O氏と有楽町で待ち合わせて、少し歩いて新橋の宮越屋珈琲店に行く。
で、2階の喫茶スペースに上がったとたん、
ナチスの親衛隊の将校の制服を着た男性が目に飛び込んできてビックリ!
年の頃45歳ぐらいの恰幅のいい、鳥肌実みたいな髪型の日本人のオジサン。
ちゃんとハーケンクロイツが入った例の赤い腕章もしています。
コスプレの会場でなら、まだわかるのですが、東京のど真ん中で、ですよ。
ヨーロッパなら殺されますよ。
ワタシはそのオジサンを観察して、ずーっと笑い転げてました。
おニューの1000万画素のデジカメで撮影しようかと思いましたが、怖かったので止めました。
そのオジサン、同じ年頃のセーターなどの普段着を着た男性3名と和やかにコーヒーを味わいながら、談笑しているのですが、
仕事のミーティングでもしているような様子です。
あんな服装をした人間を目の前にして、普通の会話がされているということは、
このオジサンにとってSSの制服は普段着なのでしょうか?
オジサンが着ている制服は『地獄に堕ちた勇者ども』でアッシェンバッハなどが着ていた黒いやつと同じで、
そこら辺のコスプレの衣装と違って、生地と仕立てがすごく良さそうな上等な制服です。
オジサン、帰るとき立ち上がり、仕立ての良さそうなコートを着て、
親衛隊の帽子を折り目正しく被り、
軍人らしく正しい姿勢で帰って行きました。
足元を見ると、これまた映画で観たのと同じ親衛隊の将校が履いている特殊なブーツです。
あのオジサン、このまま喫茶店から出て、大都会・新橋や銀座をあの格好で歩くのでしょうか…。
生涯忘れられないほどの驚きでした。
O氏は、オジサンを見た瞬間「親衛隊だ」と言ったワタシに驚いたようですが。
(下の写真は『地獄に堕ちた勇者ども』のヘルムート・バーガーのSSの制服姿)


フィルムセンターに移動して溝口健二監督の『赤線地帯』を観る。
前回見たのは、改装前のシネパトスだったなぁ。
8月のイベントできいた若尾文子のエピソードを思い出しつつ観る。
吉原の街や店のセットに見事さにうなる。