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『ろくでなし』『喜劇 女は度胸』『白い指の戯れ』 『はみ出しスクール水着』

家でテレビを付けっぱなしにしていたらビートたけし主演の『張込み』が始まって、見てみると野村芳太郎監督の映画とは相当違う作品になってました。
ビートたけしと緒方直人が刑事役で、鶴田真由が張込まれる主婦の役。
映画版と違って、目的のための手段を選ばない刑事・ビートたけしと堅物の緒方直人のやりとりに重点が置かれ、ビートたけしの演技が面白いので興味深く見ていたら劇場に向かわなきゃいけない時間になり、後ろ髪ひかれながら外出。
ドラマ版『張込み』、途中まで見た感想としては、鶴田真由がミスキャストだったのと(全然所帯やつれしてない)、鶴田真由の夫が帰宅して浴衣に着替えるのがヘンとか。

そしてシネマアートンへ。
まず吉田喜重監督の『ろくでなし』。
冒頭、なんか入り込めないなぁと考えつつ観ていたら、いつのまにか寝てしまっていて目が覚めたら終盤でした。
ワタシ、映画を観ていて寝てしまうことは滅多にないですし、ちゃんと十分な睡眠をとっていたのですが。
お気に入りの川津祐介が出ているのに。

次、森崎東監督の『喜劇 女は度胸』。
チャーミングな作品でした。
ロケ地設定が素晴しいですねぇ。羽田、蒲田近辺で、大田区の下町感がなんとも。
主人公・河原崎健三の自宅の前には空港の利用客向けらしき巨大電飾広告があって、窓からは旅客機が急上昇するのが見えるんです。
街に遊びに行く時は京急に乗ってね。
この作品、音楽の付け方がよくって、たとえば家庭の話をしている時には「家路」(正確にはドボルザークの「新世界」)が流れるのですが、この「家路」が重要な意味を持つんですね。
それから、渥美清が最高で、その後渥美清が『男はつらいよ』にしか出演できなくなったのは悲劇だなと思いつつ観ました。

次に大好きな村川透監督の『白い指の戯れ』。
もう何度も劇場で観ましたけど、やっぱりいいのです。
姫田真佐久カメラマンの「パン棒人生」という本に、荒木一郎と伊佐山ひろ子、二人とも前張りをしていなくて、二人のベッドシーン(カメラが俯瞰で撮ってるシーン)を撮影していてこれは本番をしていると思ったと書いてありました。
なもので、そのシーンに注目してしまいました。

シネマヴェーラに移動して、滝田洋二郎監督の『はみ出しスクール水着』。
こりゃ、AVじゃないかぁとウンザリしつつ鑑賞。
この作品のセックスシーンはもはや映画じゃないよ。
大スクリーンで長々AV見せられたので疲れてしまいましたよ。
84年の『美少女プロレス 失神10秒前』もAVっぽいところが気になりましたが、86年の『はみ出しスクール水着』となるともうセックシーンはAVそのもの。
ほとんどカット割りせず、長廻しで行為を撮ってるだけ。しかも長い。
これじゃ人様のプライベート映像だ。
これが繰り返し繰り返されるのでホント疲れちゃいましたよ。
主人公の女子高生・素良(清里めぐみ)の家は銭湯をやっているのですが、素良の部屋の入り口ドアが女風呂の壁にあるという設定には受けました。
あと高校の廊下にブレイクダンスの練習をしている男子高校生が映ったときは噴出しちゃいました。そういう時代だったんですねぇ。

連続で映画を観て疲れているところに、最後にAVを見せられたのでボロボロになってまいました。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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 リネン

Author: リネン
♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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