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『荒野のダッチワイフ』 と『M★A★S★H』

今日はまず一角座にて大和屋竺の『荒野のダッチワイフ』を鑑賞。
冒頭のシネマスコープに広がるランドスケープが魅力的。
山下洋輔クァルテットの音楽はまるでコルトレーン。
17時からの回、観客の数はなんと8名だけでした・・・。

次にロバート・アルトマンの『M★A★S★H』を鑑賞。
この作品のDVDを持っているのですが、DVDは買ってもまず見ないので、この作品を見るのは初めて。
もっとハチャメチャな内容を予想していたのですが、意外に普通でおとなしい作品じゃないか、と。
そう感じるのは、同時代の東映映画の強烈なユーモアが自分にとって標準になっているからかもしれません。
主演のドナルド・サザーランドとエリオット・グールドは医者としては意識が高く、軍人としてはメチャクチャな至って真っ当な正常な人間。
「ロバート・アルトマンわが映画、わが人生」によると、朝鮮戦争が舞台だけれどもあえて俳優の髪型を今風にしてベトナム戦争なのか朝鮮戦争なのか区別できないようにしたのだと(結局映画会社が作品冒頭で「朝鮮戦争」とクレジットを付けてしまったのですが)。
映画の最初と「最後の晩餐」のシーンで流れる当時12歳だったアルトマンの息子がつくったという自殺についての歌がとても良かった。
ペインレスの葬式の後、ペインレスのテントに看護婦が入るシーンでとてつもなく大袈裟な音楽が流れるのですが、ああいう音楽の付け方ってかなり好きです。
フットボール好きな将軍は、『地獄の黙示録』のサーフィン・キチガイのキルゴア中佐に受け継がれているなと思いました。
あとシャワーを浴びているホットリップスのテントの幕を引き上げるシーン、大きな行儀いいワンコを中央にして皆が集合写真を撮るみたいに並んで待ち構えているのには笑いました。
『M★A★S★H』なんだか中途半端だったなぁ。『キャッチ22』を観てみたくなりました。
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23 : 59 : 59 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(4) pagetop

ジョニー・トー『エレクション』とロバート・アルトマン『三人の女』

映画ファンにとしては清水宏を観に行かなければいけないのはわかっているのですが、なにぶん左眼に異常事態発生中につき、しばらくは映画鑑賞は一日2本までと制限することにしたので、今日も清水宏には行けず。
で、清水宏を差し置いて観に行ったのはジョニー・トーとアルトマン。

まず新宿K's cinemaでの「中国映画の全貌2007」にてジョニー・トーの『エレクション』を鑑賞。
日本公開時に見逃してしまい、ひどく悔しい思いをしていたので、今回観ることができて嬉しい限り。
期待通りメチャクチャ面白かった。
『ザ・ミッション 非情の掟』と同じく、基本的には静の映画だなと。
緊張が張り詰めた静の中に時折あっと驚く暴力が起きる。その対比。
全編撮影は露出アンダー気味。顔の表情が見えないことが多い。
『ザ・ミッション』では男達が一つのテーブルで食事をするシーンにノックアウトされましたが(例のレストランは九龍城に実在していて、ワタシ、現地に行き写真を撮ってきました)、『エレクション』では最初の方の黒社会の会長を決める選挙で幹部達がお茶を飲むシーンの素晴しさ!
男達がお茶を飲み始めると、カメラがひき、時が止まったようになる。するとレトロな女性歌手による中国語の歌が流れる。
こういうところにジョニー・トーらしさを感じ、この映画がまぎれもなく香港映画であることを感じさせられるのです。
それから主人公二人が一つの車に乗って街を走るシーン。
『ザ・ミッション』のジャスコのエスカレーターでのシーンと同じようにゾクゾクさせられました。
主人公二人が早々と警察に逮捕され、留置所に入った状態で話が進むところも面白いな、と。レオン・カーファイとサイモン・ヤムが留置所でじっとしているのと、会のメンバーが外で動き回っているのが対比されている感じ。こういうところでも静と動の対比が際立っていたと思います。
『ザ・ミッション』のようなハッピーエンドになるかと思いきやもう一ひねりあるラストでした。
レオン・カーファイの狂犬ぶりは凄まじく、渡瀬恒彦どころではありません。
レンゲのシーンにも驚いたし、人を木箱に入れて崖から落としてそれをまた上に運び再度崖から落とすのには、黒社会の恐ろしさを思い知りました(フィクションだって)。
フィルム・ノワールとかスタイリッシュと言われた『ザ・ミッション』の進化形を観たと大満足。
香港黒社会映画が大好物のウチのママさんに見せてあげたい。

次にユーロスペースでロバート・アルトマンの『三人の女』を鑑賞。
物凄く厳しくて恐ろしくて、物凄く面白い。
主演女優二人、シェリー・デュヴァル、シシー・スペイセク(実は当時28歳)に圧倒されました。
女性の描写が非常にリアル。登場人物それぞれに極端な特徴がありしかもキャラクターにリアリティがあって、それを二人の素晴しい女優が演じているのだから、面白くないはずがないです。
作品中に、ゾッとするほどリアルに女性が日常行う動作を撮ったシーンがあって、それは他の監督は撮らない動作で、でもどの女性も日常行う行為であり、それは何かと訊かれると恥ずかしいのでナイショなのですが、そのシーンを観て、アルトマンの冷徹な観察眼にワタクシ観ていて身が凍りました。シェリー・デュヴァルが車も服もインテリアも何もかもイエローで、不思議ちゃんシシー・スペイセクがピンクのフリフリを着ているのも面白かった。そしてアパートは紫。
それにしてもアルトマン、なぜにそんなに女性に意地悪いのでしょう??

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映画の代償?

実は、1週間前から左眼が変でした。
ある症状が左眼に表れていたのですが、疲れているからそうなっているだけでそのうちすぐ直るだろうと考え、平静を装い映画に通い、会社に行き、人に会っていたのですが、ちっとも症状が良くならず、今朝目覚めると、何と左まぶたが開きません…。
さすがにこれはヤバイ。
会社に行くのを止め、大事をとって御茶ノ水の井上眼科に行きました。
(井上眼科は夏目漱石も通院していた歴史ある病院であり、現在も日本で最も大きな眼科専門病院であります。)
井上病院といえば、ワタシが大学生の時、ここで何度か眼の手術を受けたのですが、手術後緊張のあまり貴婦人の如く崩れるように気絶してしまったことがあり、それでも意識が戻って病院を出た後、映画『戦火の勇気』を観に行ったという馬鹿極まりない行為をしたことがありました。

このメガ眼科はいつも異常な混雑状態。
検査をした後、A医師の診断。症状を説明し、恐る恐る
「映画を観過ぎたためでしょうか?」と質問。
「いや、関係ないですね」とA医師、即答。
よかったー、また映画にいけるわぁと安堵するワタシ。
が、A医師に左眼は○○○の疑いがあり、○○○が専門である院長医師の診察を受けた方がよいと言われる。
院長医師の診察は午後からなので、近くで昼食をとり、純喫茶ミロで時間をつぶすこととしました。
御茶ノ水のことなら何でも知っているつもりであったワタシですが、この有名な純喫茶にはこれまで行ったことがなく、御茶ノ水、神保町界隈の歴史ある喫茶店の存続が危うい状態にある今、営業しているうちに行っておかなければと思い、店に入ったのであります。
昼時ということもあり店内はお客さんでほぼ満員。
かなりお年を召された物静かなお婆さん、常に小言やら文句を言っている少し若いお婆さん、アルバイトらしき素朴な女の子が働いております。
この手の店ではコーヒーは期待できないので、ココア(650円)を注文したのですが、そんなことより、ずーっと少し若い方のお婆さんが今時珍しいぐらいキビキビ働く女の子を怒鳴ったり皮肉ったりし続けるのがモウレツに気になって、ワタシがその女の子なら即キレて辞めるけど、女の子は健気に打たれ強く働き続けていて、なのにその婆さんは「今時の若いのは言う前にやるということはないんだよ。時代がかわったんだよぉ」とかなんとか大声で言い続けていて、物凄く居心地悪い。
コージーの反対。
すると歳をとった方のお婆さんがグラスでケガをしたりして、早くこの店から出なきゃと思い退散。
店の入り口に、雑誌の切り抜きや新聞記事が貼ってあって、読んでみると、純喫茶ミロは1955年に歳を召された方のお婆さん(88)が始めたお店で、現在の女主人は娘である文句ばかり言っていたお婆さんで、その文句言っていたお婆さんは実はまだ65歳で夫は店で知り合った客で、現在は明治大学教授であると書いてある。驚いた。
ミロ

ミロ

ミロ

ミロ


井上病院に戻り、院長医師の診察を受ける。
左眼は○○○であるが、十分な睡眠をとって服薬を続ければ徐々に改善するであろうというお言葉。
院長医師にも今回の症状は映画と関係があるのか訊いてみると、そんなことはないとの回答。
よかったー。映画観てもいいんだぁ。
今年に入ってから、過度の映画鑑賞により(世の中にはワタシよりもっと多くの映画を観ている人が多数いるのは知っておりますが、総合職OLであるワタシにとっては今のペースはかなりのハード・スケジュール)、心臓が痛くなること数度、劇場で並んだりして足は肉離れを起こし、今度はついに眼がヤラれてしまったのかと思いました。
映画ファンの皆さん、くれぐれも健康には気をつけましょう。

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22 : 33 : 36 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(3) pagetop

『温泉みみず芸者』

ラピュタにて『温泉みみず芸者』を鑑賞。
この作品、シネマヴェーラでの鈴木則文特集では上映されなかったせいか(「笑うポルノ、ヌケるコメディ」特集では上映されてた)、火曜日にもかかわらず満員で補助椅子もでておりました。
さすがは鈴木則文監督、仕事が手堅くって安心して観ていられます。
どのショットもまったく手抜かりなく、うならされます。
池玲子、杉本美樹のデビュー作。二人とも相当イモっぽい。
鏑木創の音楽、素晴しすぎ。鏑木創はやはり天才ですな。この作品の音楽が入ったhotwaxのCD愛聴しております。
文教省役人役で団鬼六と田中小実昌(またかい!)が出ていて、んもう田中小実昌の濡れ場が今回も最高。
田中小実昌がスクリーンに出てくるだけでワタシ興奮してしまいます。
小池朝雄が○○するシーンで、菊の御紋が映ったのには本当に驚いた。
ここら辺がまた「つい真面目な部分が出てしまう」と自身も言っていてた鈴木則文らしいところ。
中島貞夫の『温泉こんにゃく芸者』にも反戦テイストがありましたが、東映の温泉芸者ものに共通するテーマなのでしょうか。
セックス+反戦=『温泉みみず芸者』でした。

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『イメージズ』

今日もアルトマン特集、ユーロスペースにて『イメージズ』を鑑賞。
これまでみたアルトマン作品とは全然違うタイプの映画でした。
昨日の『名誉ある撤退~ニクソンの夜~』でダメージを受けた直後だったので、あまり期待していなかったのですが、思ったより楽しめました。
ワタシ、小さい時に、こういう映像でこういう音楽を付けた、美女が自宅で恐怖に怯えるというようなストーリーの70年代映画を昼間の時間帯のテレビでたくさん見たので(おうちで一人でお留守番する時見た)、観ていて何だかとても懐かしかったです。おかしな話ですが。
最初と最後に出てくる自宅が70年代的モダーン。
音楽はジョン・ウィリアムズとツトム・ヤマシタ。
フィルム状態、退色して全体的に赤かったです。
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スザンヌ・ヨーク、ルネ・オーベルジョノワ 他 (2006/09/30)
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『イチかバチか』『名誉ある撤退~ニクソンの夜~』

まず、フィルムセンターの川島雄三特集の最終日の最終上映である『イチかバチか』を鑑賞。
相当面白い。
フィルムセンターの解説に「大胆な俯瞰ショットが多く、新しい川島映画を予感させるものだった~」とありますが、まさにその通りで、最初から最後まで、俯瞰ショット、下からの極端なあおり(車の中のシーン)、椅子の背もたれや窓枠など格子越しに人を撮るショットなどなど斬新なショットの連続。
ダイナミックでスピード感があり、ユーモアも冴えていて、とても楽しめました。
それから伴淳三郎演じる鉄鋼会社の社長宅として映っていた洋館は、大正時代に鉄鋼業を興した実業家が建てた邸宅で現在はロアラブッシュという名前のフレンチ・レストランとして営業しております。特徴ある角錐ですぐ「ロアラブッシュだ」とわかりました。
あと、ハナ肇演じる地方都市の市長の市長室が映った途端、フランク・ロイド・ライトの帝国ホテルとまったく同じ内装なんで、噴出してしまいました。仕事が細かい。
この映画を観ていて思ったのは、鉄鋼・製鉄所という空間は映画的だな、と。
例えば『地獄に堕ちた勇者ども』のナチス時代の製鉄工場、『下町の太陽』の零細鉄工所、そしてこの『イチかバチか』の製鉄工場、いずれも工場そのものが生き物のように力を持っていて映像に映し出される。
ダム映画特集のチラシがおいてありましたが、鉄鋼・製鉄所映画特集もいけそうです。

次に、ユーロスペースのアルトマン特集『名誉ある撤退~ニクソンの夜~』。
世界史の授業を思い出しつつ鑑賞。
映画としては正直、理解不能。
ニクソン役のフィリップ・ベイカー・ホールが大統領執務室で酒を飲みながら悪態を吐き続ける一人芝居。
酔っ払っていながらも大統領役なだけあってとても聞き取りやすい英語でセリフを話しているので、ひたすら英語の聞き取りに集中して観ておりましたが、最後の方は苦痛で身悶えてしまいました。
キツかった・・・。

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『人も歩けば』『裏切りの季節』『わが心のジミー・ディーン』

お年寄りに対して優しくありたいワタシですが、どうにも我慢できないのが、フィルムセンターで並んでいるとき聞こえてくる老人達によるバカでかい声でのくだらないお喋り。
本当にご老人達は声がでかくて待っている間気が散って本が読めないし、中身のない耳にしたくない内容の話をするので、フィルムセンターに行く時は耳栓代わりにiPodを持っていくようにしております。
今日はご老人の大声に対抗できるよう音の多いジョン・コルトレーンの「Expression」をiPodに入れて聞いていたのですが、老人達は並ぶ順番を巡って喧嘩を始めたのでコルトレーンの音さえも合間をぬって聞きたくない怒号が聞こえてくる。
ワタシと彼ら(彼女ら)との共通点は映画好きであることで、違いは彼らはお年寄りでワタシはまだお年寄りでないこと。
ワタシもお年寄りになったら、ああなってしまうのでしょうか。

川島雄三の『人も歩けば』。
奥行きを感じさせる映画。
例えば、フランキー堺と藤木悠が木賃宿近くのだだっ広い野っ原の中の道ですれ違うシーン、何度となく出てくる人がやりとりしているバックに海やガスタンクや煙突(お化け煙突?)やら気になる遠景が見えるシーン、繁華街の狭い横丁で人が行き来するシーン(これはセットの模様)。
フランキー堺の運動神経の良さに瞠目させられる映画でもありました。

次に一角座にて大和屋竺の『裏切りの季節』。
あまりにも60年代そのものといった感じの作品。
上映後、河内紀氏、上野昂志氏、荒戸源次郎氏によるトークショー。
荒戸源次郎いわく『裏切りに季節』は他のどの作品よりも生の大和屋竺を感じさせる映画だと。
河内紀によると、劇中の歌は大和屋竺によるもので、マンションに飾ってあった絵は河内紀が描いたもので、また河内紀はバーのシーンで客役で出演していて田中陽造夫人もバーのママ役で出ていたと。
音楽は佐藤允彦だが、印象的なドラムは富樫雅彦によるものだと(富樫が事故にあう前でまだドラムを叩いていた時代)。
今日もトークショーを聞いていて、荒戸源次郎は威圧的なオーラを出しまくっているけど、いい声だなぁ、『愛欲の罠』再見したいなぁと思いました。
裏切りの季節


最後にユーロスペース(この劇場では大声で話す老人はいないので、待っている間バッハなんかを聞いていられる)にてアルトマン特集『わが心のジミー・ディーン』。
きっつい内容の映画。非常にシリアスなんです。
登場人物は「女性」のみ。古びた雑貨店兼コーヒーショップ(アメリカによくあるタイプの)の店内でのみ繰広げられる室内劇。
役者の衣装もメイクも場所の同じまま現在と20年前の回想を頻繁に行き来する演劇映画です。
20年ぶりに再会した女性達は皆それぞれ人生の中で傷を負っていて、再会を喜んだのも束の間、互いに罵り合ったり傷つけ合ったりする。
観ていてアルトマン、女性に厳しいなと思いました。ホント意地悪いです。
やはりこの作品でもアルトマンの突き放し感、冷徹に俯瞰する眼を感じました。
ワタシは夢見がちな女性なので、このアルトマンの厳しさが心にこたえました。
男性はどのような感想をもたれたのでしょうか?
シェール、キャシー・ベイツなど出演しておりました。

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『傷だらけの男たち』

今日水曜日はレディース・ディ。
会社帰りに武蔵野館に行き『傷だらけの男たち』を観ました。
劇場で偶然、同じ会社の方2名に会いました。
劇場は、妙齢の女性で満員。

同じ監督の『インファナル・アフェア』を初めて見たのは、
香港は灣仔にあるゲイのカップルが多数住む通称『ゲイ・マンション』の中にあるゲイのカップルのお宅に招かれた時で、結構本格的なプロジェクター・システムによるDVD上映で、ゲイのカップルがイチャイチャする隣で、英語字幕を必死に読みつつ観ました。
その後の日本公開の際は生トニー・レオンみたさに有給をとって東京国際フォーラムでの上映に行き、日本語字幕での上映にありつけたわけですが、香港で見たときの印象や邪念が映画にこびりついてしまい、その後も『インファナル・アフェア』が好きなうちのママさんと一緒にDVDを見たりもしたのですが、『インファナル・アフェア』=ゲイのイチャイチャとワタシの中では条件付けられてしまいました。

そんな与太話は置いておいて『傷だらけの男たち』、
ワタシ、小手先のスタイリッシュさばかりにこだわった映画は好みではないのですが、
無茶苦茶好きな香港とトニー・レオンが出ているので、細かいことは気にしないようにしようと思いつつ鑑賞。
いやぁ、魅力的に撮れていましたよ、香港が。
トニー・レオンさんは、なんか小さなオジイサンみたいにまとまっていました。
あと、トニーさん、キスがとてもお上手なんですね。『恋する惑星』でも凄いテクニシャンだと思いましたが、本作でも業師ぶりを披露しておりました。
男性諸君はトニーさんのキスシーンを見て勉強するべきです。
ま、そんな気分で観ていたのですが、あえて言わせてもらうと、脚本が弱いです、どうにも。
「刑事コロンボ」方式で最初からトニー・レオンが犯人であることを観客に明かしているのですが、それだと相当脚本がしっかりしてないと観客を最後までハラハラ・ドキドキさせられないと思うのですが、この点上手くいってない。
だったら、トニーさんの抜群の演技力でトニーさんの影の部分、恐ろしい部分を強調するという手もあったと思うのですが、キャラクター設定が今ひとつ中途半端で、トニーさん、演技力発揮出来ず、作品自体も物足りない印象。
映画観ていて猛烈に香港に行きたくなったという点では楽しかったです。
広東語のセリフのヒアリングもまだ少しできたので、自信が出てきて、香港行って広東語をしゃべりたいぞと思ったり。
小さくなったトニー・レオンさんが結構心配ではありましたが。

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オール・デイ・アルトマン『ウエディング』『ギャンブラー』『ボウイ&キーチ』『BIRD★SHT』

今日一日、朝から晩まで渋谷東急での「ぴあフィルムフェスティバル」ロバート・アルトマン特集、
4作品を鑑賞。

『ウエディング』。
『ナッシュビル』と同じく皮肉たっぷりの群像劇なのですが、より大規模で複雑になっているので登場人物を把握しようと必死になって観ました。
冒頭、挙式で花嫁が口を開くと歯に矯正器具がはまっているところからして普通ではないな、と。
今回もジェラルディン・チャップリンが無神経なキャラクターで登場。
リリアン・ギッシュも出てました。
ミア・ファロー、はかなげで上手い(当時33歳。すでにシナトラやプレヴィンとの結婚・離婚した後)。
さんざん馬鹿騒ぎをした後に、フっと寂しくなりカメラがズームバックして終るというのは『ナッシュビル』と同じ。
祭りの終わった後の寂しさですね(フェリーニ的)。

『ギャンブラー』。
生きることも(生き残ることも)、自然も、町も、取引も、男と女の間も何もかも厳しい、そして男も女も荒くれ者ばかり。そんな映画。
感傷にひたれる甘さは微塵もありません。
最初から最後まで歌が流れるのですが、これがウォーレン・ベイティ演じる主人公の心理を代弁というか説明するものでした。
今回スタンダード・サイズでの上映でしたが、ぴあのディレクターの方の話によると、本来作品はシネマスコープなのだけれども、現存するフィルムはスタンダードのみで、それで今回スタンダードでの上映とのこと。
それから、上映前にフィルム状態が悪いと説明があったのですが、確かに最初の方は退色してましたが、中盤になると気にならない程度で全然許容範囲内でした。

『ボウイ&キーチ』。
大傑作。観終わった後呆然とするほどの。
感傷的なようでもあり、同時に突き放してもいて、相反する二つが作品に共存していて、本当に凄い。キャスティングが良くて、ボウイ役のキース・キャラダインもこの作品ではとても純粋な感じだし、何と言ってもキーチ役のシェリー・デュヴァルが役にマッチしていて、ボウイが痩せぎすでピュアなキーチを愛するというのが、この物語の中ではイイのですよ。
ストーリーは若い強盗が所帯を持つ話、とまとめてみることもできるのですが、
言うまでもなく所詮強盗には人並みの暖かい家庭を持つことなど許されないものです。
ボウイは脱獄してから一度も自らの手で人を殺してはいなのですが、
仲間が犯した殺人に対して、自分がやったのか仲間がやったのか頓着することもない。
そして最初は弱々しい青年だったのが段々と強い男になっていく。
作品の中で、キルト、コーラ、ラジオ(特に「ロミオとジュリエット」のラジオ番組)がとても重要な意味を担っていました。
『ナッシュビル』でもそうでしたが、ラジオのナレーションが多用されとても重要なのです。
この映画、ワタシにとっては、最初の方のキース・キャラダインが大きな犬を抱いて線路下に隠れるシーンだけでも十分に観る価値ありました。
ココ、ワタシにとっては一生記憶に残るであろうシーンでした。
そして最後、キーチが駅の階段を上っていくと、スローモーションになるところ、一見感傷的なようでもあり厳しく冷淡に突き放しているようでもあり、ここも忘れられない。
生涯忘れられないほどの衝撃的な作品でした。

『BIRD★SHT』(トリのフン)。
フィルムにフランス語字幕が付いていました。フランス語圏から取り寄せたフィルムのもよう。
予想に違わず抜群に面白い。
この映画の舞台であるアストロ・ドームは2005年のハリケーン「カトリーナ」の避難所として使われ殺人やレイプも起きたとか言われたあのドームですよ。
この作品でもラジオのアナウンスが重要。
あと歌の歌詞も意味ありげだったのですが、歌が流れるシーンで歌詞の日本語字幕が付いていなく、ワタシは英語の歌詞のヒアリングが出来ないので、フランス語字幕を読んでみると「ciel」と何度も出てきたので空がなんちゃらと歌っていたようですがフランス語もほとんどわからないので、全然補足にならず。
猛烈におかしくて、とても悲しい寓話。
空を飛ぶとか言っていながら、それはアストロ・ドームの中でなのです。
しかも所詮人間は鳥にはなれない(しかし、実際に空を飛んだのにはビックリ。鳥人間コンテストみたい、いやそれ以上?)。
そして最後はカーニバル的終焉。祭りで終るのは『ナッシュビル』や『ウエディング』と同じですが、よりフェリーニっぽい。

『ロング・グッドバイ』以外のアルトマン作品は日本に上映権もフィルムもなく、今後また劇場で観ることは極めて難しい状況とのことで、今回の映画祭で観ることができ本当に良かった。
11本全部のチケットを確保したので、今回上映される全作品を観ることができるわけですが、それだけの価値がありました。
中でも『ボウイ&キーチ』に痛く感動。
今回まず5作品を観た感想としては、アルトマンは突き放した視点で映画をつくる人だと。
『ボウイ&キーチ』なんて、とことん感傷的になりがちな題材であるにもかかわらず、一定の距離感、客観的な視点を常に保ったまま撮っていて、この作品によってアルトマンは突き放した視点側の人であることを強く感じさせられ、そういった突き放し感がこれまでに観た全てのアルトマン作品に共通しているな、と。
アルトマンの本も買ったので、この本からそういったスタンスで映画を撮る背景・手がかりがわかればと期待しております。
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おまけ。今日は中原昌也と柳下毅一郎氏をを確認。

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大和屋竺監督『毛の生えた拳銃』

ふくらはぎが肉離れするクセを持っているのですが、7月に入ってから左足→右足→左足と順番に再発させております。
歩くのもままならなく、家で安静にしているのが一番なのでしょうが、映画があるのでそうもいかず、足を引きずりながら劇場に通っているので、なかなか症状が良くなりません。

本日、東京地方は台風。
が、悪天候やケガにもめげず、一角座にて大和屋竺監督『毛の生えた拳銃』を鑑賞。
映画のために足をひきずりながら、雨の上野公園を20分近くかけて歩き(ケガしてない普通の状態だとJRの公園口改札から11分で着くのに)、ヨロヨロ歩いていたら、途中颯爽と歩く上野昂志氏に抜かれました。
先日平日に『愛欲の罠』を観に行った時、観客がまばらで心配になったのですが、
今日は台風にもかかわらずほぼ満員。
『毛の生えた拳銃』、音楽が優れていて、バッハとフリー・ジャズが絡み合ったり同時に重なったりで凄いなと。
映画そのものがフリー・ジャズみたいで、強い躍動感があり爆発しそうで、そうかと思えばユーモラスになったりで、目が離せなかったです。
組織のリーダー宅でのパーティのシーンでずっと流れていた曲があまりに新しくて(3年前に発売されたクラブミュージックという感じ)驚きました。
吉沢健がブドウを食べるシーンにハっとさせられたり。

上映後、出演者である大久保鷹氏、上野昂志氏、荒戸源次郎氏によるトークショー。
大久保氏によると穴ぼこや崖のシーンは造成中の多摩ニュータウンだそうで、加えて荒戸氏によると『けんかえれじい』の大きなケンカのシーンも同じく多摩ニュータウンでロケをしたそう。
トークショー、話の内容より荒戸源次郎の声に聞き惚れる。『愛欲の罠』の声と同じ(当たり前だけど)。
5cmの至近距離で見た荒戸源次郎は少し肉がついた丸みを帯びた背中で、『愛欲の罠』でのベッドシーンのポッテリした背中とこれまた同じだと確認でき嬉しくなりました。
嬉しくなったのは、ワタシがオジサン趣味で荒戸源次郎が好みだからではなく、『愛欲の罠』が気に入ったのでその作品の一端を見られた気分になったからです。念のため。
毛の生えた拳銃

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『昨日と明日の間 』『シミキンのオオ!市民諸君』『ナッシュビル』

午前中、フィルムセンターの川島雄三特集へ行き2本鑑賞。
『昨日と明日の間 』。
低気圧のせいでワタシの三半規管の状態が最悪なのに、斜めのアングルで映画が始まり、スタッフロールの間もずっとカメラが斜めなのでどうしようかと思いましたが、本編からは水平になりました。
鶴田浩二が月丘夢路に自殺を思いとどまるように説得するシーンがあまりに唐突に始まる不思議な編集でかつ二人のやりとりがひどくベタななので、鶴田浩二の夢の中の話かと思ったら現実だったり、現実の話だと思って見ていたら、突然それが劇中のスクリーンに映しだされるからくりになったりで不思議なところが多かったです。
歌舞伎座右隣にある鶴田浩二の会社の事務所前で、鶴田浩二と淡島千景が会話をしているシーン、二人の顔を写さず足元だけ映し続けるところが斬新。
その直後、ガラスの床の下から足元を映すシーンがあったのですが、
同じようなショットは『飢える魂』のバーのシーンでもありました。

『シミキンのオオ!市民諸君』。
映画の冒頭の約10秒、ビルから社長が出てくるところまでが、すごく良かった。

京橋から渋谷に移動し、名曲喫茶ライオンで時間をつぶした後、渋谷東急へ向かう。
ぴあフィルムフェスティバルのロバート・アルトマン特集へ行くためです。
旧東邦生命ビルの中にあるこの渋谷東急という劇場、今回初めて来たのですが、前の人の頭が思いっきりスクリーンにかぶるんですけど(別にワタシの前の人の座高が特別高かったわけではない)。
これはひどい。
今日は『ナッシュビル』。
前売り券売り切れで場内満席。右隣で大きな話し声がしたので驚いて見てみると鈴木則文監督と中原昌也でした。

『ナッシュビル』、始まってすぐに風刺の痛烈さに驚きました。
自分の地元ではないとはいえ自国民をここまで突き放して意地悪く皮肉たっぷりに描くのは凄いなと。
日本だったら、東京人が大阪人をここまで皮肉ることはあり得ないし、大阪人が大阪人を自虐的に面白くおかしく描くことはよくあっても、それは愛情が根底にあることが前提であり、一方アルトマンが描く南部は愛情のかけらもない。あるのは冷たく俯瞰する目だけ。
カントリー音楽と選挙を軸に多数の登場人物を一気に俯瞰的に描くところが見事。
個性的な登場人物の中でもBBCの女性記者のキャラクターがとても面白い。イギリス人にも冷たいアルトマン。
最高に面白かったのが、キース・キャラダイン演じるハンサムな歌手がクラブでラブ・ソングを歌う時、客席にいる女性4名が自分に対して歌っていると信じ込んでウットリするところ。
そのウットリする顔を一人一人映してくのだけれども、それが物凄く意地悪い。
作品の最初から最後までとことん意地悪いのに、観終わって後味が悪くないのは何故でしょう?
この映画、全編カントリー音楽が流れるのですが、(ワタシ、子供の頃からカントリーが嫌いで、幼稚園の時見ていた「セサミ・ストリート」にジョン・デンバーが出てくるのには弱ったのものでした)、もう一生これだけカントリーを聞くことはないでしょう。

ぴあの方の説明によると、アルトマンのフィルムで日本にあったのは『ロング・グッドバイ』のみで、他は世界中により良い(よりましな)フィルムがないか問い合わせたそうです。
上映前に『ナッシュビル』はフィルム状態が悪いと聞いたのですが、歌のシーンに飛びが多かった以外はそれほど問題無かったです。色もよく残っていたし。
『ナッシュビル』以外はまだチケットが残っているそうですので、諦めていた方、ぜひどうぞ。

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大和屋竺監督作品『愛欲の罠』

就業後、大和屋竺監督の『愛欲の罠』を観るために、上野公園、東京国立博物館の敷地内にある一角座へ。
劇場に向かう途中、公園で虫に足を刺されました。
劇場のトイレ、野外に置いてあるプレハブのトイレでして、決して汚いわけではないのですが、虫がいっぱい飛んでいるワイルド仕様になっておりますので、女性の方は別の場所で済まされてからこちらに来られた方がよろしいかと思います。

『愛欲の罠』、ワタシが大好きな絵沢萠子の魅力爆発の映画でした。
絵沢萠子がキュートで(!)、いつも通り、イヤ、いつにも増して高感度なのです。
そしてシネマスコープのスクリーンを存分に活かした作品でした。
例えば、羽田空港で組織の男達が海外からの幹部を出迎え、中川梨絵が左から右に走っていくシーン。
絵沢萠子が狙撃されるシーンもそうだし、最初から最後まで遠景をとらえたシネマスコープであることを強く意識させられるシーンばかりです。
映画冒頭のクレーン、新宿の遠景、殺し屋が乗ったクレーンを上から撮ったショット、殺し屋が丸井屋上から伊勢丹の下を歩く男を狙撃、クレーンを下から撮ったショット(戸田建設のクレーン)とここまでのカットつなぎがまず魅力的なのです。
場末の客引きババアがいる売春宿の前を荒戸源次郎が通るとシーンもとても好き。
そんなステキなシーンが満載。
空港で男達が一斉に顔を動かすシーンとかユーモアもあるし。
ラストはビックリ。すてき。愛想がいい。
映画のストーリー自体は他愛ないもので、『殺しの烙印』風です。
原盤の状態のためなのか、劇場の音響装置のためなのか、最初から最後まで、音声がワレっぱなしで、セリフが非常に聞き取りにくいです。
映像がキレイだっただけに音声状態が残念でした。

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ユリイカ臨時増刊「総特集 監督川島雄三」その1

先日予告した通り、今日は1989年3月発行のユリイカ臨時増刊「総特集 監督川島雄三」について書こうと思います。
入手困難なこの本、古書店で1万円近くの値がついていることもあるらしいのですが、
ワタシが大枚叩いて買ったわけではなく、数年前ある男性が誕生日にプレゼントしてくれたので、手元にあるわけです。
川島映画のファンであるにもかかわらず、そんな貴重な本をこれまで本棚に放置していて、今回のフィルムセンターの特集上映で、そういえばユリイカ持っていたなと思い出し、初めてページを開いた不届き者です。
ユリイカ

で、目次を見てビックリ。
何て豪華な執筆陣でしょう(詳細は目次頁を写した写真をご覧下さいませ)。
ユリイカ

ユリイカ

パラっと目を通しただけでも量の多さと内容の濃さに驚き、これは何回かに分けて本の内容について書かなければいけないなと思い知りました。

とりあえず今日は第1回目「その1」です。
ユリイカ

まずとりあげるのは「キネマ旬報」昭和26年6月下旬号から収録された「ざっくばらんな話 新鋭監督座談会」です。
何と出席者は川島雄三(松竹)、杉江敏男、谷口千吉、鈴木英夫(大映)、双葉十三郎、荻昌弘です。
鈴木英夫は大映時代ですよ!
面白いのが、鈴木英夫がとても饒舌で「大映はやりたいようにやらしてくれない」という不平不満を繰り返し何度も述べていて、好条件の東宝を羨んでいる様子であること。
『蜘蛛の街』について鈴木英夫は「7500の尺数を貰ったのですが、日数がなくて、7000撮って500分は撮り切れない。撮った部分で後を工夫しろというわけです。残念です。本にあるだけは撮りたいですよ。年中そういう状態です」と嘆いております。
またもう1作『蜘蛛の街』みたいな作品をやりたいかとの質問には
「やりたいが、会社がよろこばない。ああいう題材を取り上げた場合、ああいう表現の仕方を喜ばない。もっと追跡とか派手なことを喜ぶ。シナリオはそういうシナリオなんですよ。あの形でシナリオができたら許可にならないですからね。」とまた愚痴てる。

一方、川島雄三は対照的にとても落ち着いた感じであることが文面からも感じられます。
双葉十三郎に『還って来た男』についてたずねられると、
「お仕着せみたいなものですが、その中で余計なことをしようとして失敗している傾きが、大分あるのじゃないかと思っているのです。」と謙遜。
鈴木英夫の会社への不満を聞いた後には、
「お仕着せでやる場合でも会社ではホーカムを大変多くしてくれということじゃないかと思うのです」と返しています。(「ホーカム」って何?)
また川島は谷口千吉の『銀嶺の果て』について「『銀嶺の果て』は大変感心しちゃったなぁ。純粋だということに最初に打たれたのです」と、すごく評価しているのですがワタシは『銀嶺の果て』未見なので気になります。
批評については「映画批評と申しましてもいろいろございましてね。(中略)映画批評にも両方ある。(中略)いまカット趣味って仰ったけれども、、技術批評をやる人は割合少ないのじゃないですか。新聞じゃできないけれども。(中略)僕はもっと技術批評があってもいいと思う。(中略)印象批評はお客さんの方を代表している感じがあるからいいかもしれないが。(中略)技術批評は勉強しないとできない。」と話しております。
また、洋間に比べて畳が難しいという話になり「日本の常識を外してかまわない。カメラから見た眼でやっていいのじゃないか」。
男性と女性どちらを描くのが得意かという話題には
「女はちょっとむずかしい、簡単そうだけれども・・・。」「男と女の扱い方は、僕らは、男は立派やかな人は工合が悪いということがあって、多少軽率な人物にしちゃうことがある。」とコメント。

大好きな川島雄三と鈴木英夫が若手として一緒に座談会していて、しかもその内容がそれぞれの監督の性格が出ていて、読んでいて本当に面白い。
この座談会の記事はたった10ページ程。
そしてこのユリイカ320ページにギッシリ川島雄三について、もしくは川島雄三自身による必読の文章が詰まっているのです。

川島ファン必読のユリイカの紹介、続きはまたそのうちアップします。

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若尾文子と三原葉子が共演!『温泉女医』

今日はラピュタで『温泉女医』を鑑賞。
若尾文子主演の1964年の作品ということで、もちろん大映映画なのですが、
何と三原葉子も温泉芸者役で出演していて、若尾文子と三原葉子が一緒にスクリーンに映るのを拝見できるのです!
61年の新東宝倒産後、三原葉子は東映作品多数に出始める前に大映にも出演していたとは知りませんでした。びっくり。
しかし大映作品で三原葉子を観るのは不思議な感じで、若尾文子とのカラミ(結構多い)はさらに不思議な感じがいたしました。
(ちなみに二人は同い年)
温泉町にやってきた女医役の若尾文子を中心に、ほのぼのとした話が繰広げられる娯楽映画で、観ていて楽しかった。
フィルムは当時の大映作品にありがちなキツイ発色で、こういったカラー具合は嫌いではないのですが、この作品の色合いは相当どぎつくて、さすがに目が疲れました。
フィルム状態非常に良好。
当時31歳の若尾文子、美しすぎます。
あまりに美しいんで映画を観ながら、「今回の参議院選挙、若尾文子に投票しよう」と考えました
(ウソ)。
しかし、この映画を観た帰りに投票所に行っていたら、クラクラきて若尾文子と書いてしまうところでした。
公示日以降、候補者が出演する映画の劇場上映は公職選挙法の対象外であるはずですが(選挙活動ではないから)、ワタシの目からみると、美しい若尾文子出演作の上映は立派な選挙活動になってしまうと思うんですがね。
公示日は7月12日、投票日は7月29日。
この間上映される出演作を調べると、今日観たラピュタの『温泉女医』(14日まで)、フィルムセンターの川島雄三特集での若尾文子出演作は17日、20日。
フィルムセンターの大画面で美しい若尾文子のお姿を目にした観客全員、若尾文子に投票すること間違いないでしょう。
比例区からの出馬見込みだそうですが、これで首都圏での票は固いですね!

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『とんかつ大将』『適齢三人娘』『学生社長』『ピアニストを撃て』

本日は4本鑑賞。

フィルムセンターの川島雄三特集。今日の上映は松竹大船時代の3本。
『とんかつ大将』。
これは松竹時代を代表する佳作と言えましょう。
笑いあり人情あり涙ありのお話なのですが、
驚くべきショットが散見。
本編が始まっていきなり、まるでエリオット・アーウィットの有名な、車のサイドミラーにキスしているカップルが写っている写真のようなショットが映し出され、直後に車が事故を起こすスリリングなカットに切り替わるところ、
横丁で夫婦喧嘩が始まり、あたかも『仁義なき戦い』みたいにカメラ(手持ちカメラ?)がその夫婦が横丁を走るのをブレながら追うところ、
横丁で、津島恵子と角梨枝子が喧嘩していると、カメラがどんどんひいてズームバックするところ、等々。
凝ったショットが冴えた1作。

『適齢三人娘』。
これまた本当に楽しい良品。
ユーモアのセンスが良いし、何と言っても津島恵子の魅力が全面にでておりました。
『天使も夢を見る』や『東京マダムと大阪夫人』もそうなのですが、
こういう松竹時代のウェルメイドな作品って本当に観ていて心地よいです。
銀座ロケ多数。(数寄屋橋のシーンで泰明小学校が見えた)

『学生社長』。
これもなかなかよかった。
スリの映画ってこの当時からあったのですね。
まだ川が流れていた時代の新橋周辺などロケが多用されていて、うら寂しかった東京の姿をみることができます。
鶴田浩二は『天使も夢を見る』の時のような豪快なキャラクター。
楽しい映画ではあるのですが、貧しさや戦争の影を感じさせる作品でもあります。

シネマヴェーラに移動してトリュフォー特集の『ピアニストを撃て』を最後に鑑賞。
中学の時毎月買っていた雑誌「ミュージック・ライフ」にエルトン・ジョンの「ピアニストを撃つな」は、トリュフォーの映画の題名からとったと書いてありました。
これ、ウッディ・アレンみたいですね。
人質として拉致しているのに、車の中でギャングと人質がくだらん話で盛り上がったりしてるんで可笑しく観ていたらいきなりシリアス。そして悲劇。
ウムム。

さてフィルムセンターの川島特集、後半戦が進んでおりますが、
ワタシの書棚には入所困難な1989年発行ユリイカ臨時増刊「総特集 監督川島雄三」があります。
コレ自慢。
近々この本について書こうと思います。

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『隣の女』『日曜日が待ち遠しい!』『こんな私じゃなかったに』

午前中、シネマヴェーラのトリュフォー特集へ。
今日の上映は監督が亡くなる前の最後の2作品。

『隣の女』。
『実録 阿部定』とか『愛のコリーダ』を観たとき感じたように、主人公二人の感情の動きや狂気が理解できないようで、理解できるようで、でもやっぱりわからない、そんな感覚に襲われます。
素晴しかった。
ファニー・アルダンの衣装の着こなしが魅力的で、この作品での彼女のファッションは今の感覚からみて、とても洗練されていて新しい感じがいたしました。
アイリス・ショットが2回あり、ちょっと不思議な処理の仕方だと思いました。

トリュフォーの遺作『日曜日が待ち遠しい!』。
これまた素晴しかった。
ストーリーにご都合主義なところがあるところも、ご愛嬌で微笑ましい。
古き佳き時代のウェルメイドなハリウッド映画の踏襲が感じられて、とても楽しかった。
前半、社長の邸宅に妻が帰宅し喧嘩が始まるところをロングで撮っているところとか、素晴しいシーンが散見。
白黒のスクリーン上の個性的顔立ちのファニー・アルダンが、古代ギリシャの美女のようでした。
(って、古代のギリシャ美女見たことないですが)
これまたトリュフォーの足フェチぶりがうかがい知れる作品でした。

今日のトリュフォー2本は、観ていて「映画を観ることの喜び」を実感させてくれる作品でした。
違う雰囲気の2本でしたが、どちらも素晴しかった。

京橋のフィルムセンターに移動し、川島雄三の『こんな私じゃなかったに』を鑑賞。
1952年の松竹映画なのですが、大学の研究室で応用化学を研究している女性が主人公というだけでも当時としてはかなり珍しい設定だと思うのですが、さらにこの若き女主人公は貧しい家族を助けるために夜は芸者稼業を始めて、理系学生と芸者の二束のわらじを履くという驚きの展開。
学生がアルバイトで芸者なんかやっていると大学は騒ぎになるのですが、これ今だと時々週刊誌を騒がす「東大法学部女子大生がAVに出演」みたいなものでしょうかね。
こういうかわった作品が観られるのは、フィルムセンターでの特集上映の醍醐味。

雑誌『創』最新号の「今なぜか若者たちの間で日活ロマンポルノ再発見」という記事を読みました。
真魚八重子さんのコメントがワタシが考えていたことと同じで読んでいてニンマリ。
特に「70年代の空気」のところ。
思うに八重子さんのコメント、ロマンポルノを観に行く若い世代の女性の多くが思っていることを代弁してくれたのではと思います。
それにしても「シネフィルの真魚八重子さん」という肩書きが新鮮でした。
シネフィルが職業みたい。

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『突然炎のごとく』と上半期映画鑑賞の総括

今日はシネマヴェーラのトリュフォー特集に行きました。
『突然炎のごとく』。
以前観て憶えているシーンと記憶がまったくないシーンがまだらになっていて、
それにしても随分忘れているものだと驚きつつ鑑賞。

そして今日の『突然炎のごとく』が今年劇場で観た100本目の映画でした。
去年よりかなり早いペースで今のところ観ております。
これからもわかってるだけで、川島雄三特集の後半もあるし、
アルトマンは全部観に行く予定だし、大和屋竺も観に行きたいしで、
ハイペースで劇場に通うことになる予定。

上半期観た100本の中で「観て良かった。また劇場で観たい」とか「再度劇場に観に行って良かった」と思った作品を観た順番にあげておきます(自分の備忘録として)。

太平洋のGメン
霧と影
決着(おとしまえ)
彼奴を逃すな
東京マダムと大阪夫人
黒い画集 第二話・寒流
動脈列島
牝猫たちの夜
白い悪魔が忍びよる
発禁本「美人乱舞」より責める!
人妻集団暴行致死事件
㊙色情めす市場
不良姐御伝 猪の鹿お蝶
資金源強奪
狂った野獣
花芯の刺青 熟れた壺
生贄夫人
終電車
アメリカの影

次点として、
現代やくざ 人斬り与太
ど根性物語 銭の踊り

自分がいいと思う作品を並べてみると、画面に隙のない緊張感に満ちた作品が好きなんだと再認識。
それでいて音楽が優れていれば、もう言うことなしです。

下半期も頑張ります。

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川島雄三『縞の背広の親分衆』

フィルムセンターで川島雄三『縞の背広の親分衆』を鑑賞。
つまらない。
ただ、森繁の歌が最高。
本作では3曲歌っていましたが、『喜劇 とんかつ一代』の歌なども含めてCD化したらいいのに、と思うぐらい。

それから次回のフィルムセンターの「特集・逝ける映画人を偲んで 2004-2006」のチラシが出来上がってました。
表紙は若き日の凛々しい丹波哲郎センセイです。

そして帰路、乗ってた中央線に四ッ谷駅で男が飛び込み自殺をはかり、
怒り狂ったワタシでした。

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怒!!!乗っていた中央線が人をはねる

猛烈に怒ってます!

京橋のフィルムセンターで『縞の背広の親分衆』を観て、
外にに出たら時刻は20時半過ぎ。
いつもなら地下鉄で帰るのですが、今日は早く帰宅したかったので、
運賃が高いJRを選び、東京駅から帰宅ラッシュ時で満員の中央線、後ろから2番めの車両に乗りました。

時刻21:04、四ッ谷駅のホームに電車が入るところで、警笛もなく突然電車がカクンと急停止。
すぐに、乗っている電車が四ッ谷駅に入る時に人身事故にあったとアナンスされました。
前方の2両の車両がホームの着いた時点で止まったので、ホームに降りることもできず、それから約40分、缶詰状態。
電車の電気と空調を止めるので、1両目の車両から降りるよう指示があったのですが、
何せ満員の長い中央線後方の車両なので、前の方の乗客が降り、ワタシ達が降りられるまでに、かなり時間がかかりました。
写真のように順番に前の車両に向かってゾロゾロと歩き、
事故

車両からホームの降りると、この状態。
事故

事故


改札前は長蛇の列で、とてもじゃないけど、振替輸送の紙をもらっていられないとスイカでそのまま出て、丸の内線ホームへ。
丸の内線ホームは大混雑で、ホームは人であふれてます。
事故

最初にきた地下鉄には当然乗れず、2本目に何とか乗ったのですが、
狂気の沙汰の混雑具合。片足で立って新宿まで行くはめに。

結局、通常の3倍時間をかけて、大混雑の中、帰宅いたしました。
人身事故が飛び込み自殺なのかそうでないのか、今のところまだ発表されていませんが、自殺なんだとしたら、飛び込んだ奴を許さない。
JRに迷惑をかけ、振替輸送の鉄道会社に迷惑をかけ、警察や消防に迷惑をかけ、無関係の乗客数千人(数万人?)に迷惑をかけ、いったいどういうヤツなんだ!
死ぬ時ぐらい迷惑かけるな!
数年前大学を卒業したワタシの従兄弟はJR東日本に就職したのですが、
最初の数年、新幹線の車掌業務をしていたとき、
何度も飛び込み自殺の死体を拾ったそうです。

JRや鉄道会社は本人や遺族に損害賠償を行っているのかどうか知りませんが、
飛び込み自殺防止のために、損害賠償を請求すべきだし、
(実際に回収できるかどうかは別として)
損害賠償を請求してること及び請求額を広く宣伝し(駅構内や電車に大きく書いたものを貼る)警告すべきだと思います。

スミマセン。
長い時間、缶詰にされて、あまりに混んだ電車に乗ったので、
取り乱しました。

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23 : 30 : 16 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(2) pagetop

エドワード・ヤン亡くなる

エドワード・ヤン(楊徳昌)が、長年の闘病の末、ガンで亡くなったそうです。
『ヤンヤン 夏の想い出』、最も好きな映画です。
そしてこれは死についての映画でもあります。
ヤンヤン 夏の想い出 ヤンヤン 夏の想い出
ウー・ニエンジエン (2004/07/14)
ポニーキャニオン

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ちなみに、エドワード・ヤンの別れた奥さんである蔡琴も大好きで、
彼女のCDやDVD、何枚も持っています。
それから彼女が出演したスタンリー・クァン監督作品『地下情』のDVDも持っています。

エドワード・ヤン監督のご冥福をお祈りいたします。

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00 : 11 : 23 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) pagetop

型にはまらないこと。『御巣鷹山』『アメリカの影』

朝起きると、左足に軽い肉離れが起きていることに気付く。
が、とどまってはおれません。
今日は渡辺文樹を観に行く日です。
ワタシのワードローブの中から、あえて一番メルヘンな奈良美智のイラストTシャツに花柄のスカートをチョイスし、いざ代々木八幡区民会館へ。

渡辺文樹監督『御巣鷹山』。
日曜朝10:30からという厳しい時間帯の上映にもかかわらず、
25名ほどの観客。
「クーラー寒かったら言ってください」と観客に声をかける監督。
そして監督の10分ほどの口上の後、上映開始。
映写室はなく、監督自ら観客席後方にある映写機をまわしていて、背後からシャーという音が聞こえてきます。
冒頭の中東の映像、それから私設秘書が山で遭難し家族がインタビューに答えるところまでは、夜中のテレビ番組「NHKアーカイブス」でみる70年代前半の「NHK特集」みたい、よく出来たドキュメンタリーっぽいと感心したのですが、その直後、自殺した秘書の日誌が映るところから、突然独自の世界へ。
またこの辺から映像と音声にタイムラグ発生。
音声はフィルムに記録されているのではなく、テープに入っていて同時に流しているのです。
タイムラグがかなり気になるようになったとたん、監督、映像の方を1、2秒止め(その間スクリーンは真っ黒になる)、映像と音声のズレを調整している模様。
前にいた観客は驚いてその作業の都度身をよじって監督を観察しておりました。
場内はシラーとした雰囲気で、笑いも何も起こりません。
ワタシも観ながら、どう自分の中で理解すればいいのか困りつつ観るしかなく、これが川島雄三や石井輝男がトンデモっぽい作品を撮っているのであれば、突っ込んだり笑ったり面白可笑しく消化できるのですが、そうもできないこの違和感。
途中、気持ち悪くなるぐらいカットが細かいところがあり、何が何だかわからなくなり、音声も不明瞭だし、時制もわかりにくいし、朝早いので眠くなるしで、ストーリーも今ひとつわからず。
オッサンの顔のアップが多いとか、歩く所を足踏みしているとか、老人達との木刀のチャンバラがおかしいとか、あれこれそういう細かい指摘をする気分でもありません。
上映が終ると、監督の子供(5才ぐらいのおかっぱ頭の女の子)が「アリガトウゴザイマシタ~」を何度も連呼するのを背で聞きながら、逃げるように会場を後にしました。
会場で配っていたチラシの裏側のストーリーの欄を読んで、やっと話の内容を理解することができました。
御巣鷹山


京橋に移動し、今日本で最も人気のあるパティシエ、イデミ・スギノのショップに行き、『御巣鷹山』とか『ザザンボ』とかのチラシを読みながら絶品のケーキ2個を食べ紅茶を飲み、フィルムセンターへ。

ジョン・カサヴェテスの『アメリカの影』。
場内満席。
高校生の時某本でこの作品についての文章を読んで以来(妹と恋人が妹の自宅に行き、彼女の兄を見たときの演出について内容だった)、ずっと観てみたかった作品。
あまりの素晴しさ。衝撃的。
ワタシの稚拙な文章であれこれ書くのもおこがましい。
全編流れるジャズのインプロビゼーションは、チャールズ・ミンガスによるアフレコですが、ちなみにミンガス自身も黒人と白人の間に生まれた混血であり、色の薄い、彫りの深い顔立ちの黒人でありました。
劇中の兄弟は下に行くほど肌が白く、真ん中のベンがちょうどミンガスみたいなエキゾチックなルックスで、一番複雑なキャラクターでした。
この作品、一度観ただけではとても満足できません。
今日、初めて観て衝撃を受けました。が、1度の鑑賞だけでは自分が納得できるだけ理解できませんでした。
何度も観て完全に理解したい。
今では安全なタイムズ・スクエアの当時の淫靡な感じ、兄弟の自宅の本棚、セントラールパーク(バックにダコタハウスが見えた)等々背後に映っていたものだけでも、再度確認したい。
せめてミンガス(ミンガスはワタシが最も愛するミュージシャンなのです)のベースだけでももう一度聴きたい。
なお、映画の一番最後に
The film you have just seen was an improvisation.
というキャプションがでてきます。

今日観た型にはまっていない2作品、いずれも一度の鑑賞で完全に理解することはできませんでした。
皮肉なことに両方とも、短い顔のクローズアップを多用した作品でした。

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 リネン

Author: リネン
♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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