サツマイモご飯をつくる
2007 / 01 / 30 ( Tue )
今日の朝ごはん。
ルクルーゼで、サツマイモご飯をつくりました。
レシピはこちら。
http://recipe.gourmet.yahoo.co.jp/E091301/昆布も入れました。
写真はサツマイモだらけですが、
出来上がった、かき混ぜる前の表面部分を写したため。
良い出来でした。

スポンサーサイト
テーマ:今日の食事 - ジャンル:グルメ
『香港の夜』を観る
2007 / 01 / 28 ( Sun )
フィルムセンターにて千葉泰樹監督作品『香港の夜』を観る。
2002年に国際交流基金フォーラムで、「香港映画の黄金時代 I」という催しがあり、
キャセイ時代の1950年代から60年代初頭までの(ショウ・ブラザーズ全盛時代に入るまでの)香港映画が特集上映され、私も通ったのだが、
一番注目していた『香港の夜』を見逃してしまった。
それから5年間いつもずっと観たいと思っていた作品。
なぜそこまで観たかったのかというと、
当時の香港映画はほとんど撮影所内のセットでの撮影に限られ、
ロケをしなかったので、香港の街並みが作品の中に写ることが滅多になく、
『香港の夜』は非常に貴重な映像資料となっているからだ。
この時代の香港の街が見られる日本映画といえば、他、『香港クレイジー作戦』、『社長洋行記』
『ホノルル‐東京‐香港』(いずれも東宝)が思い浮かぶが、
何といっても最高の映像資料であり、映画の出来の上でも見逃せないのが、
石井輝男監督の『ならず者』と『東京ギャング対香港ギャング』(ともに64年の東映作品)。
香港人が外国人に見せたくない貧しい所、汚い所を容赦なくカメラに捉えている
(マカオのシーンも秀逸)。
さて『香港の夜』。
1961年の東宝・キャセイ合作。
宝田明とキャセイの看板女優、尤敏(ユー・ミン)主演。
香港、マカオ、東京、雲仙、柳川と目まぐるしく舞台が移り、
その各地の名所をスクリーンに映すことを前提に書かれた脚本がヒドい代物であることは、
私にとってはどうでもいい。
日本と香港を行き来する度に、スポンサーのパンナムの機体が何度も何度も何度もしつこく写ることも我慢。
冒頭、中環(セントラル)の畢打街(ペダー・ストリート)あたりの石造り建物が並ぶオフィス街が写り、
次に、今はヒルサイド・エスカレーターがある辺りの屋台や露店が両脇に並ぶ石段を宝田明と藤木悠が歩く。
彌敦道(ネイザン・ロード)も当然写る。
今とは違う、当時の隠微な香港の街並みにワタシは大興奮。
ザ・ベランダで宝田明と司葉子が会うシーンもあり。
灣仔(ワンチャイ)の妖しい夜の街でのロケも凄い。
尤敏は『花様年華』でのマギー・チャンのような、
洋風の生地の襟の高いチャイナ・ドレスにハイヒールといった衣装。
香港なのに皆北京語を話しているが、
キャセイは上海から逃げてきた映画人が中心となっていた会社で、
キャセイの作品は広東語と北京語の両方でつくられたので、特別なことではない
(宝田明が勤める極東新聞社の現地スタッフの女性が電話で話す時のみ一瞬広東語だった)。
118分もあり、脚本はヒドいのでかなり長く感じる。
各舞台地を作品に押し込んだのでこの長さになったのだろう。
映画の出来としては標準以下だが、
昔の香港の映像を見ることができ、、私の個人的な趣味から大満足だった。
そういえば、その2002年の「香港映画の黄金時代 I」で、
宝田明の講演を聞いたのだが、
撮影時のエピソードが色々聞けて、とても面白い内容だった。
尤敏は自分に惚れていたが、自分は相手にしなかったので、
マカオの金持ちのところにお嫁に行った、という内容の話を宝田明は言っていた。

「中国映画撮影所シリーズ2 香港映画の黄金時代 I 」
http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/movie/hongkong1_b.html新文芸坐の池部良特集のチラシをゲット。
今大注目している鈴木英夫監督の『大番頭小番頭』『黒い画集 寒流』がかかる。
非常に楽しみ。
『初春狸御殿』を観る
2007 / 01 / 26 ( Fri )
フィルムセンターでの歌謡・ミュージカル映画特集、
市川雷蔵、若尾文子主演の『初春狸御殿』を観る。
平日の上映、巨匠の作品でもないのに満員。
書割のセットの前でスターが歌い踊る、大映総天然色正月映画。
薬売り役の勝新太郎、歌がウマくてびっくり。
ジョニー・ハートマンばりの甘いバリトン・ヴォイスです(言いすぎ)。
去年の紅白歌合戦の裸スーツ姿みたいな、ほぼ裸の河童娘2名も登場。
裸スーツより露わな、ニップレスを付けているだけの状態。
1959年の正月映画なのに。
そしてこの河童娘を演じている毛利郁子はその後、愛人殺しの殺人事件を起こす…。
なんてことは露感じさせない明るい娯楽作でした。
川島雄三の『天使も夢を見る』を観る
2007 / 01 / 21 ( Sun )
ラピュタのモーニングで川島雄三の『天使も夢を見る』を観る。
1951年の作品。
場内満員。フィルムの状態悪し。飛びが目立つ。
何と鶴田浩二とトニー・レオン佐田啓二が実業団の野球選手なのだ。
ストーリーがご都合主義なのもご愛嬌。
随所にユーモアあふれる微笑ましい佳作。
今で言うラブコメ。
途中あまりのご都合主義というかお泪頂戴に噴出しちゃったけど、
笑っているのはワタシだけでした。
国分寺「どりっぷ」に行く
2007 / 01 / 20 ( Sat )
立川で『マリー・アントワネット』を観た後、
国分寺に移動し、喫茶店「どりっぷ」に行きました。
と言うよりも、「どりっぷ」に行くために、遠路はるばる立川まで映画を観に行ったのであります。
先日、moiの岩間さんに深煎りのコーヒーが好きだと話したところ、
「どりっぷ」のコーヒーがかなりの深煎りだと教えて下さり、
「どりっぷ」の店主・川中さんが出された本まで買って読んだところで、
どうしても行って飲んでみたかったのです。
国分寺駅南口から歩いて数分のところに、目当ての「ドリップ」はありました。

店の入り口横にケースに入った豆が並んでいて、中でもかなりの深煎りに焙煎されているトラジャが美味しそうにみえました。
中に入りカウンターに座り、フレンチブレンドを頼むと、
ただのフレンチよりもオールド・フレンチの方がよいと川中さんが勧められたので、
まずはオールド・フレンチをオーダー。
かなり濃いですがいいですか?と訊かれました。
濃いのが、好きです。とワタシ。
そして出てきたコーヒーは確かにかなり濃い。
でも、エグ味のない、深ーい味です。
なるほど。
川中さんの本を買って読んだことを話すと、
コーヒー豆を顕微鏡で写した写真を見せてくれたり、
コーヒーの淹れ方を説明して下さったり。
勉強になりました。
次にトラジャをオーダー。
トラジャはお湯をより少しずつ何度も何度も注いで抽出されてました。
トラジャは、よりストロングで、かなり野性的な味。
これはお店でしか飲めない味だなと。
濃厚なコーヒーを、すっかり満喫。
これまで知らなかったコーヒーについてのお話も伺えて、大満足でした。
帰りに豆を100グラム買いました。
自分でトラジャを美味しく淹れる自信がないので、オールド・フレンチを100グラム。
常温での保存がよい、とのこと。
中央線深煎りコーヒーの旅でした。
『マリー・アントワネット』を観る
2007 / 01 / 20 ( Sat )
本日初日の『マリー・アントワネット』を立川シネマシティで観てまいりました。
何故にはるばる立川にまで行ったかというと、
国分寺の喫茶店「どりっぷ」に行くという目的があったので。
『マリー・アントワネット』さすが初日。満席でした。
おお、何てラブリーな映画なのでしょう

ワタクシ、とっても気に入りました。
砂糖菓子みたいな世界。
イメージとしては、ラデュレのマカロンを入れるボックスのデザインみたい。(わかりますか?)
主演のキルスティン・ダンスト。オーストリア人ぽくて、かつ、はかなげで美しい。
キャストにマリアンヌ・フェイスフルの名を発見。
が、どの人が『あの胸にもういちど』の美少女のマリアンヌでしょう?とわからずじまい。
パンフレットを見て、なんとマリア・テレジア役だという事が判明。
月日の流れは残酷です。
この作品、マリー・アントワネットを愛すべき人物として描いております。
鹿島茂氏の本に書いてあった、身分の順に下着をどんどん渡して一番身分の高い者がマリー・アントワネットに渡す、というシーンがありました。
とにかくポップでカワイイ作品なのですが(そこが評価の分かれるところだと思いますが)、
描かれてないなーと思ったのが、
実際の当時のヴェルサイユ宮殿が臭くて不潔なところだった、ということについて。
トイレもなく、風呂に入る習慣がなかったので、
清潔なオーストリア王室から嫁いだアントワネットは辛かったらしい
(そんなものを描くはずもないけど)。
ポップポップで続きますが、途中、ルソーの「自然に帰れ」をアントワネットが(都合よく)実践するあたりから暗雲がたちこめてきます。
最後ギロチンのところまでやるのか?どうなるのか?と思って観てましたが、
王と王妃がヴェルサイユから連行されるところで、映画は終わります。
やっぱり。
この作品への厳しい批評も見聞きしてましたが、ワタシは大好きです

DVD出たら買います。
帰りにパンフレット(600円)買って帰りました。

追記:この映画、ラデュレの世界だ!(特にシャンゼリゼ店)、と思って観ましたが、
パンフレットを見たところ、作品中のケーキはラデュレが全面協力したのだそう。やはり。
同じく目を惹いた数々の靴はマノロ・ブラニクによるものだとのこと。
森彦のコーヒー豆で
2007 / 01 / 15 ( Mon )
おうちでの夕食後、森彦で買ったフレンチブレンドの豆で、
コーヒーを淹れた。
↓こんなパッケージに入っていて(200グラム入り)、

豆はよく膨らんだ。
濃厚な力強い味。お店で飲んだ味と変らない。

私が住むこの街にはたくさん喫茶店があるけれど、
私が家で淹れるコーヒーが2番目に美味しい。
(1番とは言わない。美味しいコーヒーが飲めるカフェがあるのだ)
私が淹れたコーヒーがいつも、かなりの確率で美味しいワケは
(まだまだ改善の余地はあるけれど)、
美味しい豆を買っているから。
つまり、美味しい豆を売っているお店を知っているから。
そして美味しい豆で、もっと美味しいコーヒーが淹れられる腕を身に付けたい…。
そんなことを考えて『かもめ食堂』のDVDをちょっと見た。
『決着(おとしまえ)』『白昼の無頼漢』を観る
2007 / 01 / 14 ( Sun )
本日もシネマヴェーラの丹波哲郎特集へ。
石井輝男監督の『決着(おとしまえ)』。
冒頭の嵐寛十郎の台詞から、最初この映画はコメディか??と思いましたが、
結局、コメディではなく典型的な任侠映画、というか仁侠映画のプロットをギュウギュウに詰め込んだ超任侠映画と言いましょうか、ある意味仁侠映画のパロディとも言える作品でした。
いやぁ、梅宮辰夫と吉田輝雄が超カッコイイ

辰兄と輝雄、どっちがいいかなー、なんて考えながら観てしまいましたよ。
ギターを爪弾きながら歌う辰さん、すてき。
輝雄が石橋蓮司ら悪いヤクザを倒すところなんて、キャー、足ながーい。
なんて感じで楽しんで観ましたよ。
ひどく時代がかったストーリーや登場人物の服装から、戦後すぐの話かと思って観てましたが、途中昭和42年の設定(つまりこの作品が撮られていた当時)とわかり驚き。
まぁ、仁侠映画のオマージュっぽい作品なので、これもありです。
深作欣二監督の『白昼の無頼漢』。
これは以前今は亡き中野武蔵野ホールで観て、つまらんと思った作品。
改めて観てみたけど、やはりつまらん。
丹波哲郎と外国人のならず者たちとのやりとりが最悪。
映画の後、ブックファーストにて、「カフェの扉を開ける100の理由」と「東京でみつけたおいしいパン」を買う。
こんな本を買ったので美味しいパンが食べたくなり、VIRONでパンを買って帰る。
今日のご飯
2007 / 01 / 14 ( Sun )
今日の朝食はルクルーゼで炊いたカキご飯。
美味しかった


渋谷で映画を観た後、VIRONでパンを買って帰る。


どっちの料理ショーの特選素材で紹介されていた
トンデンファームの石狩川ベーコンをつかって菜の花の炒め物。
このベーコン(ブロックを購入)、何ともイイ香りで、脂も美味しい。


鍋中毒
2007 / 01 / 13 ( Sat )
ワタシは鍋中毒です。
鍋と言っても、寄せ鍋とか常夜鍋とかの鍋料理のことではなく、
鍋という道具そのものに、たまらなく弱いのです。
このブログ上でも、これまで2回鍋を買ったことを書きました。
(
①、
②)
そして、さらにまた新しい鍋を買ってしまいました。
今度はルクルーゼではなく、Staub(ストウブ)のピコココット オーバルの23cmです。
カラフルなルクルーゼが部屋に並んでいるので、Staubは黒にしてみました。
なぜ、既にたくさん鍋を持っているのに、ストウブまで買ったのかというと、
ルクルーゼと仕上がりがどう違うのか、確かめてみたくなったからです。
そうです。ワタシはビョーキです。

で、ストウブで焼き芋にトライしてみました。
最初は、火の通し方が甘く失敗。
次に、水を多めにして30分弱火で火を通しました。が、ベチョっとした出来上がりになってしまった。
加減が難しいですね。
冬は鍋中毒患者の迷走がひどくなる季節です。
ポタージュ
2007 / 01 / 08 ( Mon )
我が家のキッチンに仲間入りしたマルチシェフ(スティック状のミキサー)で、
さっそくじゃがいものポタージュをつくってみました。
たった数秒ガーッとするだけで、野菜を煮込んだものがピューレ状に。
ガーしても、液状のものが回りに飛び散ることもありません。
これは優秀。
これまで必要だったポタージュをつくるときに、冷まして、ミキサーに移して、ミキサーを洗って、という作業がなくなり、素晴しい!
バーミックスは高いな、ということで、
マルチシェフを買ったのですが(Amazonで6800円だった)、
これで十分。オススメです。

本日のおやつ。
宮越屋珈琲のフレンチの豆でコーヒーを淹れ、
ロイズの生チョコ。
限定のベイリーズ味です。
ちゃんとベイリーズの味がしますよ。大好きベイリーズ。

『霧と影』と 『波止場の鷹』を観る
2007 / 01 / 07 ( Sun )
シネマヴェーラでの丹波哲郎特集。本日2日目。
まず、石井輝男監督の『霧と影』。
素晴しい!必見!
タイトルが流れるまでの最初の5分を観るためだけにでも、
この作品を観に行く価値あり。
まず、能登半島の崖沿いの海が映り、小舟が浮かんでいる海の俯瞰が映り、
次に、海に小舟が進むのを横からとらえたショットになり、
そして、小舟のわきに男の死体が浮いているショット、とつながる。
死体の教員・笠原が勤務する小学校のシーンが挿入された後、
また死体発見現場の崖のショットに戻り、笠原の家族と同僚が確認のためにやってきて、
同僚と妻が死体が笠原であることを確認する。
ここまでの崖でのショットすべてに深い霧がたちこめていて、
これが、この世のものと思えない美しさ。
まるで山水画を見ているよう。
いったいどうやって、こんな美しい写真を撮ったのでしょうか?
丹波哲郎登場のシーンも洒落ていて、
彼がスクリーンに登場するなりラテンのような音楽がながれ、
彼が肩に背負っている猿のぬいぐるみがアップになる。
そして、シネマスコープのスクリーンいっぱいに広がる、子供達が遊んでいたり、掘っ立て小屋が建っている海岸を右から左へと歩く。
お見事。
こんな調子で最後まで、素晴しいショットの連続。
緩んだところはまったく無し。
途中の、丹波哲郎と梅宮辰夫が急な石段が続く集落で、中年男と若い女を追うシーンは裏町マニアの石井輝男色がよく出てました。
それから、丹波哲郎が銀座を歩くシーンのバックに、先日取り壊された平和生命館ビルが見事に映ってた。
ストーリー展開が速く、チラシに書いてあるように瞬き厳禁です。
石井輝男の同じミステリーものである『黄色い風土』に比べても、
『霧と影』の方がはるかに良い出来。
こういうミステリー作品も、ピシっと撮るところが、さすが映画職人たる石井輝男。
素晴しい作品なのに、上映の機会がほとんどなかったのは、
ストーリーが「特殊部落」というセンシティブな話題に深く絡んでいるからか(劇中、「部落」と言うだけでなく、「特殊部落」とハッキリ言っているシーンあり)。
あまりに素晴しいので、もう1本の『波止場の鷹』を観た後、再度『霧と影』観てしまいましたよ。
こんなこと滅多にやりません。
そのもう1本の『波止場の鷹』。
梅毒の症状がルックスにあらわれてきた頃の石原裕次郎主演。
浅丘ルリ子は、まだキレイです。いや、ホントこの映画での浅丘ルリ子は美しい。
ワタシにとってはシネマスコープのスクリーンに広がるランドスケープを楽しむだけの作品。
神楽坂の紀の善で、数年ぶりに抹茶ババロアを食べた。
やはり美味しいね。
『怪異宇都宮釣天井』と『太平洋のGメン』を観る
2007 / 01 / 06 ( Sat )
今年最初の劇場での映画鑑賞。
大雨の中、シネマヴェーラの丹波哲郎追悼特集へ。
混むと予想して11時からの初回に行く。
中川信夫監督の『怪異宇都宮釣天井』。
漢字が並ぶ題名でわかりにくいですが、怪異、宇都宮、釣天井、ということ。
宇都宮釣天井事件を題材にした時代劇。
怪奇と銘うっているが、怪奇はほんのちょっぴり。
丹波哲郎はずっと顔を隠していて、その状態で台詞を言うので、
モゴモゴ言って聞き取りにくい。
ちょっと退屈。
そして、石井輝男監督の『太平洋のGメン』。
今回ニュープリントでの上映。パチパチパチ。
ニュー東映の火山爆発ドカーン、たまりません。
見事につくられた娯楽作で、石井輝男の職人的な腕の確かさに改めてウーンと唸る。
ストーリーは他愛のないものですが、素晴らしいショットと編集と、
映像に合った音楽が流れ、まったく飽きさせません。
最初のジャズをバックに玄界灘にボートがいくシーンから目が釘付け。
別荘で、江原真二郎、丹波哲郎、沖竜次などの顔のアップが次々切り替わるところ、緊張感に満ちてて良かった。
中でも、長崎から神戸に向かって列車が走る俯瞰のショットが2回ありましたが、これが見事。
そして、『黄線地帯』で見せてくれた見事な神戸のカスバが、この作品でも出てくる。
『黄線地帯』ほど長くカスバでのシーンが繰広げられるわけではないのですが、
あの魑魅魍魎の世界を観ることができ、石井輝男ファンとしては嬉しい。
このカスバを江原真二郎が佐久間良子と歩き、途中佐久間良子が怪しい老婆からセロリを買うシーンなんてある。
そして、1973年の『やさぐれ姐御伝 総括リンチ』で、また素晴らしい神戸のカスバのセットが現れるのだ。
ところで、片岡千恵蔵は歯が悪いのでしょうか。
フガフガいって何言っているのかわかりません。
江原真二郎は、『花と嵐とギャング』の楽隊を彷彿させる狂犬的な役柄。が、ラスト無理矢理ヒロインの佐久間良子と引っ付いて終わり。
丹波哲郎は最初かなりのワルかと思わせておいて、
最後組織に棄てられる哀れな男の役柄。
はっきりいって、ストーリー、脚本は二の次です。
風光明媚なロマンチックな港町、長崎、神戸、横浜と南から観られて、
スバラシイ写真の連続で楽しかった。
真面目につくった作品だとの印象ですが、
最近上映の機会がほとんど無かったのは(ニュープリントがなかったのは)、
江原真二郎、片岡知恵蔵という地味な主役のせいでしょうか。
東急ハンズに行き、湯たんぽを買いました。
ワタクシ、湯たんぽは日本だけのものと思っていましたが、
先日観た『5時から7時までのクレオ』の中で、主人公の女の子が、
猫のカバーのカワユイ湯たんぽを抱くシーンがあり、
フランスにも湯たんぽ、それも猫カバーのものがあることにビックリしたばかり。
東急ハンズには1961年のフランスのような、カワイイ猫の湯たんぽは売っていませんでした。
かわりにボア生地のカバーを同時購入。


ウチは鉄筋コンクリートのマンションなのですが、
建物の構造的な問題で、異常に部屋が寒いので、
ルクルーゼで白花豆を煮てみました。
煮ている間は部屋があったまります。
部屋にストーブがあれば、ストーブの上に鍋やヤカンが置けて、いいのに…。

初売り
2007 / 01 / 02 ( Tue )
デパートの初売りに行きました。
お目当てのコムデギャルソンのセールに行って、スカートを購入。
40%のプライスダウン。わーい。
母がスワロフスキの1万円の福袋を衝動買い。
すぐに休憩所に座って、福袋を開けるも、母が欲しくないものばかり入っていたようで、
ママさんガッカリ。
近くの宮越屋珈琲で、フレンチブレンドとチーズトーストを頼む。
ここのチーズトースト、黒胡椒がきいていて美味しい。大好き。

本日の我が家のおやつ。
石屋製菓の白いプリン。


『浮草』
2007 / 01 / 01 ( Mon )
あけまして、おめでとうございます。
今年最初に見た映画は、日本映画専用チャンネルで放映していた『浮草』でした。
小津安二郎作品の中で、ワタシが一番好きな映画。
若尾文子が川口浩を誘惑するところ、何度見てもドキドキします。
若尾文子の相手役としてワタシが好きなのが、川口浩と田宮二郎。
中でもお気に入りの作品は、川口浩との共演作では『浮草』と『妻は告白する』。
田宮二郎だと『「女の小箱」より 夫が見た』です。
川口浩との作品は清純で田宮二郎との作品は情念ドロドロ派。
どちらも大好き。
さて、今年はどんな映画を観ることとなりましょうか。