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プリンあらモード・マジッククラブの例会に参加!

今夜はMIKAさんに誘っていただいて、
荒木一郎さんが会長のプリン・あらモード・マジッククラブにビジターとして参加いたしました!

会員ではないのに本当に参加していいのだろうかと思いながら会場に行くと、
MIKAさんに声をかけていただき、一安心。
会場は子供さんまでいて色々な方でいっぱい。

楽しい音楽にのって例会がはじまり、最初にアマチュアの方がマジックを披露。
とても楽しそうにされていて、見ていても楽しくなります。
プロの方のユーモアたっぷりのマジックにも(マーカ・テンドーさんのカードを使ったマジックなど)笑ってしまう。

ゴルゴ斉藤さんのマジックはゴルゴ13的(?)。
マジックをされる方は、みなさん人前でお話しするのが上手だなぁと
関心いたしました。

そしてメインの幸条スガヤ&サオリさんによるマジック。
バラやテーブルが宙に浮くマジックのあまりの不思議さに
口をアングリと開けて見てしまいました。
本当に不思議。
どのように宙に浮かせたのかデモンストレーションをされていましたが、
方法がわかると、さらにそのテクニックに驚いてしまいました。
スガヤさんの種を明かしながら行う浪曲奇術にも大笑い。

荒木一郎会長はグッズの紹介をされていましたが、
コインを操る見事な手さばきを目の前で見て、改めてビックリ!
『白い指の戯れ』の拓の指でした。
ラピュタでも思いましたが、荒木さんはユーモアのセンスが抜群で、
ちょっとお話されるだけでも人を惹きつける魅力のある的な方だなぁと思いました。

2時間ほどの会だったと思いますが、最初から最後までとても楽しめました。
今まで、マジックはテレビでしか見たことがありませんでしたが、
プロの方の見事なマジックにただただ驚き、
アマチュアの方のレベルの高さにも関心いたしました。
みんなマジックを通して楽しい気持ちになっているのが感じられました。

私は初めて参加したにもかかわらず、
荒木さんが優しく声を掛けて下さり、さらに感動いたしました!

誘っていただいたMIKAさん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。
最高に楽しい夜でした
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藤田敏八監督作品『八月の濡れた砂』を観る

フィルムセンターにて藤田敏八監督作品『八月の濡れた砂』を観る。
70年代的な映像美と暴力が続く作品で、藤田敏八の世界そのもの。
嫌悪感までは感じないが、ほとんど共感できない作品。
同じ頃につくられたロマンポルノと呼ばれる日活作品の方が、
よほどリリカルであり、人間の本能や情念に対する敬意が感じられる。

高円寺の駅から阿波踊りが見えた。
小雨の何のそのだ。

行きつけの店で、時計好きの人からパテック・フィリップ、ブレゲ、バセロン・コンスタンチン等々の超一流のアンティーク時計のコレクションを見せてもらう。
ブレゲの美しさにうっとり。

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21 : 56 : 55 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

若尾文子サマと香川京子サマを拝見!『溝口健二シンポジウム』

有楽町朝日ホールにて『没後50年 溝口健二 国際シンポジウム』に行く。
あこがれの若尾文子様が登場されるので、有給休暇をとって行きましたよ。

司会は蓮實重彦、山根貞男。
まず、作家の阿部和重、映画監督の井口奈己、柳町光男、山崎貴によるセッション。
阿部和重の溝口健二論が新鮮で面白い。
井口奈己は口下手だが持って生まれた感覚が鋭く、柳町光男は言語明瞭で話が非常にわかりやすい。
山崎貴は、作品を観る視点がやはり特撮の人だ、と思わせる話しぶり。

次に香川京子さま登場。
着物を着て登場。
美しい!何という気品!本当に驚いてしまう。
ベネチア映画祭に行ったときの話や、『近松物語』『山椒大夫』の撮影時のエピソードを話される。
『近松物語』では浪花千栄子に京都弁と身のこなし方の指導を受けたとのこと。
溝口監督は「反射してください」とだけ言い、どう演技してよいか困ったとのこと(が、スクリーンでの香川京子の素晴らしさ!)などなど。
そして、ビクトル・エリセ監督(カラダ大きい)から花束贈呈。

そして、あこがれの若尾文子さま登場。
文子さまも素晴らしい着物を着られてます。
小柄で、気の強そうな感じ。やはり女優というオーラを出されてます。
おぼこい『祇園囃子』から男を手玉にとる『赤線地帯』まで実際にはわずか1年ちょっとしかたっておらず、
『赤線地帯』で一番ちゃっかりした娼婦の役を演じるのに大変苦労をしたとのこと。
『赤線地帯』で、文子さまの演技を溝口監督が気に入らず、
1週間撮影が中断して、死のうかとまで思ったという話をされる。
見かねた宮川一夫が文子さまにメーキャップを変えるようアドバイスし、
気分も変わり、何とか役をつかむ糸口をつかんだと(以前のインタビューでも話してました)。
文子さまにはジャ・ジャンクーから花束贈呈。

次に、『雨月物語』『山椒大夫』『近松物語』で助監督をした田中徳三氏が登場。
はじめに、「さきほどから難しい話ばかりしてますが、映画はもっと楽しいものです」とおっしゃられた。溝口監督のエピソードを紹介。
カメラをのぞかない、演技指導をしないという話は本当だとのこと。
『近松物語』では、溝口監督は主人公『茂兵衛』についていつもの二枚目然とした長谷川一夫の演技を要求しておらず、しかし長谷川一夫も自分のスタイルを崩そうとはせず、
溝口健二と長谷川一夫というモンスター対モンスターのせめぎ合いだったと話されていたのが面白かった。
最後に、映画監督は「ひどい人」でなければいい作品を撮れないとおっしゃってた。
それから再度、映画は難しく論じるものではなく楽しいものです、と繰り返されていた。
蓮實重彦は苦笑い。

この後もシンポジウムは続くが、新文芸坐に行くために会場を出る。

新文芸坐にて黒木和雄監督作品『夕暮まで』『泪橋』を観る。
『夕暮まで』は、森茉莉が『ドッキリ・チャンネル』で書いていて、
また荒木一郎が音楽を担当していたので、気になっていた作品。
微妙…。時代の空気は良く出てました。
「夕暮れ族」という言葉もありましたね。

『泪橋』。脚本が唐十郎、美術が木村威夫。
助演も豪華メンバー。
が、苦痛。はやく終われー、と念じてしまう。
疲れた。

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仲代達矢版『野獣死すべし』

ラピュタのモーニングで須川栄三監督、仲代達矢主演『野獣死すべし』を観る。
1959年の作品。
傑作。
音楽は黛敏郎。
白坂依志夫の脚本が素晴らしい。
大藪春彦の原作に比較的忠実で、かつ
ベテランと若者、それから、現実に鬱屈しながら犯罪を起こさないものと実際に起こすもの(刑事と犯罪者)、という二種類の対比を軸にストーリーを展開させるのが見事。
(白坂依志夫が素晴らしい脚本家であることは今更言うまでもないのだが。
特に増村保造作品が傑作ぞろい。『偽大学生』は鳥肌ものの素晴らしさ。)

ちなみに団令子が有名な都市伝説「大学病院で死体をホルマリンのプールに沈めるアルバイト」をするエピソードがあり。
(この作品では死体をアルコールのプールからプールに移すバイトと言っていたが)
この都市伝説はすでに1959年当時からあったのか、と驚く。

これまで仲代達矢について何とも思っていなかったのだが、
『野獣死すべし』での冷酷な犯罪者の演技はすごい。

仲代版『野獣死すべし』、必見である。

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石井輝男監督作品『白線秘密地帯』を観る

UPLINKにて石井輝男監督の『白線秘密地帯』を観る。

前作『女体桟橋』で描いた秘密売春組織モノはこの「白線」より「地帯(ライン)」シリーズとして発展。石井輝男の新東宝時代の代表作として語られる事の多いライン・シリーズだが、この「白線」はその記念すべき第一作でありながら現存する原版に大きな損傷があり、そのため長らくの間上映される機会もなくソフト化もされていなかったが、近年、損傷部分をカットした短縮版がCS放送にて放映された。今回の上映も同様の不完全版であるが、観られる機会の少ない作品ということでご了承いただきたい。(UPLINKホームページより)

原版損傷につき不完全版、とのことだが、ストーリーがわからなくなる状態ではなかった。
普通に見られました。
この『白線秘密地帯』からすでに、街や世相を妖しく撮る石井輝男ワールドが花開いていることを確認(満開ではないが)。
たかが売春で殺人が起こったり、銃撃戦になるのは笑っちゃうけど、
売春防止法が施行された後だけに、成立するストーリーなんでしょう。
菅原文太のデビュー作。文太、顔小さい。歩き方はその後の『仁義なき~』などと同じ。
あまり期待せずに観に行ったけど、意外に結構面白かった。

今日の『出没! アド街ック天国』は阿佐ヶ谷。
阿佐ヶ谷はラピュタに通ったり、お気に入りのパン屋などがあるので、
週に1,2回は必ず行く街。
街がとても魅力的に撮れてましたね。
スターロードは実際に昭和の香りがする情緒ある通り。
ラピュタに行くため通るたび、昭和にタイムスリップ出来て楽しい。
街の女の子を紹介するコーナーでラピュタのお姉さん2名が出ているのを確認。
そういえば、ワタシもかつてお茶の水特集の時、マロニエ通りで手を振って出演しましたよ、リクルートスーツを着て。

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ラピュタに荒木一郎氏ご本人登場!!

mirandaさんより2日前に荒木一郎ご本人様が、ラピュタの荒木一郎特集の最終日に
やってくるらしいという情報をいただき、ドキドキしていたら、
昨日ラピュタからのメールマガジンで、確かに「荒木一郎さん、ご来館!」とのメールがきた

昨晩は興奮のあまり、なかなか眠れませんでした。
で、ちょうど朝、阿佐ヶ谷の河北病院に行く予定だったので、その帰りに
ラピュタに行くと、10時前に行ったのに、既に並んでいる人が。やはり。
で無事、整理券をゲットし、就業後ラピュタへ。
補助席、座布団も出るが、それでも満員で入れない人もいました。

場内の半分は荒木一郎の知人・関係者で占められ普段のラピュタとはかなり違う雰囲気。
そして、荒木一郎様登場!
かっ、かっこいい
あのレイバンのサングラスが見えた途端、心の中で叫びました。
歳を重ねられても、ものすごい危険なオーラ。
ピカピカに磨いたブーツが光ってます。

話の内容は「Hotwax 日本の映画とロックと歌謡曲VOL4」や「映画秘宝」と
重なるところが多いのだけれど、
紙面に載っていない話を思い出して羅列すると、
大島渚監督の「愛のコリーダ」は最初、荒木一郎が吉さんの役をやるはずだったこと、
芹明香が麻薬付けだったエピソード(ヤバいので書けません)、
芹明香が刑務所から仮出所したとき荒木一郎が身元引受人になり、
荒木一郎宅の家政婦を一年して、彼の生まれたばかりの女の子の面倒をみてたこと(!)
「仁義なき戦い 代理戦争」で降板した後、深作欣二監督には一度も会っていないこと、
また、降板を渡瀬恒彦がとても心配して、深作監督に連絡とるよう
説得してきたこと、
(今日、阿佐ヶ谷に来るのも遠くてやっとなのに、広島には行けない、
と言っておった)
「0課の女 赤い手錠」では『その他』という役名の役を選んだので、
台本の『その他』というところに印をつけてやったとのこと、
そして、「ありんこアフター・ダーク」の件で五木寛之の悪口(五木寛之の文章を理解できない、言葉が後ノリになっていない、と言っていた)、
「現代やくざ 血桜三兄弟」の菅原文太の演技が間違っていたこと、
「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」について朝日新聞にギリシャ演劇みたいだと評価されたこと、
中島貞夫監督はフィルムの尺が長くなることを気にして、
クリスチナ・リンドバーグと最初の出会うシーンで、荒木一郎が考えていた演技をしなくていいと言ったが、結局やったこと、
2002年の青山劇場でのコンサートの際、「復活」と色々なところで書かれたが、
自身は復活するつもりなどない(笑)、
などなど。

ここまでで約40分のトーク。
質疑応答で「893愚連隊」の衣装について、他の二人がダブルスーツなのに、
荒木一郎が三つ揃いを着ている理由についての質問があり(いい質問!)
あのスーツは自分で選んだもので、参謀という会計も行うという立場の役だったので、ソロバンを持ち、あのスーツを選らんだ、
日本映画は衣装にお金をかけないので、自前で買うことが多い、
大体いつも衣装は自分で選ぶ、とのこと。

私も大好きな「白い指の戯れ」について何かエピソードがあるか訊いてみました。
すかさず、「エピソードはいっぱいあるよー」との答え。
出演を請われたが、にっかつロマンポルノなど出るもんか、と思った、
石原プロを通して熱心に説得され、ポスターに男優の写真は入れないというロマンポルノの決まりを変える等々の約束がされたので出演した、
伊佐山ひろ子にスリの模範をみせるシーンは、
実際にスリがスるときのやり方でやったそうで、
最初はショットを分けて取る予定だったが、
荒木一郎大先生はカットなしのワンショットでやり、
それを2回撮ったのだと!
スリの手際があまり見事なので、
食事の時集まっているスタッフに頼まれ、皆がゴザの上で見ている前でもやらされたこと、などなど話してくれました。
どの映画もエピソードはいっぱいだよ、とのこと。

そして、荒木一郎大先生といっしょに「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」を鑑賞。
最後に拍手!

上映後ロピーでくつろぐ荒木さんに、恐る恐る
サインをお願いすると「あー、いいよ」。
『こんな女なら最高』(初版)を差し出すと、
「名前なんていうの?」。
「XXさんね」と言いながらサインをして下さいました!
ありがとうございます!

もう不良のオーラにクラクラしました。
あんな危険な男性みたのは初めてです
荒木一郎inラピュタ

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東陽一監督作品「マノン」

荒木一郎の出演作を見られるだけ見ていこうということで、
今日は、東陽一監督作品「マノン」をビデオ鑑賞。

当時人気絶頂だった烏丸せつこ主演ですよ。ナイス・バディー。
烏丸せつこが、荒木一郎→津川雅彦→佐藤浩市と次々と男を変えていく(というか同時進行)の物語。

荒木一郎は、烏丸せつこの同棲相手のイヤミーな劇団の教師役。
二人が住むアパートが西武新宿線沿線というのがリアル。

津川雅彦は新宿の「四季の道」にある公衆トイレで、烏丸せつこを待たして用を足しますが、
そのトイレでは偶然にも兄の長門裕之も藤田敏八の「バージン・ブルース」に若い娘(秋吉久美子)と会うシーンがありましたね。

佐藤浩市が若い!青い!
地方の大学生の佐藤浩市は烏丸せつこに出会ったために、
宛所もなく東京に出て来て、大学を休学し、万引きをし(またもや新宿の紀伊国屋書店でロケ。「白い指の戯れ」と同じ)、
コンビニで窃盗をしたりで、道を踏み外します。
津川雅彦は彼女のために最後命まで落とします。
魔性の女です。マノンです。

笑っちゃうのが、名作アンリ・ジョルジュ・クルーゾーの「情婦マノン」の有名な、
砂漠でマノンの死体を担ぐシーンを佐藤浩市と烏丸せつこがそのまま演じるているところ。
レンタルビデオのパッケージの裏にそのシーンの写真があって、
どういうストーリー展開で砂漠で烏丸せつこの死体を担ぐのかと思ったら、
なーんだ、という感じ。

烏丸せつこに翻弄され、津川雅彦と佐藤浩市はひどい目にあいますが、
荒木一郎は比較的軽症で済んだようで何より。
主題歌は荒木一郎の「Big Birdを待たないで」です。

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石井輝男監督「異常性愛記録ハレンチ」。恐怖・変態人間!

テアトル新宿にてレイトショー、石井輝男監督作品「異常性愛記録ハレンチ」を鑑賞。
石井輝男一周忌ということで、ニュープリントです。

  『徳川女系図』発表以来、その生々しい描写と大胆なタッチで、常に世の話題をにぎわし、
  嵐のような反響を巻き起こし続けていた石井輝男監督。
  
  あまりにも煽情的なタイトルと“エロ・グロ・バイオレンス”を前
  面に押し出した強烈な描写で、キワモノのレッテルを貼られ続けて
  きた本作は、長年、再映もテレビ放映もされなかった。
  剥き出しの欲望と徹底した残虐性に、人間の本性をえぐり出す冷徹
  な視点。成人娯楽映画の体裁を保ちつつ、歪んだ欲望を野放しにし
  て平然としている社会の実像を暴いてみせた本作は、舞台を現代に
  置き換えても違和感無く成立する、極めて現代的な視点で描かれて
  いる。
  まさに【幻の傑作】と言える本作が今、オリジナル・ニュー・プリ
  ントで鮮烈によみがえる!!

  京都木屋町のバー「ノン」のママ典子は、異常な性癖を持つ染物会
  社社長深畑との肉体関係を断てずにいた。やがて典子は妊娠し、中
  絶に苦悩するが、深畑は典子の苦悩をよそに、芸者やゲイボーイと
  の異常な性交渉を続ける。
  デザイナーの吉岡に心惹かれていた典子は、吉岡に助けを求め湖畔
  の宿で一夜を共にする。それを知った深畑の典子に対する責めは
  益々エスカレートしていく。(テアトル新宿公式サイトより)


いやぁ。恐ろしかった。
石井輝男監督作品の中でも最もイっちゃってる一作。
しかも他のエログロ作品と違い、これは現在劇なんで、ヤバさも倍増。
変態役を若杉英二が狂気の熱演。
石井輝男と若杉英二だけが完全にメータの針がレッドに振れきってます。
完全にイってる若杉英二に、
今回も吉岡役の正気の人・吉田輝雄があのいつもの冷静な第三者的なまなざしで対決。
といっても最初から最後までほぼ、若杉英二の変態ぶりのバリエーションを見せつけられる作品。
ノンコぉー。ノンコぉー。愛してるんだよーーん。
そして、取って付けたような結末でハッピーエンド!!万歳!

若杉英二の世紀の変態演技に、冷や汗、脂汗を出しつつ、
石井輝男のことを考えた。
監督のトークショーに何度か行き、
この人は、こういう変態・エログロの映画を撮ることをちっとも恥じていなくて、
監督自身がこういうことに並々ならぬ好奇心を持っていて、
また観客のエログロを見たい、知りたいという好奇心に出来るだけ応えたい、喜ばせたいという気持ちが人一倍強い人だと思った。
そして、監督のサービス精神からくる話の面白さ、ユーモアのセンスに
すっかり魅了され、ますます好きになった。
歳をとって、好奇心はますます旺盛な様子だった。
好奇心が街の方に向かうと、「黒線地帯」「黄色地帯」「ならず者」等となり、
人に向かうと「明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史 」になったり
「異常性愛記録ハレンチ」になったりするのだ。

劇場やビデオで見ることができない石井作品もまだまだある。
全作品のプリント、上映を望む!

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「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」再び

モッズ・ヘアでカラーとカットをしてもらう。

かわいくなった頭で、ラピュタのレイトショーに行く。
6月24日に新文芸坐で観たばかりの(↓)「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」を鑑賞。
この前観たときは気付かなかったけど、短編なんですね、この作品。

物悲しいユーモアが満載。
中でも、荒木一郎が銀座で女性に声をかけようとするが、声にならない声を出すシーン、
クリスチナ・リンドバーグを部屋に連れ込んですぐレイプしようとして失敗して、しゃがみ込む荒木一郎の前にクリスチナ・リンドバーグが腕組みして軽蔑した顔で仁王立ちするシーンが私的にはツボ。

音楽も荒木一郎。
テーマソングの「りんどばーぐスペシャル」がヘタレ青年を描いたストーリーにピッタリ。
粟津號が歌う「人体改造」も面白い。

ダメ男のダメぶりを徹底的に描いた作品ですが、
最後の荒木一郎の横顔は何だか悲しかった。

DVD化希望!東映さん、お願いします!

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「0課の女 赤い手錠」

ラピュタのレイトで「0課の女 赤い手錠」を観る。
これぞいかにも70年代の東映映画というエグい内容。
女のハダカと暴力とブラック・ユーモア満載。
杉本美樹が持つ手錠・拳銃・警察手帳は真っ赤で、
しかも赤ペンキで雑に塗っただけの安っぽい代物で失笑。
荒木一郎は「キャンディ・キャンディ」のヒゲが生えてた頃の『丘の上の王子様』そっくりのルックスですが、
冷酷非道ぶりは勿論『丘の上の王子様』と大違い。

三原葉子が浴槽で殺されて、血の海に白い大きな乳房の山が二つ浮かぶシーンが見もの。
それから、室田日出男率いる警察が誘拐犯人の一人を川べりで捕らえ痛めつけている横で、
警察が犯人を殺した後に死体を埋める穴を掘っていて、
それを見た犯人が「警察が殺しをするのか!」を叫ぶシーンで、エグさは最高潮に。

この時代の東映作品の中でも、かなりエグい方ではないでしょうか。
(別にそれが悪いといってるんじゃないよ)
ちなみに東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品です(笑)。

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「赤い殺意」「豚と軍艦」を観る

新文芸坐の今村昌平監督追悼特集に行く。
本日は「赤い殺意」「豚と軍艦」。
朝の9時50分からの上映だが満席。

「赤い殺意」に圧倒される。
映画の持つ力をひしひしと感じる。
田舎っていうのは恐ろしい所なんだなぁ。
台詞が東北弁なので4割聞き取れない、というか理解できず。
音楽は黛敏郎。
人間の本能のおぞましさが現れるシーンに不気味な音楽が流れる。

「豚と軍艦」は、隣に座っていたオジサンがまったく笑えないシーンでも一人で常に笑っていて、
最初から最後までずーっと笑っていて気持ち悪かった。

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「現代やくざ 血桜三兄弟」再見

「現代やくざ 血桜三兄弟」のビデオを再見。

音楽が主役とも言える素晴しさ。
山下毅雄の音楽が最高に妖しくてクール。
野坂昭如の「マリリン・モンロー・ノー・リターン」は
荒木一郎演じるモグラの登場シーンにまず流れ、
途中、荒木一郎が童貞喪失直後、公園のブランコに乗りながらアカペラで歌い(!)、
そして最後、殴り込みに行かず生き残った荒木一郎が「マリリン~」のレコードをかけ、窓ガラス越しの顔のショットになり映画終了。

音楽の印象が強すぎて、映像を超えてしまっている、と言えなくもないぐらいだ。
優れた映画監督は、音楽のセンスが優れている人が多いと思うのだが、
中島貞夫はまさにその例。

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ベビー再び

荒木一郎演じるベビーにまた会いたくなり
今日もまたラピュタのレイトで「まむしと青大将」を観る。

麻雀牌を鳴らすベビーの美しい指。
イカサマをする華麗な指裁き。
「まむしィ~」というイントーネーション。
いやみな東京弁(?)。
どれも素敵すぎます


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プロフィール

 リネン

Author: リネン
♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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