蔡明亮監督の『西瓜』を観る
2006 / 09 / 25 ( Mon )
丹波哲郎が亡くなった。
どの作品でも、同じ演技しかしなかったが、いるだけで物凄い存在感がある俳優だった。
石井輝男監督は生前よくトークショーで面白おかしく丹波哲郎の話をしたのが思い出される。
(英語が下手くそだったこと。
『ならず者』の高倉健と殴り合いをするシーンで、
せっかく殺陣師につけてもらった殺陣をまったく守らず、
好き勝手に高倉健を殴ったこと、などなど)
石井監督はほんと、丹波哲郎のことを好きそうに話していたよ。
そして石井監督が亡くなった1年後に、丹波哲郎が亡くなった。
シアター・イメージフォーラムに蔡明亮監督の『西瓜』を観に行く。
上映前の予告編で武智鉄二の連続上映の予告編がながれ興奮してしまう。
『黒い雪』など観たいわぁ。
高校生のとき『新潮45』で武智鉄二の生涯についての連載を読んでから、観たいと思ってました。
『西瓜』は(かなり)エッチでポップでキッチュな作品。
都会の男女の不器用で、いびつな愛のすがたを描いた、といった感じかな。
音楽がとても良くって、私は蔡琴のファンで、60年代の中華歌謡も好きなので
ミュージカルのシーンが楽しかった。
最初、李康生がウロコつけて歌いだしたときは驚いたけど。
サントラ売ればいいのに(台湾ではあるのかな)。
広角レンズを多用した凝ったショット多かった。
『西瓜』というタイトルでもいいけど、『AV男優の恋』という題名にすれば、
もっとよかったと思う。
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