大和屋竺監督作品『愛欲の罠』
2007 / 07 / 13 ( Fri )
就業後、大和屋竺監督の『愛欲の罠』を観るために、上野公園、東京国立博物館の敷地内にある一角座へ。
劇場に向かう途中、公園で虫に足を刺されました。
劇場のトイレ、野外に置いてあるプレハブのトイレでして、決して汚いわけではないのですが、虫がいっぱい飛んでいるワイルド仕様になっておりますので、女性の方は別の場所で済まされてからこちらに来られた方がよろしいかと思います。
『愛欲の罠』、ワタシが大好きな絵沢萠子の魅力爆発の映画でした。
絵沢萠子がキュートで(!)、いつも通り、イヤ、いつにも増して高感度なのです。
そしてシネマスコープのスクリーンを存分に活かした作品でした。
例えば、羽田空港で組織の男達が海外からの幹部を出迎え、中川梨絵が左から右に走っていくシーン。
絵沢萠子が狙撃されるシーンもそうだし、最初から最後まで遠景をとらえたシネマスコープであることを強く意識させられるシーンばかりです。
映画冒頭のクレーン、新宿の遠景、殺し屋が乗ったクレーンを上から撮ったショット、殺し屋が丸井屋上から伊勢丹の下を歩く男を狙撃、クレーンを下から撮ったショット(戸田建設のクレーン)とここまでのカットつなぎがまず魅力的なのです。
場末の客引きババアがいる売春宿の前を荒戸源次郎が通るとシーンもとても好き。
そんなステキなシーンが満載。
空港で男達が一斉に顔を動かすシーンとかユーモアもあるし。
ラストはビックリ。すてき。愛想がいい。
映画のストーリー自体は他愛ないもので、『殺しの烙印』風です。
原盤の状態のためなのか、劇場の音響装置のためなのか、最初から最後まで、音声がワレっぱなしで、セリフが非常に聞き取りにくいです。
映像がキレイだっただけに音声状態が残念でした。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画