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川島雄三『飢える魂』『續 飢える魂』

本日もフィルムセンターの川島雄三特集へ。
『飢える魂』とその続編の『續 飢える魂』を連続で鑑賞。
『飢える魂』、映画の冒頭、いきなり
「どうなの?子宮をとった気分は?」というトンデモないセリフで始まり、
どんな悪趣味な映画なんだ?これは、と驚き呆れたのですが、
間もなく思いっきりベタなメロドラマであることにイヤでも気付かされます。
しかも、突っこみどころが満載。
ワタシ、この作品かなり楽しめました。イジワルな意味ではなく。
メロドラマ、しかも悲恋もの好きなんです。『乱れ雲』とか。
実験的に、ドップリ感情移入して鑑賞してみました。
気持ちよかったー。
三橋達也と南田洋子の組み合わせはいいですね。
『わが町』も良かったし。

ちなみに『續 飢える魂』、フランキー堺、小沢昭一、岡田眞澄が出演とありますが、
ほんの短いシーンのみです。
三橋達也とこの3人が同級生役として映っているのを見て、
ああ、小沢昭一以外、全員亡くなっちゃったなぁと考えたりして。

今日学んだこと。
貞淑な女性を一瞬にしておとすセリフ
「○○さん。責任を取ります!」。
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『タクシードライバー』の12年前に『ど根性物語 銭の踊り』があった。

今日は、新文芸坐の勝新太郎特集、『ど根性物語 銭の踊り』を鑑賞。
先日この作品のあまりにカッコいい予告編を観て、観たくてたまらなくなり、観に行った次第です。
市川崑の作品を観るのは4年ぶりぐらい。

徹底した不親切さがもの凄く斬新な作品。
最後の一番盛り上がるところであるはずのナイト・シーンなんて、露出アンダー過ぎで、役者の顔の表情がまったく見えず、ずっと黒い影が動いているだけ。
それに、観客が観たい部分を全然カメラが映してなくて、最後の方で勝新がロイ・ジェームスを撃つシーンなんて、撃っている勝新も、撃たれるロイ・ジェームスの身体も映さず、ただロイ・ジェームスの顔のアップだけを撮っていて、表情の変化と音から、「あ、撃たれたんだな」と観客は推測するのみ。
編集も不親切で、観客が理解しやすいように全然つないでないんだけれども、勢いと説得力でグイグイひきつけられるのです。
銀座の雑踏の中、勝新が追っ手から逃げるシーンでも、カメラも編集も凄くわかりにくい。
けどスゴい。
雑踏を撮る時もカメラは人込みの頭の部分のみばかり撮っていて、カメラもブレブレ。
そのブレ感も『仁義なき戦い』のとも違う、とても見づらいブレで、かつスタイリッシュ。
ところで、勝新がヘルメットをかぶってカモフラージュするシーン、銀座8丁目のコーヒーの名店「ランブル」の真横で撮っているので、「珈琲だけの店 カフェ・ド・ランブル」の看板と今も変わらない店構えをスクリーンで観ることができ、おお、ランブル今と同じだーと、コーヒー好きなら反応すること請け合い。

映画のタイトルで、動きが何度もポーズになるところもカッコいいし、
始まってすぐの街角での広角でのショットと、迫力あるカーチェイスもすごいし、
全編流れる松本英彦クワルテットの演奏もとてもイイのです。
ワタシ、音楽がクールなジャズだと、どんな作品でもよく見えてしまうクセがあり、石井輝男の『セクシー地帯』とか中島貞夫の『893愚連隊』とかは最初の音楽が流れただけでやられてしまうクチなのですが、この『銭の踊り』でもそんな感じになりました。
そして、何といっても途中の、勝新が部屋の中で銃をガンベルトから出して撃つ練習をするシーンに驚きました。
『タクシードライバー』の「You talking to me?」と同じです。
デニーロのの12年前に勝新がこれを演じていたとは。
スコセッシは『銭の踊り』を観て、正義感が強い、暴走するタクシー運転手の映画という構想を抱いたのか?と思うぐらい。

まとめると『銭の踊り』、予告編に違わぬ面白さの、スタイリッシュな不親切映画でした。
英語にするとstylish unkind filmですか?
ここまで徹底的に不親切さを全うしたことに感服いたしました。

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川島雄三『還って来た男』

本日もフィルムセンターの川島雄三特集へ。
『還って来た男』。
1944年戦時下の、川島雄三監督第1作目作品。
原作・脚本は織田作之助。
これは坂道の映画でした。
音声状態が悪く、あまり台詞を聞き取れなかったのですが、
(場内笑いが起きていたので、他の人には台詞がきこたえた模様)
カメラワークは斬新、編集は大胆、展開はスピーディと、興味深く観ました。
少年を中心に映画が始まり、いつ主人公の佐野周二が出てくるのかと思い観ていたら、
あっと驚く方法で佐野周二登場。
これには驚きました。

上映後、上野昂志氏によるトーク・イベント。
まず『還って来た男』についての解説。
そして『還って来た男』のほか、川島雄三の作品には階段が多用されているという指摘。
それから、川島が東映以外の4社を渡り歩いたことについて。
(大映へは出向)
これについては、給料を上げるために会社を移ったという推測もあるけれども、川島自身が一つの会社のカラーに染まらないように移っていったのではないか、というのが上野氏の意見。
松竹、東宝では作品の出来にデコボコがあるけれども、大映での3作はすべて傑作で、かつ1作1作が違うタイプの映画であるということ。
最後に、上野氏は久しぶりに『箱根山』『縞の背広の親分衆』を改めて観て、再発見したと話されておりました。

ワタシが言うまでもないことですが、
大映での川島雄三の作品3作は、日本映画史での奇跡だと思います。
川島雄三+若尾文子の奇跡の結晶とも言えましょう。
上野氏の指摘どおり、傑作3作全部違うタッチの作品であり、
しかもそのいずれもが、まぎれもなく川島雄三の映画であることに驚嘆させられます。
上野氏のトークを聴きながら、ワタシは、もし川島が63年に急逝することなく、5社すべて制覇して、東映でも映画を撮ったとしたら、どういう作品になったのだろう?と考えてしまいました。
しかもそれが深作欣二や石井輝男や鈴木則文や中島貞夫のいる60年代後半から70年代初頭の東映だったら??と空想してみる。
(川島雄三と石井輝男は6歳しか違わない)
ああいや、やっぱり、川島雄三が、東映でプログラム・ピクチャーを撮るわけが無い、じゃあATGか?と考えたり。
空想がつきません。
『雁の寺』のDVDでも見ます。

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川島雄三『真実一路』

フィルムセンターで川島雄三の『真実一路』を鑑賞。
なんじゃこりゃ、まるで昼ドラ半年分の総集編じゃないかああと叫ぶ。
演出も安直で下品。いかにも昼ドラ。
昼ドラ総集編、139分もあり疲れた。
そうそう、音楽は黛敏郎で(最初と最後の合唱曲以外に音楽の記憶無し)、主人公の少年の姉役の桂木洋子は後の黛敏郎夫人でした。

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22 : 54 : 30 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

川島雄三『箱根山』

今日はフィルムセンターで川島雄三の『箱根山』を観ました。
これ、モロ当時の西武(国土開発)対小田急の「箱根山戦争」の話じゃないかーと思って観ていたのですが、帰宅してウェブで検索したところ獅子文六の原作は「箱根山戦争」をモデルにした企業小説なのだそう。
そういえば堤義明が逮捕された時テレビで、若き日の義明氏が箱根の開発工事現場で指示を出しているモノクロ映像が流れておりましたよ。

さて映画『箱根山』。
音楽がうるさいところが散見。
たとえば佐野周二が客に、箱根の歴史についての薀蓄を披露しているシーン、場に全然合ってない前衛的な音楽がずーっとなり続けて気になる。
乙夫(加山雄三)の出生の秘密について語られるシーンなんて、ワーグナーが朗々と流れ始めたので、ああ、ドイツがらみの話なだけにワーグナーかと思って聞いていたら、途中から少しずつ旋律が違ってきて、なんだ、ワーグナーの曲じゃなくて、ワーグナーのパクリを流してるのか、と。
しかもワーグナーの楽劇のように、セリフにかぶせる形でガンガンとワーグナーまがいの曲が鳴り続けるので、観ていて笑ってしまいました。

ワタシが子供の頃、加山雄三といえば紅白歌合戦でオジサンなのにいつになっても「君といつまでも」を歌う人、というイメージしかなかったのですが、成瀬巳喜男監督作品を観てからは180度見方が変わり、今回は川島作品に出演しているのを観られて良かった。
誠実で真っ直ぐな役柄において素晴しく光った俳優だと思います。
いつか加山雄三が出演している須川栄三監督作品『太陽は呼んでいる』を観てみたい。

それにしても今日のフィルムセンターの混雑ぶりには閉口。
小津、成瀬、横溝の時と同じ状態になってきました。
ワタシが経験した中で、フィルムセンターが一番混雑した作品は2004年の高峰秀子特集での『華岡青洲の妻』。
平日金曜日の3時からの上映だったにもかかわらず、確か開場30分前ぐらいには行列が大ホールの定員に達してしまっておりました。
お年寄りが好きそうな作品がかかるときは、開場の1時間前に行かないと確実ではないので、1本作品を観るためにかなりの時間を費やすことになってしまう。
他の劇場に比べ、料金が半額以下とはいえ、結構辛いです。
川島雄三特集に通う気持ちが早くも萎えてきました。

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22 : 44 : 11 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

増村保造2本とトリュフォー2本を観た。

まず朝、新文芸坐の勝新太郎特集へ。
今日は増村保造の作品2本。
勝新特集なのでいつにも増して新文芸坐はオジイサンだらけです。
お約束の「映画は大映」の予告編に興奮。
予告編で観ると『ど根性物語 銭の踊り』、無茶苦茶面白そうなんですが、実際はどうなんでしょう。

1本目『新・兵隊やくざ 火線』。
大映作品ではなく勝プロ製作で配給は東宝となっております。
「兵隊やくざ」シリーズ最終作ということで、勝新と田村高廣は八路軍側を助けたり助けられたりし、
ついには軍服を脱ぎ捨て燃やし、中国服に着替え遠い彼方に行ってしまう。

次に『悪名 縄張荒らし』。
これも元大映スタッフによる勝プロ製作、東宝配給で(撮影は宮川一夫)、「悪名」シリーズ最終作。
フィルムは悲惨な状態で飛びだらけ。
大好きな北大路欣也と杉村春子の熱演に満足。
十朱幸代のド下手な演技には閉口。しかも陰気臭い。
楽しみにしていた伊佐山ひろ子も、またもや北大路欣也のヨメ役の太地喜和子も全然活躍できる役柄ではなかった。

池袋から渋谷に移動。
新卒の時、池袋支店に配属され、池袋の繁華街・風俗街までドブ板営業をしていたので、ワタシにとって池袋は吐き気をがする大嫌いな街なのですが、渋谷もまた嫌いで、特にシネマヴェーラに行く途中の道中が嫌いで、円山町の坂を上る時、劇場前の店がいつも焚いている奇妙なお香をかがされるのも気分が悪いし、ラブホテルの使用後のシーツとか目に入るも不快。
とはいえ、そういう道中も含めて映画体験だと思ってもいて、温泉施設が爆発した現場近くを通るのも鑑賞の記憶の断片ではあるなと思いつつ、今日は道玄坂、百軒棚からシネマヴェーラへ。
トリュフォー特集の初日です。
こちらの劇場は若くオサレな人達でいっぱい。立ち見客もいた。

『終電車』。
とても素晴しかった。感動して、最後鳥肌が立った。
ドヌーヴがミステリアスで冷たく、かつ情熱的で素晴しい。
トリュフォーの足フェチぶりが表れておりました。

『大人は判ってくれない』 。
最後の、少年がただひたすら走る姿を長ーいワンショットで撮るところ、やっぱりいいなぁ、と。
ワタシ、主人公の少年達は10歳か11歳ぐらいだとばかり思って最後まで観ていたのですが、解説読むと14歳だと。
当時のフランス人って、心身ともにエラく幼いんだなぁと驚く。

一日に4本観ると、疲れてあんまり感想も書けません。
この辺で失礼します。

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川島雄三『特急にっぽん』

会社が終わってからフィルムセンターの川島雄三特集へ向かう。
本日は『特急にっぽん』。
この作品は初見です。
1961年の東宝作品。
冒頭から猛烈な大阪弁が飛び交い、大阪の話かと思ったら、そこは東京。
東京から大阪へ向かう電車は大阪の乗務員が乗るのかぁと。
大阪弁の台詞の多くを耳がキャッチできず。
特急こだま(新幹線の前にも「こだま」があったと初めて知った)のウェイトレス(団令子)とコック(フランキー堺)のカップル(二人は日本食堂の社員)とスチュワーデス(と呼ばれていた。白川由美)、そして個性的な乗客たちが、東京から大阪までの6時間半、車中で繰り広げるてんやわんや。
ということは増村保造版『足にさわった女』(1960年)も特急こだまが舞台だったんだなと。
ユーモアの部分があまり面白くない。大笑いしている人もいたけど。
車両の外側から車窓越しに車内の人の動きを映すショットは意欲的。
特にラストはそれがとても長く、音楽が流れるだけでセリフもなくパントマイム的な人の動きだけで見せ続け「終わり」がでるという大胆さ。
途中、爆弾騒ぎが起こり、『新幹線大爆破』みたいになるのかと淡い期待を持ちましたが、当然そっちの方向には進みませんでした。
乗客達の描き方も先日『狂った野獣』を観たばかりなので、物足りない印象。
(ほのぼのしたコメディを『狂った野獣』と比較するな、とは思いつつ)
国鉄全面協力下の作品である割には地味な印象。
鉄道ファンにはたまらない作品だと思います。

いつもはフィルムセンターから銀座駅まで歩き地下鉄に乗るのですが、
今日は何となく東京駅方面に行き、大丸でパンを買って、JRの改札前に行くと関西弁がバーっと聞こえてきて、おお、先ほどの映画と同じじゃないかと。

で電車に乗り、最寄り駅に着いたので席から立ち上がろうとしたら、ワタシの前に立っているオジサマが香取慎吾が孫悟空に扮している表紙の東宝の社内誌『宝苑』を読んでいるのが目に入りました。
東宝つながりです。

明日は増村を観に行きます。

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『実録 白川和子 裸の履歴書』『官能教室 愛のテクニック』

レンタルしていたDVDを2本鑑賞。

曽根中生監督『実録 白川和子 裸の履歴書』。
白川和子のかわいさ、強さ、愚かさ、悲しさを描きつつ、とてもおめでたく前向きな一作。
タクシーの中で高橋明とセックスしているシーン、君が代が流れたのには驚く。
もっとも高橋明は君が代が流れたんじゃあできないと止め、音楽が軍艦マーチに代わってからまた始めたのですが。

田中登監督『官能教室 愛のテクニック』。
大好きな絵沢萌子の魅力が炸裂。
この作品とか『恋人たちは濡れた』とか『人妻集団暴行致死事件』での絵沢萌子、特にイイです。

ジェネオンからロマンポルノのDVDがシリーズで順次発売されておりますが、『花芯の刺青 熟れた壷』等々欲しい作品がいっぱい。
DVDにばかりお金をつかっていられないので、マノエル・ド・オリヴェイラDVD-BOXとか手持ちのお金になりそうなDVD-BOXをいくつか売り払ってロマンポルノのDVDに替えようかなーなどと考えている日々です。

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『(秘)色情めす市場』『暴行切り裂きジャック』

本日、ワタシにとってのシネマヴェーラのロマンポルノ特集最終日。
劇場に行くと、今日も殺人研究家の柳下毅一郎がいた。
今日は『暴行切り裂きジャック』の日だものね。
ラピュタ・スタッフの女性も発見。

まず2ヶ月ぶりに『(秘)色情めす市場』を観る。
ラピュタの田中登特集ではニュープリント上映でしたが、
今日は古いフィルムでの上映。
サネオが自殺した横でトメと指名手配写真の男が会話するシーン、重要なセリフが吹っ飛んでました。
というマイナスがあっても、今回シネマヴェーラの大画面で観て初めて見えたものも色々あって(高橋明の大人のおもちゃ屋に陳列してある商品や広告とか)、ラピュタで観たばかりであっても、古いプリントでの上映であっても、観に行って良かった。

次に長谷部安春監督『暴行切り裂きジャック』。
これは凄かった。何が凄いって、音楽が。
(音楽は月見里太一。検索するとロマンポルノの音楽を数多く手掛けている。)
全編、最高にクールな音楽が流れ続け、それもムード音楽だったり、カエターノ・ヴェローゾ風だったり、コルトレーン風だったり、ブルースだったり、サイケだったり、ピンクフロイド風だったり、バート・バカラック風だったりと多種多様なのです。
次はどんな音楽流れるかなーと思いながら観ていました。
音楽を聴くためだけにDVDを買いたいぐらいです。
残虐なシーンにロマンティックなムード音楽をかぶせるところがまた新鮮で、人殺してんのに音楽はダバダバダーとムーディーなスキャットなんです。
(『時計じかけのオレンジ』での「雨に唄えば」ともまた違う趣)
最後は若松孝二の『犯された白衣』でした。
それにしても、実際には製菓用パレットナイフで人は殺せません。
刃物じゃないのにパレットナイフを砥石で研ぐところシーンがあって、どこをどう研ぐんだ?と驚いてしまった。

本日でシネマヴェーラでのロマンポルノ鑑賞は終了。
今後は気が向けばフィルムセンターの川島雄三特集などに通う予定です。

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『生贄夫人』 『狂った果実』 『女教師狩り』

日曜の朝はだいたいNHKの「新日曜美術館」を見るのですが、
今日は「むしろ『画家』と呼ばれたかった~近代建築の父 ル・コルビュジエの真実~」という特集でした。

テレビを見た後、シネマヴェーラに行きロマンポルノ3本。
まず小沼勝監督『生贄夫人』。
脚本・田中陽造。
冒頭、橋の上に白い日傘をさした谷ナオミが歩いてきて、家出していた夫の車の前を通る画面構成の素晴しさに早くもガツンとやられました。
先ほどテレビで見たル・コルビュジエの絵画さながらの構図の黄金比を感じずにはいられません。
そして山小屋に監禁され、真っ暗な画面のセンターにロウソクと谷ナオミ、左端に夫がいて、ロウソクの光に照らされた谷ナオミだけが浮かび上がるのを観て、今度はラトゥールだ!と。
極限の光と影の世界。
それから夫が山の中で心中をしたカップルを見つけ、女の方を犯すシーン、最初画面いっぱいに全身を映し、次にカメラは思いっきりひいて幻想的な岩山の中で犯す姿を小さく映す、その素晴しさ。
その後にも、屋外でセックスする姿をまず普通に映し、次にあたかも風景画のように、カメラが遠く離れた所から雄大な自然をバックにセックスシーンを小さく映すといったショットがあり、あまりの素晴しさに感動。
この映画も日曜美術館じゃないかと。
谷ナオミの美しさにも瞠目しっぱなしで、白い豊満な裸体に漆黒の長髪が垂れるのを観て、ハァーとためいき。
この作品、音楽が仰々しくて、「二人だけの結婚式」で婚礼衣装を着た谷ナオミがセックスをしているシーンや、東てる美が我慢しきれずついに○○してしまうシーンなどに、ものすごい大袈裟な音楽が付けられていて思わず笑ってしまいました。
あまりに濃厚な71分。傑作です。

次に 根岸吉太郎監督の『狂った果実』。
1981年の新宿映画。
スクリーンに映る新宿副都心のビルがピカピカに新しい。
主演の本間優二って、大鶴義丹とつかこうへいを混ぜて2で割ったような顔だなと。
最後逮捕される前に母親に電話するところとかは、浪花節でちょっとヤダなと思う。
地方出身者を描いた新宿映画としては『ネオンくらげ』と比べて観るとと面白いでしょう。
奇しくも両方ともぼったくり。
ワタシは『ネオンくらげ』の方が雑草のようにたくましくて好きです。
朝のシーンでまたもや『牝猫たちの夜』の最後朝のシーンで流れた鐘のような曲(というかフレーズ)が使用されていた。
この音を聞くのは3作品目。
きっと、にっかつでは音源の使い回しは頻繁だったのでしょう。

最後に鈴木潤一監督『女教師狩り』。
女教師ものって、どれもこう暗いんですか?
これまで『女教師 私生活』『女教師』しか観たことありませんが、共通する暗ーい世界観が漂ってます。
緊迫した感じで面白く観ていたのですが、終盤、説明も無く突然ストーリーが急変して驚いてしまう。
海で井上肇演じる男子生徒が女教師(風祭ゆき)を強姦した後、いきなり風祭ゆきが学校のプールに全裸で入ってるシーンにかわり、直前まで深刻だった男子生徒が素直な笑顔を浮かべ「学校に戻るよ」と言う。
さらに、その後の土砂降りの校庭でのシーンからラストにかけても理解できません。
レイプ→プールに入る、で問題解決って、おいおい。
風祭ゆきがプールに入るまでは良かった。男子生徒とテキ屋(石山雄大)と情婦(梓ようこ)の関係とか。

ワタシにとってシネマヴェーラのロマンポルノ特集、残りは『暴行切り裂きジャック』を残すのみです。

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『愛のお荷物 』『八月はエロスの匂い』『美少女プロレス失神10秒前』

午前フィルムセンターの川島雄三特集に行き、『愛のお荷物』を鑑賞。
川島雄三と三橋達也の日活移籍後第1作目。
妊娠にまつわる軽妙なコメディ。

次に渋谷に移動しシネマヴェーラでロマンポルノを2本。
藤田敏八の1972年作品『八月はエロスの匂い』。
途中までは、ジトーっとした湿気があり、とても良かった。
実はワタシは藤田敏八が結構苦手で『野良猫ロック』も『八月の濡れた砂』も嫌いだし、秋吉久美子の3作も時代の空気を楽しめる点以外はピンとこないし、先日観た『エロスは甘き香り』も退屈でした
(『修羅雪姫』2作は楽しく観たけど)。
『八月はエロスの匂い』は、これまで観た藤田敏八作品と違って、
最初、歌謡曲的な湿度に満ちていて、観ていて相当良いなと思いました。
ところが舞台が東京の繁華街から島に移り、川村真樹と永井鷹男が夢村四郎の一団を追うあたりから、突然作品の雲行きが怪しくなる。
思えば藤田敏八の映画は海が出てくること多い。
藤田敏八の海を舞台とした登場人物達のカラっとした情の薄さがワタシはどうも苦手で、その点『八月はエロスの匂い』は都会のジットリした湿度があり面白いなと思ったのですが、舞台が海にかわった途端、ああやっぱり藤田敏八だと。
最後の少年と浜辺で寝るところなんて、まったくわからないし、観ていて腹たつ。
海がバックになると、人は無軌道になったり、情が無くなったりするもんなんですかねー?
都会のウェットな話である『赤ちょうちん』でさえ、登場人物は海でのシーンは藤田敏八的になり、『妹』もそうで、『バージンブルース』の最後もどうよと。
ほぼ密室劇である『エロスは甘き香り』にも登場人物達の感情にまったくついていけなかったのですがこれはまだマシで、海に出るとさらに理由もなく暴力性がまして、観ていてイヤになる。
だから『修羅雪姫』だと親の敵をとるという復讐譚で、誰もが納得できる暴力の前提があるから観ていて楽なんだろうな。
とか言いながらも今回の特集で『もっとしなやかに もっとしたたかに』に行けなったことを残念がっているのですが。

もう1本、那須博之監督『美少女プロレス失神10秒前』。
冒頭のセリフ「お前!AB型だろう。破滅の味がするんだよ!」に惚れた。
デルタドールズとブラックホールズというチーム名、おかしい。
山本奈津子のしゃべり方も含めて、84年ごろの映画って観てると何だか恥ずかしいです。
主人公の憧れの男が神宮前にあるブティック経営者という軽薄さにも赤面。
セックスシーンの一部がAVっぽいのが気になりました。

ところで世の皆さん、
シネマヴェーラの受付の女の子がカワイイことと、
ユーロスペースに映写事故が多いこと、気になってるんですね。
どちらも本当です。
シネマヴェーラの女の子は綾瀬はるか似でカワイイし、
ユーロスペースの映写はフィルムセンターの所蔵フィルムを使った上映でさえ、事故を起こす○○です。
この2つはQ-AXビルにおいての定説です。

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一口大の幸福と蓋を閉じた話

就業後、お使いものを買いに伊勢丹のジャン=ポール・エヴァンに行ったのですが、
地下1階の食料品売り場が大改装されていて、
まったく違うデパートのようになっておりました。
まるで高級ブティック。
軽く見て回ったのですが、売ってるものが前にも増して何もかも高ーい!
スイーツやグロッサリー、どれも高級すぎる。
負け組気分で店内を見ていると、
「セバスチャン・ブイエ」というパティシエのお店を発見。
鮮やかな美しいマカロンがショーケースに並んでいて、美味しそう!と6個入りのボックスを買いました。
セバスチャン・ブイエ

店頭に、純朴そうなルックスのブイエ氏が立っていて、微笑んでおりました。

混雑している伊勢丹から逃げ出し、新宿TSUTAYAに行き、
ロマンポルノのDVD2本をレンタル。
仕事や用事で思うようにシネマヴェーラに行けない鬱憤をはらそうと下のDVDを借りました。
明日からのレンタル半額期間ですが、ワタシが借りちまったので、ないですぜ。
官能教室 愛のテクニック 官能教室 愛のテクニック
田中真理 (2006/06/23)
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実録 白川和子 裸の履歴書 実録 白川和子 裸の履歴書
白川和子 (2007/03/21)
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で、帰宅して食べたマカロン、美味でした。
マカロン美味度レベル4(レベル5はパリのラデュレの)といったところでしょうか。
日本で食べられるマカロンとしては、かなりいける方だと思う。
東京の気候には(特にこれからの湿気が多いシーズン)、マカロンは厳しいのですが、ううむ、また食べたいぞ、セバスチャン・ブイエ。

夜、テレビを付けっぱなしにしていたらアニメが始まって、音だけ聴いていたら、クラシック曲が流れてきて、それがラベルの「夜のガスパール」の中の『スカルボ』(「夜のガスパール」はワタシが高1の時コンサートで弾いた曲)だったり、シューマンのピアノソナタだったり(高1の夏コンクールで弾いた曲。この曲でワタシは地区本選決勝で優勝したのですが、全国決勝でアクシデントがあって・・・。その話はまたいつか別の機会に。)、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」が流れたりで、セリフを聞いていると、そのアニメのストーリーはコンクールの話で、選曲もコンクールの感じも意外にも結構リアルで、ワタシの心臓は苦しくなってイヤーな気分になりテレビを消したのでした。
小学1年2年当時「いつもポケットにショパン」(くらもちふさこ著)を読んだ時も、「学研まんがベートベン」を読んだ時も、恐怖で心臓が痛くなった。
芸大やら桐朋やらに進まずに高校の途中でピアノの蓋を閉じて(「筆を絶つ」「マイクを置く」と同じ意味)、本当に助かった。
今でもクラシックや音楽は好きですが、音楽家になるための努力とか練習とか苦労とか戦いとかは見るだけでも苦しくなる。
これは死ぬほど努力した人間にしかわからないでしょう。
ひー。マカロンの幸せがアニメのせいでぶちこわし。
(多分、アニメは「のだめ」とか言っている台詞があったので「のだめカンタービレ」でしょう)。

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川島雄三監督『夢を召しませ』

本日からフィルムセンターの特集「映画監督 川島雄三」が始まりました。
プログラムを見ると、既見の作品は24本。
日活移籍以降の作品はほとんど観ているのですが、
松竹大船時代の作品に観ていないものが多いので、これを機会に出来るだけ観たいし、東宝作品も最後に観てから何年か経ったので再見したいなと(『グラマ島の誘惑』を除く)。
他の劇場の特集上映とのやりくりが苦しい限りと、繰り返し嬉しい悲鳴。

で、就業後フィルムセンターに行くと、殺人研究家の柳下毅一郎氏を発見。
1950年松竹大船作品『夢を召しませ』。
評価に困る一作。
うーむ。想像したものとかなり違いました。
松竹少女歌劇団によるレビュー映画。
1950年の作品にしては映像がエラく古臭く、説明がないとPCLとかの戦前の映画かと思うぐらい。
(PCLは好きです)
SKDの舞台裏や、トップらしき二人による見事なダンスはオールドファンには嬉しいはず。
アニメや合成などつかったりと凝ったところもあり。
あと、昔の人って歯並び悪いな、と思った。

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『(秘)女郎市場』『花芯の刺青 熟れた壺』『鍵』

シネマヴェーラで、ロマンポルノ三本立てを鑑賞。

曽根中生監督。『(秘)女郎市場』。
原作は荒木一郎で、脚本は田中陽造です。
楽しい作品。
最初のタイトルが出るところ、おかしい。
ラストの、青空の下、背丈まである草木の中でのセックスのシーン、美しかった。

小沼勝監督『花芯の刺青 熟れた壺』。
撮影森勝。
これは傑作ですね。
もう始まったところで、これは間違いないなと確信。
音楽もダイナミックで躍動感があっていい。
素晴しいところは挙げればきりがないのですが、
例えば、谷ナオミが漆黒の長い髪をとくシーンがアップで映った後に、
坂道で谷ナオミと中丸信が白い服で出会うシーンにかわり、
黒から白の大胆な変化にハっとする。
70年代の雑誌「太陽」的世界。
1980年の資生堂の長編コマーシャルにもこういうテイストのものがあったよな、と。
これだけ一つの世界観で、極限の緊張感が最初から最後まで続く素晴しさ。
素晴しかった。これはDVD買わないと。

神代辰巳監督『鍵』。
主演の観世栄夫が一昨日亡くなったばかり。
上映予定の『ラブホテル』がフィルム状態不良のため番組差し替えになり、奇しくも『鍵』が観世氏の追悼上映となってしまいました。
しかし『鍵』が追悼上映になるとは。
『鍵』は繰り返し映画化されていますが、気になるのはティント・ブラスの。
本作の妻役の荒砂ゆきが好みじゃない。
谷崎の妄想変態世界を見事に表現した作品。
突然の「ジョン・レノン」に場内爆笑。

本日上映の3作品のうち2作品が男の腹上死→ラストでした…。
男のロマンなのか、腹上死。

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『宇能鴻一郎の濡れて打つ』『オリオンの殺意より 情事の方程式』

就業後、シネマヴェーラに行きロマンポルノを鑑賞。

金子修介監督の『宇能鴻一郎の濡れて打つ』。
TBS『うちの子にかぎって…』と並ぶ2大1984年吉祥寺ドラマ。
子供の頃テレビで見たアイドル主演の学園ドラマそのままだなぁと。
他のロマンポルノ作品よりもセックスシーンの頻度が多かった気がする。

根岸吉太郎監督の『オリオンの殺意より 情事の方程式』。
脚本いどあきお。
とても面白かった。おおっと思うところが所々にあり。
例えば、継母と愛人が父親を殺す直前に行うセックス・シーン、
二人がこれから殺人を実行するというただならぬ興奮状態の中、激しいセックスとプログレ風の激しい音楽の融合でスクリーンが爆発しそうで、スゴイなと。
対照的に、主人公の男の子と亜湖が川沿い(神田川?)の部屋でセックスしているとき、川の音がずっとしていて、とても印象的。
色々な作品のセックス・シーンでの音楽(もしくは音)に注目すると面白そうです。
(『牝猫たちの夜』の3Pのシーンで流れるグレゴリオ聖歌とか)
そうそう、『牝猫たちの夜』で流れていた音楽が、一部この作品中でもつかわれておりました。
ロマンポルノの音楽は使いまわしが多いのでしょうか?
先日書いたように『エロスは甘き香り』の音楽は『(秘)色情めす市場』につかわれていたし、『白い指の戯れ』の曲の一部は東映の『徳川セックス禁止令 色情大名』でつかわれていたし。
話は 『オリオンの殺意より 情事の方程式』にもどりますが、二人の女優のカラダがとても美しかった。顔についてはノーコメントですが。

本日の上映、最終回の女子の人数は4名のみでした。

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『エロスは甘き香り』

シネマヴェーラで藤田敏八監督の『エロスは甘き香り』を鑑賞。
桃井かおりと伊佐山ひろ子の共演を観たかったわけです。
『(秘)色情めす市場』のドヤでのシーンで流れていた「リターン・トゥ・フォーエヴァー」風の音楽で映画は始まり、おやと思ったら、全編『めす市場』と同じ音楽。
『めす市場』でつかった音楽の2次使用かと思ったら、それは逆で、
『エロスは甘き香り』の方が製作が先でした。
どう聴いても、あの神々しい曲や、ダッチワイフを抱えて歩くシーンのニュー・ロック風の曲は『めす市場』のためにつくられた音楽だと思ったのですが。

なんだかヌルい映画だなー。
途中で早く終われーと念を送るも、なかなか終わってくれず退屈。
伊佐山ひろ子の魅力がひき出せてなくて残念。
桃井かおりは、あの例のけだるい口調ではなく結構普通にしゃべっていた。

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『ジーンズブルース 明日なき無頼派』『資金源強奪』『狂った野獣』『わたしのSEX白書 絶頂度』

本日も堂々スッピンで劇場に行き、4本観ました。

まずシネマーアトンにて中島貞夫監督の『ジーンズブルース 明日なき無頼派』。
何といっても音楽(井上忠夫)が最高な作品。
一部の音源がCD化されているけど、流れる音楽すべてイイいので、
BGVにしたいぐらい。
冒頭、梶芽衣子と渡瀬恒彦が出会うまで、梶・渡瀬それぞれの状況を交互に、殺しのシーンなどをスローモーションでみせるのが面白いのですが、そしてついに二人が交通事故で運命的に出会った瞬間、東京地方に地震発生!
シネマアートンがグラグラと揺れました。
揺れながら梶・渡瀬を観ながら、下北沢からウチまで歩いて何分だろ?とか考えてしまいましたが、大事にならなくて何より。
主人公二人は男と女の関係になることもなく、破滅への逃避行をするんかいな?そんなバカな?と思って観ておりましたが、
ラスト直前、ちゃんと結ばれておりました。よかった。
それから、作品には罪のないことですが、
警察官が任務中に殺されるシーンが何度かあり、
実際に警官が殉職する事件が起こったばかりなので、そういうシーンは観ていて辛かった。
フィルムは、かなり危険な状態でした。
個人的なことですが、梶芽衣子がママをしている売春バーにぶら下がっていたオレンジのランプシェードが昔の我が家の食卓にあったものと同じだった。

次に深作欣二監督の『資金源強奪』。
傑作。素晴しい。しかも爽やか!
ワタシ、北大路欣也に惚れました。
渡辺やよいとか、梅宮辰夫とか俳優も魅力的なんだけど、何といっても脚本の妙。
ラストの素晴しさといったら!観ていて、爽やかな風が吹いてきました。
深作作品の中で『県警対組織暴力』の次ぐらいに好きになりそう。
とてもコミカルかつ前向きな娯楽作なので、カップル、ご家族での鑑賞にもオススメです。
なぜに深作欣二のクレジットが「ふかさくきんじ」と平仮名になっているのか謎に思っていたのですが、それについてはウィキペディアに記載がありました。
フィルム状態とても良し。

次に中島貞夫監督作品『狂った野獣』。
あああ、これも傑作。
バスの乗客一人一人の描写の素晴しさ。
『新幹線大爆発』では犯人達のバックグランドを回想シーンの挿入で説明してましたが、この作品では乗客である学校教師と保護者の母親の不倫カップルの説明シーンが挿入されていて、乗客側に描写の比重を置いているのがミソ。
渡瀬恒彦が、路上駐車している自動車がたくさんあるのに、ビール・ケースを積んでいる自転車を奪い、フラフラになりながら漕ぎだすのを観て、「エー、自転車?」と驚くんだけど、その直後に彼のバックグランドの説明に切り替わり、そうだったんかーと思ってみる自転車を漕ぐ姿、よいです。
そして渡瀬恒彦がバスのハンドルを握り、パトカーとのカーチェイスが延々続き、八方塞に状態になったあたりで、「『暴走パニック 大激突』と同じくカーチェイス長いな、もう飽きちゃうよー。どうせ渡瀬恒彦殺されちゃうんでしょ」と思った瞬間、話はもうひとひねりあり、思わぬ展開へ!
これまた素晴しいラスト。
いやぁ、参りました。
フィルム状態はかなりヤバかったです。

シネマアートンで東映作品3本観た後、大急ぎでシネマヴェーラへ移動。
シネマヴェーラのような新しい、明るい劇場でロマンポルノを観るのは不思議な感じ。
(ワタシがこれまでロマンポルノを観た劇場は、新文芸坐、ラピュタ、シネパトスぐらい)
ロマンポルノ特集のラスト1本『わたしのSEX白書 絶頂度』を鑑賞。
とても不思議な作品。
不思議な描写も散見されるし、登場人物の人間関係も不思議だし、心の動きも不思議。
終わり方も謎。
不思議な何かを観ている、という感じでした。

大学生の頃は1日6本とか、2日で8本とか観たこともありましたが、
今のワタシには1日4本で限界を感じました。

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今テレビで

いまテレビで「タモリ倶楽部」をやっているのを聞きながら、
ネットをしているんだけれども、
今さら書くのもなんだけど、浅草キッド最高。
タモリもつられて絶好調だね。
今日はただ飲むシリーズ黒帯編「新橋飲み屋横丁ハシゴ酒(美人ママ付き)」。
企画も良し。

「タモリ倶楽部」見ていて思い出しましたが、
ワタシ、銀座シネパトス向かいにある飲み屋に一人で入ったことがあります。
あの地下道の。
シネパトスに通っているうちに、あの店(飲み屋)に行ってみたいなーと思うようになって、ついに実行したの。
一人だったので、ママが何かおまけで出してくれたような記憶。
女の子が一人で行っても大丈夫なお店だったと思う。たぶん。
でも、その隣の大人の○○ゃやには行ったことないですよ。
(まだあの店ありますか?)

テーマ:タモリ倶楽部 - ジャンル:テレビ・ラジオ

00 : 41 : 08 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(2) pagetop

久々にDVD『ハードスキャンダル 性の漂流者』『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』

ものすごく久しぶりにDVDをレンタル。
借りたのは、田中登監督の『ハードスキャンダル 性の漂流者』。
1980年的小田急線映画。
造成中の土地が目立つ、開発真っ盛りの新百合ヶ丘駅周辺が主な舞台。
『人妻集団暴行致死事件』が埼玉の某市を舞台にしていて、
物語の中でその風景、環境がとても重要な意味を持つのと同じように、
『ハードスキャンダル 性の漂流者』では、この新百合ヶ丘という地域が重要なファクターとなっております。
そして同じ首都圏の郊外でも、
埼玉県某市と新百合ヶ丘ではおもむきが全然違う。
埼玉某市は古くから続く農村的な風土・風景を色濃く残しているのに比べ、
新百合ヶ丘はニュータウン的、ニューファミリー的。まだ歴史がない。フワフワしている。
タイトルどおり、漂流している感じ。
土地の性格の違いは、2つの映画の登場人物の家族構成にも表れてます。
製作されたのが2年しか違わないことも興味深い。

6月2日からシネマヴェーラで「官能の帝国 ロマンポルノ再入門」が始まります。
上映作品のラインナップをみると、
ワタクシ、ロマンポルノは詳しくないので、
既見作品は、『恋人たちは濡れた』『赤線玉の井 ぬけられます』『(秘)色情めす市場』『実録阿部定』のみ。
できるだけ通いたいのですが、仕事もあるし、用事もあるし、他の劇場の通いたい特集もあるしで、実際は何本観に行けるかなぁ。

そうそう、ワタクシも、ついに8月28日に発売される『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』輸入版DVDを注文しました。
初めてこの作品をみたのは、確か1995年旧文芸坐にて深作版『黒蜥蜴』との2本立ての時だったと思う。
この作品について何も知らずに初めて観たときは衝撃を受けましたが、
2回目に観たときは「こんなつまらない作品だったかしらん?」と思い、
それ以降はもうわざわざ観に行く気もなかったけれど、2本立てとかオールナイトでこの作品が抱き合わせになっていることが多いので、その後も何度か観たけど、作品としては・・・。
と思い、ここ数年敬遠していたのですが、輸入版とはいえ正規のDVDが発売されると知ると、やはり注文してしまいました。
まぁ、マイ・ファースト石井輝男作品なので、敬意を表して。
江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間

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 リネン

Author: リネン
♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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