Art de Vivre アール・ド・ヴィーヴル

好きな人=成瀬巳喜男・石井輝男・若尾文子・荒木一郎・有元葉子。   好きな事=映画鑑賞・お料理・パンづくり。


※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません
チャンネルNECOの「その場所に映画ありて〜監督:鈴木英夫の世界2」、本日は『蜘蛛の街』(1950年)を見ました。
鈴木英夫ファン必見の一作。
この作品は大映時代の作品。
(というか、今日この作品を見るまで鈴木英夫が大映出身であることを知りませんでした)
まず、始まってすぐけたたまし変拍子の音楽が始まり、この音楽まるで『ゴジラ』じゃないのと驚いていると、音楽は伊福部昭でした。どうりで(『ゴジラ』は1954年)。
戦後の混乱期、皆まだ貧しかった東京の街中でロケをしていて、
当時の風景が非常によく映っています。
作品冒頭、まず事件が起き、数寄屋橋にあった朝日新聞社が写り、次に渋谷職安が写り、職を求めている宇野重吉が写るところで、もう鈴木英夫の魅力が十分に伝わってきます。
後の『彼奴を逃すな』と同じように、貧しいけれども非常に愛情の深い若夫婦が犯罪に巻き込まれる、というパターン。
『彼奴を逃すな』と同じように悪党に追いかけられるシーンが秀逸で、
たとえば家族で多摩川園に行き飛行機の回る乗り物に乗っていたところ、クルクル回っている途中で後をつけている悪党二人に気づく場面、
それからその直後、川沿いの土手を歩く夫婦の間からカメラが悪党を撮るシーンなど、ハッとするところが散見。
監督2作目にして、鈴木英夫はスゴイです。
そして恐怖のあおり方はその後の作品でより進化するのです。

音楽に関して、意外なところに「エリーゼのために」をつかっていて面白いなと思ったのですが、緊張が高まるシーンでの伊福部昭の打楽器を叩き鳴らす音楽がうるさい。
もっと静かに恐怖をあおる方が洗練されていると思う。

ともあれ、鈴木英夫のただならぬ才能がよくわかる作品でした。

テーマ:日本映画 - ジャンル:映画
美味しいコーヒーを求めての飲み歩き、今日は札幌中心部を攻めました。

まず最初に行ったのは、カフェ・ド・ノール。
札幌で有名な宮越3兄弟の長兄、宮越惣一氏のお店です。
(次兄は宮越屋珈琲の宮越陽一氏)
札幌駅ほど近いオフィス街のシティバンクが入っているビルの地下1階のお店はあります。
とても落ち着いた高級で大人の雰囲気の店内。
オフィス街のオアシスという感じ。
JBLのスピーカー、ラックスマンのアンプがありジャズがながれております。
カウンターにAudio Mindと書かれた金のプレートがあり、これと何か関係があるのだろうと思いつつ、フレンチをオーダー。
カップ&ソーサーも落ち着いていて洗練されていて、さすがという印象。
出てきたフレンチを一口ふくんだ途端、強烈な苦味と旨みにガツンとやられました。
ものすごく深みのある味です。
これぞ、札幌の美味しいコーヒーのスタンダードかつ理想型でしょう。
ちなみにコーヒーの温度は東京の本格的な喫茶店で出てくるコーヒーに比べてかなり温度が高いです。
東京から来たことお話しすると、こちらの豆(インフィニ珈琲という社名)をつかっているお店いくつかを紹介していただきました。
行ってみたいと思っているお店のいくつかが、ここの豆をつかっているということが判明。
大人向けのお店。
自信を持ってオススメできます。
カフェドノール


2軒目は北地蔵。時計台の東側にあります。ここも有名店。
店の前で写真を撮っていると、通りがかりのご婦人に声を掛けられ、「東京にはこういうお店ないわねー、スターバックスばかりで」と言われました。
ちょうどお昼時で店内お客さんでいっぱい。
うなぎの寝床みたいな細長いお店。
カウンターに座り、メニューをみると、コーヒーは1種類しかありません。
コーヒーとお店で販売もしている桜がのったあんぱんを注文。
北地蔵

あんぱんは素朴な味わい。甘さは強め。
コーヒーはカフェ・ド・ノールほどではありませんが、やはりかなりの深煎り。
この街では深煎りがスタンダードということでしょう。
あと味で酸味も若干あるコーヒーでした。
ここでもコーヒーの温度が高い。
カウンターからみえるキッチンの上のほうに「ELEVEN 1966」という店の札が飾ってありました。
この北地蔵の前身の店名がELEVENです。
かなりレトロなレジが現役で使われておりました。
北地蔵


3軒目は丸井今井の駐車場横の古いビルの7階にあるMINGUS COFFEE(ミンガス・コーヒー)。
店内に入ると、
ミンガスコーヒー

そこには、な、なんと巨大なTANNOY(タンノイ)のスピーカーが!!
ウォーと心の中で叫ぶワタシ。
(流れていたのはジャズでしたが、ミンガスではなかった)
ミンガスコーヒー

長居したくなるような椅子が置かれ、オシャレーな本や雑誌が置かれた店内。ここもステキです。
ベランダ席もあり、ベランダに出るとテレビ塔が見えました。
ミンガスコーヒー

ここは、先ほどのカフェ・ド・ノールの豆をつかっているお店ですが、
カラダをいたわりココアを注文。
甘みが心地いいよかった。
カウンターを見ると、ここにもAudio Mindの金のプレートが置いてありました。
お店の方に伺うと、Audio Mindとは札幌にあるオーディオの専門店の名前だとのこと。
なるほど。謎が解けました。
ここは札幌でもっとも良い音でジャズが聴けるカフェだと断言しましょう(ジャズ喫茶は「カフェ」とは言わないし)。

4軒目はMINGUS COFFEEすぐそばの丸美珈琲。
外に生豆がディスプレイされています。
店内とても新しく天井が高く開放感のあるお店です。BGMはショパンのピアノ協奏曲第2番。
マンデリンをオーダー。
こちらのお店はハリオ式で淹れてました。芸術的な美しさの淹れ様でした。
こちらはカフェ・ド・ノールのようなガツンとくる濃いコーヒーというわけではなく、とても正統的な味わいの深煎りコーヒーでした。
カフェ・ド・ノールのフレンチは北国の野性的な個性そのままのコーヒーで、丸美珈琲の味は全国標準という感じ。
やはりここも東京に比べコーヒーの温度が高いです。
お店に置いてある「さっぽろ喫茶店さんぽ」という本を読んだのですが、
リヒト珈琲の襟立氏のインビューが載っていて興味深かった。この本欲しい。
丸美珈琲


東急ハンズで買い物をして小休止して、狸小路を歩く。
このアーケードの時代に取り残された感じというか昭和の雰囲気に圧倒されるワタシ。
狸小路


狸小路が終わった所からすぐにあるFAB cafeへ。
本日5軒目です。
FAB cafe

お腹がすいたのでサーモンとキノコのクリームソースパスタとコーヒーのセットをオーダー。
ここは昨日行った斎藤珈琲の豆です。
FAB cafeオリジナルのストロングミックスという豆など、いくつかの斎藤珈琲の豆が販売されていました。
で、こちらのお店のコーヒーの味ですが、
スミマセン。コーヒーの飲みすぎで舌がマヒしてしまい、もう味がわかりません。
味がわからないだけでなく、ここでコーヒーを飲んだ瞬間、カラダに対するカフェインの許容量が完全に超えたのがわかり、軽い震えがカラダに走りました。
ホントにやばい。
冷や汗も出てきました。

が、執念でFAB cafeを出た後、同じ建物2階にある古道具屋かつカフェの11月に行く。
が、すでに何かを飲み食いできる状態ではなく、お店の古道具をみるも、カフェインの大量摂取でいかれたワタシは、よくわからない状態。
カラダの状態からここで本日の喫茶店めぐりは終了。
大丸隣の紀伊国屋書店に行き、本をチェックしていても、カラダが軽く震えていて、この女ヤク中だと思われてはかなわんと思い、平静を装い何とかロマンポルノ「色情旅行 香港慕情」のDVDを買って、切り上げました。
その後もしばらくカラダはおかしく、カフェインのとりすぎはいかんなぁと反省した次第です。

テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ