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あの若尾文子さま主演『幻の馬』

フィルムセンターにて、1955年の大映映画『幻の馬』を観ました。
今色々な意味で話題の若尾文子さま主演です。

北海道の小さな牧場に生まれた馬タケルが苦難を乗り越えダービーに優勝し、しかし栄光の直後に死を迎えるまでを、牧場一家の健気な少年を通して描いた作品。
フィルムセンターのパンフレットに「大映が積極的に導入したイーストマンカラーによる作品」と書いてあるのに、白黒で映画は始まり、驚いて観ていたら、タイトルロールが終わり、最初の鐘が鳴るショットがそのままモノクロで写った瞬間、一瞬途切れ、突然カラーにかわりました。
その後は最後までカラーでした。
映写事故ですか??何これ??
(映写のこと詳しくないので、わかりません)
若尾文子は少年の姉で、大黒柱の父親が事故で亡くなった後に借金を抱えた牧場を細腕でささえるこれまた健気な役。
気になった点がいくつか。
タケルは2歳のとき山火事にあい、そのトラウマのために競馬場の歓声で競技中におかしくなってしまうのですが、そのトラウマを乗り越えるために、東京中をタケルを連れまわし騒音に慣れさせる、というシーンがあって、繁華街のど真ん中、騒がしい工場地、最後には試合中の野球場の観客席にまで連れて行っていて、見ていて笑ってしまいました。
それから、北海道の日高地方が舞台なのに、出てくる人みな東北弁(?)を話していました。
大事なダービー直前にまたトラウマが再発しておかしくなってしまったタケルに対し、少年が治そうとしてハモニカを吹いて歌を唄います。
「キチガイタケル、元気だせ~♪」
このキチガイタケルの歌が功を奏して、タケルはダービーに優勝するのです。
あ、あとこの頃は、競馬場のスタートラインにゲートが無かったんですね。スタートラインにはテープを張っていて、スタートと同時にそのテープが上に上がって、馬が飛び出す仕組みで、ちょっと驚き。

若尾文子はまだ前歯がすきっ歯な頃で、とてもキュートでした。
牧場一家に、これでもかと言うぐらい繰り返し苦難がふりかかるのですが、力強く耐え抜く文子さんでした。

永田雅一がオーナーだった伝説的な駿馬トキノミノルをモデルとした競走馬の話だそうで、ググってみると、トキノミノルは初出走以来10戦10勝、実際にダービーに優勝した直後に急死した伝説の馬とのこと。

フィルムセンターを出て、カフェ・ド・ランブルに行こうと銀座方向に歩き、ランブル近くの三菱UFJ銀行辺りで、香港人らしき観光客のカップルに声をかけられ道を訊かれました。
女性の手に持っているプリントアウトした紙を見ると「梅林」と書いてありました。
ああ、とんかつの「梅林」ね。それなら真っすぐ行って次の角を左を曲がったビルにありますよ、と数年間習った広東語で答えようかと思ったけど、
頭に広東語の単語がまったく浮かんでこず、やむなく英語で答えました。
ランブルでコーヒーを飲んでいる間も、さっきは広東語で何て言えばよかったんだろうか、「左」は「jo」で、エートエート、いや、お店まで連れて行ってあげれば良かった、とか考えて込んでしまいました。

ランブルではカフェ・ノワールと、スマトラのデミタスを注文。
スマトラの苦味、絶品でした。
いつまでも味わっていたい極上の苦味が舌に広がり、すばらしかった。

プランタン下のビゴの店で角食とカンパーニュを買い、
交通会館1階の北海道どさんこプラザにて羅臼産のホッケ(780円)を買い、
新宿の伊勢丹に移動し、化粧品をちょっと買ったあと、
1階の婦人靴売り場を見て歩く。
いま伊勢丹は大幅に改装中だけど、ダークブラウンを基調としたシンプル&モダンな内装は、NYのサックスフィフスアベニューにそっくり。
この2つのデパートは前から路線が似ていたけど。
改装した部分の伊勢丹は、ますます高級品を中心とした品揃えになっていて、
格差社会の上澄み階層にハッキリとターゲットを置くことによって生き残りをかけることへの決意が感じられるな、と。
いつまでワタシも伊勢丹でショッピングできる身分でいられるものか…。
(って、大して買っているわけではないですが)
コール・ハーンの靴が見たくて、行ったのだけれど、あまり種類がなく、靴は買わず退散。
新宿三越に移動し、クオカで白神こだま酵母とホシノ天然酵母とカルピス・バターを買い地元に帰り、スーパーで買い物し、地元カフェでサーモンサンドとオレンジジュースを飲みました。
終わり。
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ライヴ・イン・ハトヤ !

タワーレコードから注文していたCDが届く。
赤塚不二夫と全日本満足問題研究会の「ライヴ・イン・ハトヤ 」。
伊東のハトヤでライブ・コンサートをやったという設定で作った架空ギャグ・ライブ・アルバム。
1978年発売のLPの奇跡の復刻CD。
(伊東に行くならハトヤ♪、のハトヤです。こちらのページでのCMソングが聴けます。
ハトヤのCMソングは作詞・野坂昭如、作曲:いずみたく)

赤塚不二夫漫画家業50周年記念企画第2弾!
あの「ライブ・イン・ハトヤ」初CD化!
赤塚不二夫/赤瀬川原平/奥成達/高信太郎/長谷邦夫/タモリ/山下洋輔/坂田明/小山彰太/林美雄!!

「まんがNo1」に続く世紀の大復刻!70年代後半、アホらしいことを大マジでやらないとダメだ、と集まった赤塚不二夫、赤瀬川原平、奥成達、高信太郎、長谷邦夫による満足問題研究会による今や伝説の名盤となった『ライブ・イン・ハトヤ』が奇跡の初CD化です。プロデューサーは高平哲郎、作曲は小林亜星。メンバー全員が作詞して、赤塚不二夫自らが歌いました。伊東ハトヤのステージでライブコンサートをやったらどうなるかという設定で作った前世紀最大のギャグパッケージアルバム。

構成:高平哲郎
効果:赤塚不二夫
出演:赤塚不二夫 高 信太郎 長谷邦夫 赤瀬川源平 奥成 達 タモリ 伊東鳩子 常木健男 山下洋輔 坂田 明 小山彰太
司会:林 美雄
演奏:ハトヤ・オールスターズ

第1部
 1)オープニング(ツァラツストラはかく語りき~ハトヤのテーマ)
 2)口上(ふるさと~アディステ・フィデレス~美しき天然~スター・ダスト~アリラン)
 3)バナナ・ブレッドマン
 4)駅前ブルース
 5)応援合戦
 6)神おろし
 7)ライン・ダンス(天国と地獄)
 8)休憩の楽屋風景第2部
 9)オープニング(ハトヤのテーマ)
 10)新人歌手登場・お兄ちゃん
 11)さよならをしようと手紙を書いたが・・・
 12)温泉マンの温泉音頭
 13)想い出のベニス
 14)講演「優柔不断」について
 15)優柔不断音頭
 16)フィナーレ(ハトヤのテーマ)

復刊ドットコムより
http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68308623


赤塚不二夫公認「これでいいのだ!!」紹介ページはコチラ(

「まんがNo1」に続いてこのCDも購入。
いやぁ、このCD、真面目すぎる。不真面目なことを真面目にやりすぎている。
最高。
一番のお気に入りは6曲目「神おろし」(作曲:坂田明、山下洋輔)。
「まんがNo1」の付属の本の立派さにもビックリでしたが、
このCDのライナーノーツも読ませます。
どの曲もすごいアレンジの懲りようです。
9曲目の出だしなんて、ピンク・フロイドかと思いました(ウソ)。
音質も良好。
落ち込んだときにに聴きたいCD。
タワーレコードがいっしょに送ってきたクリップはこんなの↓。
ライブインハトヤ

ライヴ・イン・ハトヤ ライヴ・イン・ハトヤ
オムニバス (2007/02/23)
ディウレコード

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23 : 27 : 46 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

続・コーヒー講座に行く

先週に続き()、グラウベルの狩野さんのコーヒー講座に参加してまいりました。
今回は、「おいしい淹れ方の基本」です。

まず、ペーパー・ドリップからマキネッタまで、色々な方法・器具で抽出できることをお勉強して、狩野さんによるペーパー・ドリップとネル・ドリップ、フレンチ・プレスの抽出の実演を拝見。
ペーパーはカリタ式、メリタ式、コーノ式でドリップしていただき、それぞれ飲み比べました。
メリタはサラっとあっさり、カリタはスタンダードな味、コーノ式が香り・味とも一番しっかりしていると思いました。
ネル、フレンチ・プレスもまた違う味わいでコーヒーの世界はホント深いです。
そして、コーノ式を使って、自分達でペーパー・ドリップの実践をしました。
今回の講習でわかったことは、今まで自分が行っていたドリップは最初の蒸らしの手間が不十分だったな、と。
これまでも蒸らしの作業は時間をかけてちゃんとやっていたつもりでしたが、もっと少しずつお湯を注いでしっかり丁寧に気を入れてやるべきだと痛感。
まだまだ上手く淹れられないけど、今回の実践ではいつもよりも丁寧に蒸らしの過程を行うようにし、ドリップ。
そうやって淹れたコーヒーの味は、いつも自分が淹れているときよりも豆の量が少ないにもかかわらず、深い味がしました。
これまで深い味のコーヒーにするために、かなり豆の量を多めにしてドリップしてましたが、丁寧に蒸らすことで豆の量に頼り過ぎずに深い味わいにできるのではないかと考えさせられました。

これまで本を見て我流でコーヒーを淹れて、そこそこ満足していましたが、実際プロの方に習うと、足りない部分、改善すべき部分がまだまだあるなぁと痛感。
淹れ方のちょっとした違いで、大きく味のあんばいが変わると改めてわかりました。
勉強になり、とっても楽しかった。
この講座に参加して良かった
今後のコーヒー・ライフに大きく役立ちそうです。
コーヒー講座1

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22 : 41 : 33 | コーヒー | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

ナイスカットミル

コーヒー道を極めるために、さらに買い物をしました。
今回買ったのは、Kalita(カリタ)のナイスカットミルです。
これまでは、同じKalitaの手回しのミル(安い割に非常に優秀。豆が均一に挽ける)を使ってましたが(コレ↓)、
Kalita コーヒーミル KH-3 Kalita コーヒーミル KH-3
()
Kalita

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思い切って、電動ミルを購入してみました。
楽天の「コーヒー屋さん」というお店で、18,800円。
新製品のシルバーでこの値段は激安だと思います。
ナイスカットミル

同じ商品で赤や黒もありますが、シルバーはとてもスタイリッシュ。
で、さっそく使ってみました。
中挽きのダイヤル3半で、まず挽いてみる。ちょっと細かいかな?
次にダイヤル4。こんなものかな?
挽いた豆を白い紙の上に移して観察してみると、
微粉はある程度ありますねー。
それに、挽き目も思ったよりバラバラ。Kalitaの手回しミルの方が揃った粉になるみたい。
それに、挽き終わった後、ミルをポンポンたたいて粉を落としても落としても、
中から粉がバラバラと出てくるのが止まらない。
これだと中途半端な掃除の後に、新たに豆を挽くと前回の挽いた粉がかなり混ざることが予想されます。
こりゃ扱いが大変だ。うまい掃除の方法を考えないと。
とマイナス点を書きましたが、
豆を挽くスピードの速さは想像以上でした。
大人数のコーヒーを淹れる時はきっと大活躍するでしょう。
他のお店より安かったとはいえ、結構なお値段のものを買ったので、
宝の持ち腐れにならないよう、この機械の扱い方を研究することとします。

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23 : 59 : 47 | コーヒー | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

高倉健版金田一耕助『悪魔の手毬唄』

久しぶりの映画鑑賞(今年20本目)。
ラピュタにて、高倉健が金田一耕助を演じる『悪魔の手毬唄』(1961年)。
かなりイタい映画。
私は横溝正史ファンでも市川昆ファンでもないので、何の思い入れも無く観たけど、アイタタタ。
健さんは初期の軽薄キャラ時代。
スーツを着てスポーツカーに乗って現れる伊達男な金田一。が、健さんの仕草や表情を観ていると、金田一というより、石井輝男のギャングシリーズを思い出しました。
カメラが無意味に動き続けるので、とても見ずらい。
ズームの多様が下品。
酷い脚本。
文学座に入る前の東映ニューフェイス時代の太地喜和子(この当時は志村妙子という芸名)が見られたことぐらいが、収穫か(がまだイモい)。
珍作を観た、という程度。

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21 : 55 : 54 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

黒川紀章氏が都知事選に!?

いま、ネットニュースみてビックリ。
「黒川紀章氏が都知事選に 五輪招致中止を掲げる」
ってことは、黒川氏が当選したあかつきには若尾文子様が、都知事夫人として公の場にバンバン出てくるということですか??
これはワタシの一票は黒川氏に投票だー!(笑)

文子タンは冗談として、石原都知事の五輪招致は何とかしてくれ、と怒っていただけに、期待したい。
東京都は安藤忠雄に主要施設などの基本デザインを依頼しているので、これはガチンコ勝負ではないですか。
ワタシは建築の専門的なことはわからないですが、
今回は黒川氏に一票です(笑)。

あ、人としての安藤忠雄は好きです。
一昨年、会社が安藤忠雄を呼んで話を聞く機会があって、ワタクシ、
安藤氏の著作に3冊もサインしてもらいました。
ただならぬルックス、大阪人らしいユーモアにすっかり魅了されて、安藤氏が行っている「瀬戸内オリーブ基金」にわずかながら募金させて頂きました。
ほんと、ナマ安藤を目の前2メートルぐらいのところで、2時間ほど拝聴できて幸せでした。

追記(2月22日)。
黒川氏の出馬表明の会見みて、ガッカリ。
(真面目に期待してたわけじゃないけど)
なんだ、石原慎太郎との人間関係とか東京五輪誘致とか首都移転構想とか諸々の私怨にもとづく出馬じゃないかー。
それから、お歳なのにすごいオシャレさんなのね。さすがに。
若尾文子さまのご意見をききたいわん。

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22 : 56 : 42 | 日記 | トラックバック(1) | コメント(0) pagetop

サラ・ヴォーン・ウィズ・ミシェル・ルグラン

いま、昨晩AMAZONから届いたCDを聴いています。

「サラ・ヴォーン・ウィズ・ミシェル・ルグラン」です。
タイトルの通り、ミシェル・ルグランが率いる総勢100名の大編成オーケストラに合わせて、サラ・ヴォーンが唄うアルバム。
1972年の録音。
以前、iTunesでジャズのラジオを聴いていたら、
このアルバムの中の曲が流れて、ガツンときたワタシは即CDを買おうとしたのですが、CDは廃盤になっていて入手できなかったのでした。
それが今回リイシューされたのです。

このCDの素晴しさときたら、もう言葉になりません。
円熟期のサラの声に鳥肌がたち、ルグランのピアノにゾクゾクし、
巧みなオーケストレーションに感嘆し、と。
収録曲の12曲のほとんどが1970年前後に製作された映画音楽からの楽曲。
いずれも優雅なオーケストラを従え歌うサラの声を聴いていると、涙が出そうになります。
何よりもツボにはまったのが、このアルバムに漂う70年代初めの独特の雰囲気
ベトナム戦争で疲弊し社会の衰退と混乱の影響で、文化にも倦怠感がただよった退廃的な時代。
子供の頃は、親が所蔵していた映画雑誌「スクリーン」とかを読んで、自分が生まれる前のこの時代の映画に対し漠然と怖さを感じたのですが、今ではそんな70年代の空気に惹かれます。
このアルバムにもそういう空気があり、かつジャズが完全に曲がり角にありながら、かつてあったショウ・ビズの栄光の残り火も垣間見える。素晴しい。
このアルバムを聴いていると、この時代につくられた映画が目に浮かびます。
ルグランのオーケストレーションが、優雅でかつ安っぽい、いかにも70年代ハリウッド風でイイ(矛盾しているようですが両立する。バート・バカラック風??)。
特に1曲目「おもいでの夏」、4曲目「ハンズ・オブ・タイム」が見事な70年代ハリウッド調。
いやいや、どれもいかにも70年代ですが。
ワタシは聴きながら、中学生の時深夜テレビで見た『ビリー・ホリデイ物語 奇妙な果実』(1972年製作。ダイアナ・ロス主演)という映画を思い出したのですが、これも音楽はミシェル・ルグランでした。

10年前にこのアルバムを聴いたなら、サラの素晴しい歌声はともかく、
ルグランの編曲には恥ずかしさを感じたと思うけど、録音から30年以上経った今聴くと、素晴しく聴ける。
CDの包装のビニールに「ミシェル・ルグラン来日公演決定!2007年10月29日~11月3日」と書かれたシールが貼ってありました。
ルグランも今年75歳。これは行かねば。
サラ・ヴォーン・ウィズ・ミシェル・ルグラン サラ・ヴォーン・ウィズ・ミシェル・ルグラン
サラ・ヴォーン (2007/02/21)
ソニーミュージックエンタテインメント

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ペリカン

今日の朝日新聞の夕刊に、ワタクシがおととい行った()カフェ・バッハについての大きな記事が出ていました。
何てタイムリー。

さて、今日もコーヒーネタ。
コーヒーをドリップするのに、ケトルを買い換えました。
これまで使っていたのは、ラッセルホブスのカフェケトル。
これも結構細いお湯が出るし、何よりすぐ沸くので、素晴しい製品なのですが、
こだわってくると、さらに細ーいお湯が欲しくなるのです。
で、買ったのは、Kalita(カリタ)の「コーヒ-達人・ペリカン」という商品。
Kalita コーヒ-達人・ペリカン

Kalita コーヒ-達人・ペリカン

この鋭い注ぎ口から、糸のように細いお湯が出ます。
まだ慣れてないので、細く注ぐには練習が必要ですが。
そして、さっそくカフェ・バッハのイタリアンでコーヒーを淹れてみたのでした。
カフェ・バッハ

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そして煎ってみた

コーヒーの手焙煎の講習を受け()、
手軽に焙煎できる道具「煎り上手」を買い、
帰宅しさっそく我が家での焙煎に挑戦。

最初は、ベランダでカセットコンロを使ってやるつもりでしたが、
夜で暗くて寒いし、一度のキッチンのコンロでやってみて、
マンションの中で焙煎すると、いか程のニオイが部屋につくのか試してみたかったので、
無謀にも、換気扇を最強にし、キッチンで強行。
最初は、全然においません。
今日講習で習った通りに、シャカシャカと「煎り上手」を動かし、
ちょうど5分ぐらい経ったら、ピチピチとハゼ始めました。
次に2ハゼというのがくるはずなのですが、
1ハゼの直後に2ハゼが始まったらしく、どこからが2ハゼなのかさっぱりわかりませんでした。
中の豆はかなり黒くなってきたので、火からおろし、シャカシャカして
網に広げて、冷却。
が、この冷却に至るまでの手際が悪かったので、フレンチ・ローストを通り越して、イタリアンになってしまいました。
真っ黒で相当オイリーです。
焙煎

ともかく、ミルで挽いて、ドリップしてみました。
たった今焙煎したばかりなわりには、泡立ちが今ひとつ。なんで?
飲んでみると、思ったとおり、苦味が強すぎ。
まぁ、新鮮なので、イヤな後味はないのですが。
結局カフェオレにして飲みました。

お口直しに吉祥寺に名店「もか」のアントニエッタという豆で淹れ直しました。
(↓が「もか」の店構えとステキなパッケージ)
もか1

もか2


教訓:マンションのキッチンでの焙煎は、止めておいた方がいい。
案の定、すごいニオイがつきました。

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コーヒー講座に行く

自分で淹れるコーヒーをさらに美味しくしたい、とのことで、
コーヒー豆の販売・卸をされているグラウベルの狩野さんが行われているコーヒー講座に参加してきました。

ワタシが参加したのは全2回の講座で、
第1回目の今日は「手焙煎に挑戦」です。

最初に産地についてなどコーヒー豆についての勉強をした後、
便利な道具「煎り上手」をつかって焙煎に挑戦。
(↓が「煎り上手」。穴の部分に生豆を入れる仕組み)
煎り上手

今回は、初心者でもやり易いというブラジルを使用。
たった5分程「煎り上手」をシャカシャカ直火の上で振るだけで煎り上がるのですが、その5分すら手が疲れてしまい、フラフラになるダメなワタシ。
ともあれ無事煎り上がりました。
そして狩野さんに淹れていただき試飲。
コーヒー講座

参加者4名がそれぞれ煎ったコーヒーをすべて試飲したのですが、
同じ豆で煎ったのにかかわらず、一人一人味が違うのに驚きました。
ワタシのは深煎りにしたので、ちゃんと苦味と甘みが出てました。
マンデリンなどでなくとも、煎り具合でちゃんと苦味が出るということもわかりました。

もうさっそく家で自分でやってみたくなり、「煎り上手」を購入。
ベランダで作業が出来るように、帰りにスーパーでカセットコンロも買いました。
楽しみ!!
(↓が本日ワタシが煎った記念すべき第1作)
コーヒー豆

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22 : 25 : 50 | コーヒー | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

合羽橋珈琲とカフェ・バッハに行く

今日は、合羽橋道具街とカフェ・バッハに行くために浅草ゾーンへお出掛けしました。
浅草、それは山手線より西に住むワタクシがまず行かない街です。
どんなに観たい映画がかかっていても、劇場が浅草なら、遠いし何となくコワイので絶対に行きません。
そんなワタクシが、意を決して台東区に突入。

地下鉄田原町から合羽橋道具街へ。
目指すはコーヒー関連器具の店ユニオン
ハリオ式V60透過ドリッパーとペーパー2袋200枚分を購入。
次はカリタのナイスカットミルかみるっこが欲しいわん。

少し歩いて、合羽橋珈琲に入る。
エントランス、とてもステキです。
異空間に入る感じ。
合羽橋珈琲1

囲炉裏風大テーブルに通されました。
満席で(行列もできてた)、店内かなりガヤガヤした様子。
鮭といくらの親子せいろをオーダー。コーヒーとアイス付きでランチセット(1000円)。
合羽橋珈琲2

合羽橋珈琲3

コーヒーは、ストロングブレンドをオーダー。
が、出てきたのは、浅くて薄いコーヒー。
萩原珈琲の豆をつかっているときいていたのですが、本当でしょうか??

次に行ったのは、キッチンワールドTDI
ここは品揃えが豊富で、最高に面白いですね。
前から欲しかったマストラッドのスパチュラ(紫をチョイス。630円)、
オクソーのナイロンソフトターナー(630円)、ウェックの容器のプラスチック製フタ(120円)、ハリオ・レンジサーバー360ml(670円)を買いました。
安い。大満足。

合羽橋道具街を北上して、生涯学習センター北というバス亭より循環バス北めぐりんに乗る。
めぐりんは台東区内を走る運賃100円の小型バスです。
車窓から街並を見て思ったのは、建っている建物は古いけど、杉並や世田谷よりも道幅が広くて碁盤の目状に区画整理されていて、整然としているな、と。
建物が低いし、ある意味山の手の住宅地よりもキレイ。風情もあるし。
ちょっと惹かれました。

さて、本日遠路わざわざ浅草ゾーンまで来たのは、コーヒー好きなら知らない人はいないという有名店カフェ・バッハに行くためです。
以前から憧れのカフェ・バッハのコーヒーを味わってみたかったのですが、我が家からかなり遠い上に、山谷のど真ん中にあるという立地から、なかなか行く決心がつきませんでした。
が、ついに気持ちを奮い立たせ、やってきました。山谷に。
北めぐりんの東浅草二丁目というバス亭で降り、徒歩2分程の所に念願のカフェ・バッハはありました。
カフェ・バッハ1

店内は明るく、満席。すごい活気で外とは別世界。
BGMはバッハではなく、ピアノ版「展覧会の絵」でした。
お店の備え付けの雑誌「レコード芸術」を持って、カウンター席に座り、まずはイタリアン・ブレンドとシュルプリーズ(シュークリーム)をオーダー。
お店には若い店員さんが5人もいて、皆キビキビと働いています。
(お店の上にも複数従業員がいる模様)。
体育会系なノリの元気な接客なのですが、ブックオフのように意味不明に大声をあげているのではなく、好感が持てるものでした。
そして、長年飲んでみたかったコーヒーがきました。
カフェ・バッハ2

美味しい。
私が考える理想のコーヒーそのものでした。
絶妙な苦味。苦味が素晴しく心地よく、口の中に広がる…。
うーん。やはりここまで来た甲斐があった。
いっしょにいただくシュークリームは素朴な味わい。
完璧なこの店のコーヒーには自己主張し過ぎないケーキの方が合うと思う。
そういう意味で、よくできたケーキだと感心。
カフェ・バッハ3

BGMが甘美と不安で狂気すれすれなベルクのピアノソナタに変わり(この曲大好き)、
「レコード芸術」のスカラ座『アラーニャ事件』の記事を読み、ますます気分が良くなり、
さてお代わりを頼もうかなと思った瞬間、
男性の店員さんが、お代わりお持ちしましょうか?と声をかけてきた。
何で、お代わりしたいってわかったの?
深煎りが好きであると伝えると、マラウィ・ヴィフヤがおすすめだと言われ、それをオーダー。
今度は、深紅のカップで出てきた。
これまた美味しい。素晴しい苦味。至福の瞬間。
美味しさに納得したので、豆を購入。イタリアン・ブレンドを200g。
ドリップを担当している店員の方にドリップのコツを伺うと、
82~83℃のお湯で抽出するとのこと。
私もそうしてましたよ。

念願かなってついに体験したカフェ・バッハ。
コーヒーが美味しかったのは勿論のこと、ブレンドが450円という値段設定もいいと思うし
(コーヒーは日常のものだ!)、
何よりも、サービスのきめ細かさに感心。
帰り際席を立ち、お店の雑誌を戻そうと、カウンターの上の雑誌に手をのばすその前に、女性の店員さんがそばに来て「雑誌を戻しておきます」と言ってくる絶妙なサービス。
驚いた。
最初、店員さん全員で大きな声で「いらっしゃいませー!」と発するのにちょっと驚いたけど、こういう細かいサービスを受けると、単に機械的に言っているではないのだな、とわかる。
本当に、わざわざ山谷まで行って良かった。
カフェ・バッハのコーヒーを飲むために、また山谷に行きたい、と思った。

山谷という地域にあることで、カフェ・バッハに行きたいと思いながらも躊躇されている女性の方もいると思いますが、今日歩いてみた限りでは、明るい時間帯であれば特に危険ということはないと思います。
むしろ、うら寂しい感じ。
オジサンというよりもオジイサンが、ヨロヨロと歩いていたり座っていたりするのが目に入りますが、別に危害を加えてくるわけでもありません。
道中、1泊2200円と書いてある宿が散見するのが、他の街と違うところ。
歩くのが嫌な方は、浅草を通っている北めぐりんに乗り、東浅草二丁目で降りるのがいいと思います。
帰りは、泪橋(昨年観た映画『泪橋』の舞台だ)を通り、南千住に向かいましたが、こちらもオジサンとすれ違うだけで、閑散とした風景。
時代が変わったのでしょうか。
徒歩7~8分ぐらいで地下鉄南千住駅です。
途中、えらく昭和な喫茶店「純喫茶エール」(「純喫茶」!)があり、
ひどく気になりましたが、
それはまた今度。
内装やディスプレイがモロ昭和40年代です(推定1965~68年)。
南千住

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F.ヴンダーリヒの世界

ちょっとかわったCDを買いました。
「Ein Lied geht um die Welt~F.ヴンダーリヒの世界」です。
(タワーレコードのサイトだとコチラ
若くして亡くなった天才テノール歌手・フリッツ・ヴンダーリッヒが
イタリア語で「オー・ソレ・ミオ」とか「サンタ・ルチア」などを歌っているのです(ドイツ語曲も含む)。
これは珍しいCDでは?
ワタクシ、高校生の時にクレンペラーの「大地の歌」を聴いてから、
ヴンダーリヒの美声とドイツ語の子音にすっかりヤラれてしまったクチですが、
イタリア民謡を歌うヴンダーリヒも堪りません。
なんて甘美な声なんでしょう
ドイツ版AMAZONで試聴できますコチラ

ところで、ヴンダーリヒは35歳の若さで階段での不慮の事故により急逝したのですが、
どういうわけかワタシは今日までずっと、
ヴンダーリヒは夜這いの途中、階段から落ちて亡くなった、と思い込んでいました。
が、検索してみたら全然違いました。夜這いで死んだのではありませんでした。
なんで、そんなふうに思い込んだのでしょう?
ヴンダーリヒではなく別の有名人でそういう死に方をした人がいたのでしょうか?
これまで、ヴンダーリヒの美声を聴ききながら、「夜這い」のことを思い浮かべていましたが、とんだ勘違いでした。
ゴメンよ。ヴンダーリヒ!
ヴンダーリヒ

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ジャック・トーレスとオリオール・バラゲ

今日はヴァレンタイン・デーですね。
今年も伊勢丹のチョコレート特設売り場に行きました(行ったのは11日)。

今回自分用に買ったのは、まずジャック・トーレス。
NYで大人気のチョコです。
12個入りの「ニューヨーク」というボックスを買いました。
ジャックトーレス

ジャックトーレス

ジャックトーレス


それと、オリオール・バラゲのチョコ、4個入り。
バラゲ

バラゲ


胃腸の調子が本調子ではないので、まだ食べてません。
この美味しい(に違いない)チョコにワタシが淹れた深い煎りのコーヒーの組み合わせ、合うだろうなー。

生涯忘れられないチョコレートといえば、パリで買って食べたジャン=ポール・エヴァンのチーズ入りチョコ(パリの本店限定)。
チョコレートとチーズって一見合わなそうな組み合わせですが、
ところがどっこい、
ショコラとフロマージュの絶妙なマリアージュに、昇天です。
とくにブルーチーズ入りが美味しかったなぁー。
ジャン=ポール・エヴァン

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22 : 06 : 49 | グルメ | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

『彼奴を逃すな 』と『張込み 』を観る

本日はラピュタにて2本鑑賞。

いま、大注目している鈴木英夫監督の『彼奴を逃すな 』(1956年)。
場内満員。こういう作品の入りがいいのは嬉しいですねぇ。
期待通りに素晴しい作品でした。
貧しいながらつつましく暮らしている夫婦が殺人事件の犯人を目撃したことから、犯罪に巻き込まれていく、というストーリー。
スクリーンに映し出される写真ひとつひとつが少しも緩んだところがなく、完璧。
全体的に露出アンダー気味な映像で、それがまた効果的。
前半、殺人犯を目撃したことを隠している夫婦がアパートの自室で困り果てているシーンで、後ろの窓に露出が合っていてアップになっている二人の顔が真っ暗。それが二人の心の様子を表しているようにみえるのだ。
警察に呼び出されても、何も目撃してないと言い張る二人をベテラン刑事の志村喬が揺さぶるシーンの緊張感。見事。
音の使い方も非常に上手い。汽車の音、チンドン屋のクラリネットの音、坊さんが叩く太鼓の音、ラジオの音など。
そして絶対絶命のクライマックス、久しぶりに映画を観てとってもハラハラドキドキいたしました。
が、観終わった後、後味の悪さを感じた。
善良な一般市民をあんな危険にさらすとは、警察はいったい何をしてたんだよー!やっぱり、証言しない方がよかったじゃないかー、と。
それはともかく見事な作品でした。

次に野村芳太郎監督の『張込み』。
脚本は橋本忍。音楽は黛敏郎。
『彼奴を逃すな』では犯人役だった宮口精二が今度は刑事役。大木実演じる人生の決断に迷っている若手刑事と、殺人犯の元恋人で今はケチな歳の離れた銀行員の人妻になっている高峰秀子を見張る。
大木実は、地味で所帯染みた女だと思っていた高峰秀子が昔の恋人・田村高廣の前で情熱的になるのを見て、女というものを理解するのですよ。
ミステリー・サスペンスというよりも、女の性(サガ)と、一人の刑事が人間的に成長する過程を描いた作品。
感傷過多にならず、地味ながら丁寧に撮った作品でした。

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21 : 40 : 17 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

『夜の蝶』を観る。

休日の朝、さぁ、テアトル新宿に楽しみにしていたジョニー・トー監督の『エレクション』を観に行こうと、念のため公式サイトを見ると、
なんと、昨日でテアトル新宿での上映が終わってしまっている…。
エ゛ー、そんなバカな! ガーン…。
今日からはキネカ大森での上映にかわっている。トホホ。
大森まで観に行けるかー、しかも施設も良くないし、と泣く泣く諦めた。
そのうち、きっと新文芸坐でもやるでしょう。

気を取り直して本日も新文芸坐の吉村公三郎特集へ。
今日は『夜の蝶』。
非常によくできた脚本。
京マチ子、山本富士子の女の戦いに見ごたえがあり、かつ、したたかなようでありながら結局は弱い女の哀しさを描いたところが見事。
驚きのラスト。ほんと、ビックリ。
面白かったわん。

もう一本の『夜の素顔』は2005年の三百人劇場の吉村特集で観たので、パス。
一日も2本もドロドロした女の戦いの映画、疲れて観てられんよ。

劇場を出て、久しぶりに西武百貨店へ。
イルムス館で、イッタラのキャンドルホルダーとボダムのガラス食器数点を買う。
リブロで、目の保養になりそうな「世界のキッチンマニア」という本を買う。
色々なタイプの美しいキッチンの写真集です。
他所様のキッチンというのは、ホント興味深い。
ワタクシ、TBSの土曜朝の番組「知っとこ!」の「世界の朝ごはん」というコーナーが大好き。
世界中のキッチンや料理をする様子を見られるのが、楽しい。
ヨーロッパのキッチンの機能性と清潔さに感心するし、
アジアのアウトドアなキッチンもまた素敵。
ワタクシも人様にお見せできるようなステキなキッチンを目指します。
Love Kitchen-世界のキッチンマニア―”食”で働く28人のプライベートスペースを公開 Love Kitchen-世界のキッチンマニア―”食”で働く28人のプライベートスペースを公開
(2007/01)
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21 : 59 : 22 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

『一粒の麦』と『地上』を観る

本日も新文芸坐の吉村公三郎特集。
1950年代のカラー(アグファ・カラー)のスタンダードサイズ作品2本。

『一粒の麦』。
福島の中学校から東京への集団就職する子供達の話。
主演の菅原謙二と若尾文子は教師役。
「集団就職」というものを知ることができるという意味で貴重な作品。
1958年当時の零細企業、町工場の風景を垣間見ることができる(江東区が舞台)。

『地上』。
大正時代の金沢が舞台。
貧しい家庭から旧制中学に通う主人公を中心に工場のストライキや置屋に売られる娘(香川京子)などのエピソードが繰広げられ、悲しい結末に向かっていく。
どこまでも美しい映像。あまりに悲しい恋。
島田清次郎の小説「地上」の映画化とのこと。島田清次郎を検索してみると、映画のストーリーはこの人の人生そのもののようだ。
この美しい悲恋の作品を観ながら、二人ともガンで若くして亡くなった川口浩・野添ひとみ夫妻のことを考えてしまい、さらに胸が痛くなってしまった。

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23 : 26 : 41 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

吉村公三郎監督『四十八歳の抵抗』『電話は夕方に鳴る』を観る

新文芸坐での吉村公三郎監督特集に行く。

『四十八歳の抵抗』。
こりゃ相当面白い。
広角レンズでの顔のアップのショットが多様された作品。
いつもの重厚な山村聰ではなく、とことん情けない山村聰。こんな山村聰もいい。
この時代(1956年)では48歳は老人一歩手前といったところらしい。
実際の山村聰は当時46歳。かなり老けてます。
山村聰が勤める大手保険会社(東京駅赤レンガの目の間の会社がある)の慰安旅行ときたら、
熱海に着くまで列車の中で、女子社員達が合唱なんかしていて、笑ってしまう。
口うるさくて、でも憎めない妻を演じる杉村春子が最高。ほんと上手い。
そして山村聰の娘役の若尾文子。今回の相手役はフニャフニャした川口浩。
何と、冒頭ブラジャー姿の若尾文子を拝めます。
若尾文子と川口浩が山村聰にわからないように(下手な)フランス語で話すところなんて可笑しい。
上映前に、フィルムの状態が終盤悪く映写事故が起きやすくなっている、とのアナウンスがあったのですが、何だ、フィルムいい状態じゃないのー、と観ていたら、最後確かに不安定になりました。
仕方ない。

『電話は夕方に鳴る』。
ニュープリント。
モノクロのシャシンが美しい。
以上。

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Krispy Kreme Doughnuts♪

Krispy Kreme Doughnuts(クリスピー・クリーム・ドーナツ)を頂いて食べました。
何でドーナツごときにそんなに並ぶの??と思っていたけど、
食べてみるとナルホド美味しい
食感がミスドとかとは違って新しい感じ。
サクっとしてフワー。
また食べたい
ドーナツ
ドーナツ

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『黒い潮』を観る

ラピュタのモーニングで、山本聰監督・主演の『黒い潮』を観る。
川本三郎の「銀幕の東京」という本に記述があり観たかった1本。
下山事件について、自殺説をとった毎日新聞社会部を舞台に描いた作品
(原作者井上靖は毎日新聞社の記者だった)。
とても真面目に撮った作品という印象。
途中、不必要なクローズアップが3回あったことと、
主人公のバックグラウンドを突然ナレーション付きで説明することへの違和感は感じましたが。
ちなみに美術は木村威夫で、本作が第一作目だそうです。

下山事件は永遠に謎なのでしょうか?
ワタシはこれまで他殺説(CIA謀略説)を信じてましたし、それは変りそうもありませんが。
下山事件について詳しいサイトがありませいた。
名刺などの遺留品の写真などなど、すごい情報量です。
http://members.ytv.home.ne.jp/shimoyamania/index.html

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井上梅次監督作品『わたしを深く埋めて』を観る

ラピュタにて井上梅次監督の『わたしを深く埋めて』を観る。
恐らくここ数年劇場でかかってない作品だと思う。
満員で、補助椅子、座布団まで出る。
井上監督というと、日活とショウ・ブラザースのイメージが強いのですが、
調べると大映でも結構撮っているんですね。
ワタシは、京マチ子主演の『黒蜥蜴』(珍作)しか観たことがありません。
大々大好きな、若尾文子・田宮二郎という組み合わせ。
特に濃厚なラブシーンがあるわけでもないのに、
二人がスクリーンに映し出されるとヤラしいこと。
欲情しきった表情の若尾文子のバストショットが写り、
次に田宮二郎のバストショットに切り替わるだけで、
とにかくイヤラシイ。
ベッドシーン無しでここまで、性的なのはさすがです。
ストーリーは、最初からそうなるだろうなーという結末でかつ無理矢理な感じでした。
田宮二郎は弁護士役ですが、『大悪党』のときのような根っからの悪徳弁護士ではなく、
文子タンによろめいたり、苦悩したりします。
若尾文子の役どころは、『千羽鶴』の太田夫人のように、意味不明に欲情し弱ぶって男にしなだれかかる女性。
肺が悪くて余命いくばくもない阿部徹。ってありえないキャスティング。
作品としては、標準的な出来というところか。
ワタシにとっては、銀幕に若尾文子と田宮二郎が映し出されるだけで、堪りません。
若尾文子当時30歳。
あの色気、見習いたい…。
わたしを深く埋めて

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六曜社地下店の豆でコーヒーを淹れる

moiの岩間さんに御裾分けしていただいた六曜社 地下店のコーヒー豆「インド」でコーヒーを淹れました。
(岩間さん、どうも有難うございます!)
豆は黒豆のように真っ黒です。が、色の割りにはオイルは少なめ。
インド

ミルで挽いて、85度のお湯で淹れる。
イッタラのティーマのカップに対し、豆12gを使用。
今回はコーノ式のドリップをつかいました(↓がコーノ式)。
コーノ式

泡立ちは控えめです。
(先日行った「どりっぷ」の川中さんは、泡立ちがいいコーヒーがいいコーヒーというわけではない、とおっしゃってました。)
六曜社の

なるほど、これは美味しい。
苦味が何とも複雑。奥深い。そして美味しい。
この奥深さを解明するために、もっと飲みたくなります。

ああ、京都に行って六曜社地下店で、このコーヒーを飲んでみたい…。
高校の修学旅行をサボタージュしたワタシは京都に行ったことがない。
京都に行って喫茶店めぐりをしたい。

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プロフィール

 リネン

Author: リネン
♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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