『ハーフェズ ペルシャの詩』
2008 / 02 / 06 ( Wed )
東京都写真美術館にて『ハーフェズ ペルシャの詩』を観ました。
イランの映画とのことで、なんとなく芸術映画かと思い込んで観たところ、トンデモ映画でありました。
イスラム教のお偉さんらしき人たち何名か出てきて、話す場面を一人一人インタビュー映像のようにバストショットで真正面から撮っているので、ドキュメンタリー・タッチの映画かと思いきや、観客の理解無視のあまりに強引なカットつなぎで、映画がどんどん進んでいくので、頭の中の想像力を総動員させて、必死に映画についていかなければならなくなります。
主人公の青年の母親が死ぬところなんて、主人公の家に向かって村の人たちが来てワァーと石を投げるカット→母親が倒れるカット→主人公の青年が土を掘ろうしているカットと、以上の短いカットつなぎで母の死を強引に説明していて、思わず笑っちゃいました。
で、主人公青年に理不尽な不幸が次々と降りかかって、ムチ打たれちゃったりして、ああ、この映画観た人はイランを嫌いになっちゃうだろうなぁなどと考えつつ観てたら、オハナシは突然ファンタジー調に。
主人公青年は鏡を手に贖罪の旅へ出ます。7つの村をたずね、村の処女に鏡を拭いてもらい、お礼に処女の願いを叶える行為で主人公は恋を忘れようといたします。
ある村にいくと、その村の処女は老婆しかいなく、主人公はその老婆に鏡を拭いてもらいます。で、老婆の願いは夫がほしいということで、次のカットで若い主人公が老婆と結婚式をあげている場面になり、あまりにトンデモな光景に観ていて大笑いしちゃいましたよ。
まぁ、よくわからない光景の連続の映画なのですが、最後はそんなのあり?という展開で、そりゃないだろということで、ズルっと言いそうになりました。
で、麻生久美子ですが、すごく色白いです。イラン人の人たちの中で見ると特に白く見えて、最初に登場したとき、はかなげでキレイだなと思いました。この映画の中での彼女は、どう見ても一人日本人がいるようにしか見えなかったのですけれども。
スポンサーサイト
テーマ:映画感想 - ジャンル:映画