『台風クラブ』『女番長 タイマン勝負』
2008 / 02 / 12 ( Tue )
シネマヴェーラの特殊学園Q特集で2本鑑賞。今回の特集で観に行ったのは今日が初めて。
相米慎二監督の『台風クラブ』。
ニュープリント上映。
5年ぐらい前に行った青山ブックセンターの「蓮實重彦とことん日本映画を語る」でこの作品を取り上げていたのですが、蓮實先生がどういうコメントをされていたのかが全然思い出せない…。主人公の男の子とが窓から○○するところと工藤夕貴が台風の中泣きながら歩いている場面を流していたのは覚えているのですけれども。
で、『台風クラブ』、長廻し、ロングショットとか思春期の子たちの動きを捕えた素晴しさ等々、傑作だなぁと感じるのと同じぐらい、キモチワルイなぁという感覚もわき起こってきました。正直なところ。
『ションベン・ライダー』を観たときに感じたキモチワルさと同じ感覚でして、「いや、『台風クラブ』は素晴しいんだ、傑作なんだ、こういうところ凄いじゃない」と理性で処理しようとしても、終始キモチワルいという感情が頭にまとわりついて離れませんでした。困ったものです。
次に『女番長 タイマン勝負』。
関本郁夫監督の監督第1作目作品なんだそうです。
グっとくる構図が多し。
何より池玲子ら女優たちのタイマン勝負の素晴しさ!
火の付いた角材を振り回す女優たちのダイナミックな動きにただただ感動。
ストーリーは、渡瀬恒彦と生き別れた妹のエピソードやら、成瀬正孝がカーレーサーだった話やら、その成瀬正孝夫婦の話やら、どうでもよさそうな話をギュウギュウに詰め込んでいて、そんなにエピソードを詰め込んじゃあ破綻するだろうにと思いつつ観ていたら、最後それらのエピソードがちゃんと絡み合ってまとまってクライマックスとなっておりました。
キャロルの「「ファンキー・モンキー・ベイビー」が流れるシーン、素晴しかったなぁ。
池玲子ら女優たちがママチャリに乗って、草原を走るシーン、犬を狩るシーン、輝いていて美しかったです。
あと、池玲子を少年院で散々いたぶったスペードの美和のあまりの変わりように笑っちゃった。この激変わり、どこかで見たなと思ったら、『ずべ公番長 ざんげの値打ちもない』の片山由美子でした。キャラ完全に変わっちゃってるんですよ。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画