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東京某所で鈴木則文監督と

今日は19時から22時まで某喫茶室にて鈴木則文監督とお話してきました。
映画ファン仲間のHさん(東映原理主義者。監督もHさんの知識量に「キミ、よく知ってんねー」を連発)、則文ファンのカワイイ女の子Mさん(以前監督と飲んだ経験あり)も一緒で、ヒジョーに話は盛り上がりました。
監督から最新号のHotwaxの最新号を頂きましたよ!(もちろん鈴木則文特集ネ)

監督のサービス精神に感服しっ放しの3時間。
則文ファン、東映ファン、映画ファンとして忘れられない幸福な体験でした。
則文


追記
『伊賀野カバ丸』の汚い焼そば屋のバアさんは、野際陽子が演じていたと監督おっしゃってました。
気が付かなかった!!
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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「カナザワ映画祭2007青いオトコまつり② 9/15(土)篇 

カナザワ映画祭2日目、 9/15(土)のレポートです。
鈴木則文監督の作品が連続上映された日。
会場は、いま全国で最も人気の美術館「金沢21世紀美術館」内にあるシアター21。
世界に誇る妹島和世&西沢立衛による建築ですよ。そんなスバラシイ美術館で昼間からロマンポルノを上映する金沢、偉大です
カナザワ映画祭

昨晩夜中まで呑んでいたのにかかわらず監督、柳下毅一郎氏とも朝10時の上映開始からご来場。

まず1本目『シルクハットの大親分 ちょび髭の熊』
熱海を舞台とした『シルクハットの大親分』シリーズの第2弾です。
冒頭かわゆい橘ますみタン登場。ますみタンの危機を熊虎親分が救います。
ユーモアありの楽しい活劇なのですが、藤純子演じる緋牡丹お竜と熊虎親分が並んで歩くところなんぞ美しかった。
途中、銀行家のボンが橘ますみタンにプロポーズするシーンで『徳川セックス禁止令』の渡辺文雄みたいにいきなりフランス語もどきをまくしたてるところがあって面白いのですが、上映後監督に質問したら「あの俳優、ああいうのが得意なんだよー」と。渡辺文雄とは違いデタラメなフランス語なんだそうです。
フィルム状態が悪い旨上映前にアナウンスされてましたが、確かにダメージが多くて残念。

次、『伊賀野カバ丸』
上映前、監督に伺うと原作に忠実に撮った作品であると。
いやぁ、これは楽しかった。
最初の山でのハイスピードカメラで撮影したアクションシーンが素晴しくて、水の中からじっちゃんがガバっと出てくる美しさに感動。
真田広之演じる目白沈寝が登場すると、場内爆笑。
目白沈寝の館のナチの格好をしたホモ男性が出てくると、ワタシの後ろに座っていた監督が「あんなこと、させたんだ」と呟いておられるのが聞こえました。
そしてクライマックスのアクション5番勝負(どれも馬鹿極まりない決戦ばかり)、最後の「カーロデオ」なる勝負が始まった途端、ああ!これはタランティーノの『デスプルーフ』のオリジナルではないか!と叫んだのですが、上映後、柳下毅一郎氏が監督に即「タランティーノが『デスプルーフ』で同じことやっているんですよ、タランティーノ、これ絶対観てると思いますよ。」と話しかけてました。
すると監督、「どんどんマネしたらいいんだよ」と返されてました。
文句なしに楽しい作品で、主演の黒崎輝が歌う主題歌「青春まるかじり」の能天気ぶりにいきなりやられ、あの単調なメロディーが今でも頭から離れません。困った。

3本目、今回の映画祭の目玉である『堕靡泥の星 美少女狩り』
脚本は大和屋竺。
全国のファンからのカンパによるニュープリント上映です。
始まってすぐ、東映での鈴木則文監督作品とのあまりの違いに驚いてしまいました。
原作の劇画自体が独特の世界観を持つ異色作であることを考えても、東映ではなくロマンポルノ作品であることを考慮しても、作風の違いが想像以上で驚いてしまいました。
笑える部分は桃次郎役で唐突に登場する菅原文太の部分以外は殆ど無く、あまりにも強烈、異色な世界が濃密に繰広げられるのです。
例えばにっかつの監督だった田中登が東映で映画を撮ったときも作風の違いというのはある程度ありましたが、『堕靡泥の星 美少女狩り』での異色さといったらそんなものではなく、その違いが衝撃的でした。
作品については映画祭のチラシにある「佐藤まさあきの原作劇画を、大和屋竺の脚本で映画化した問題作。強姦殺人鬼の血を引いた美青年が、豪邸の地下室に美少女を監禁し、サディズムのかぎりをつくす。」という説明そのままなのですが、いやぁ想像以上でした。
冒頭、主人公の出生の秘密である大学教授宅で夫人が強姦魔にレイプされるシーンで、ラジオでニュースが流れているのですが、そのニュースの内容が皇太子(今上天皇)が正田美智子さんと婚約が内定したニュースで、これには驚きました。
青年の主張で大人が喜びそうな演説をした女子高生を拉致・監禁するのですが、青年の主張のテレビ放送が日の丸をバックにしたもので、こういうところは鈴木則文監督らしいな、と。
虚構の存在であるアイドルにも主人公は憎悪を感じ、拉致監禁。加虐の末開放されたアイドルは精神に異常をきたし、新宿駅東口のマイシティ前の広場(よくイベントやっている場所)で下着姿になるシーンがあって、こんなのよく撮れたなとまた驚き。
主人公がアウシュビッツのユダヤ人虐殺の写真を見て自慰するシーンがあってこれまた衝撃的です(だからダビデの星)。
主人公を演じた俳優、土門峻って初めて見ましたが、若いときの近藤真彦と吉田栄作を混ぜて2で割ったような顔立ち。身体はかなり鍛えられておりました。
あまりにハードな作品。鑑賞後疲労感を感じました。

4本目『大阪ど根性物語 どえらい奴』
これもニュープリント。鈴木則文監督の監督デビュー作です。
大傑作。
前半を観て、「この作品東映というより東宝調じゃないか」と思ったのですが、いやいや、途中からやっぱりこれは東映だなという作品でした。
大阪を舞台とした人情喜劇なのですが、もう監督の映画をつくる熱い意気込みがどのシーンからも伝わってきて、どのショットも考え尽くされた素晴しさで、観ていて熱くなりました。
こういう素晴しい処女作を観ると、大監督は第1作目からタダものではないなということがわかります。
特に藤田まことと藤純子がリリアン・ギッシュ主演の『散り行く花』の看板の前で愛を語り合うシーンの美しさときたら絶品で、もうすぐこの作品のDVDが発売されますがテレビ画面ではなく、スクリーンで観て頂きたい!
あと、藤純子の見合いに相手として成り上がり者の青島幸男が出てくるのですが、青島幸男のことを金に目がくらんだ藤純子の親が名門の出とはやし立て、「静岡のご出身」なんですってと言ったところで噴出しちゃいました。
静岡って監督の出身地じゃないの。
いやぁ、『大阪ど根性物語 どえらい奴』、川島雄三の『暖簾』と並ぶ「番頭もの」の傑作でした。美しさでは『暖簾』に勝っていましたよ。

その後、引き続き監督と柳下氏のトークショーと『徳川セックス禁止令 色情大名』の上映と続いたのですが、連続で映画を観て疲れているし、お二人のトークショーはシネマヴェーラで既に拝見しているので割愛。
会場を出てバスに乗って金沢観光に出掛けたのでした。

以上、2日目のレポートでした。

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プロフィール

 リネン

Author: リネン
♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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