『大悪党』の
2006 / 09 / 20 ( Wed )
明後日、発売される増村保造監督作品『大悪党』のDVDを注文する。
数年前にラピュタで観たけど、最高に面白かった。
脚本が良かったし、
いずれも悪党を演じる田宮二郎、緑魔子、佐藤慶の演技に手に汗握る、という感じだった。
新文芸坐で来月、増村保造特集が行われるが、観た事がある作品ばかりの中で、
今回再見したいのが、『「女の小箱」より夫が見た』。
セリフの一つ一つが、非現実的で増村的で情念に満ちてスゴい!
濃厚な田宮二郎と若尾文子が話すと、ありえないセリフが説得力を持つ。
「私のために仕事を棄てて」
「 仕事の為に女と寝るのが何だ!」by川崎敬三
「そうね、私はふしだらな女ね」
などなど(うろ覚え)。
若尾文子と超封建的な兄(確か官僚役)が話す会話の内容が凄い。
いつの時代だ?という兄の発言。
田宮二郎と若尾文子の暑苦しいカップルにかなうものなし。
(岸田今日子もすごいけど)
情念のすごさでは、『妻は告白する』の最後のずぶ濡れの若尾文子とともに必見。
あんな風に欲のままに生きてみたいものです(ありえん)。
数年前、日本映画専門チャンネルの増村保造全作品を放映したときの
CMが素晴らしかった。
主に『「女の小箱」より夫が見た』からの映像をつかったCMだったが
何とも色っぽく艶っぽく、電話ボックスのシーンや、若尾文子の入浴シーンとかあって最高だった。
ユーロスペースでの若尾文子特集上映の時、そのCMを上映していたのだが、
あまりに素晴らしく、映画の上映前にそのCMを見るのも楽しみだった。
DVDの特典に入れてくれないだろうか。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画