『偽大学生』『青春讃歌 暴力学園大革命』
2008 / 02 / 20 ( Wed )
就業後、シネマヴェーラで『偽大学生』、『青春讃歌 暴力学園大革命』を鑑賞。
『偽大学生』を観るのは3回目。
初めてユーロスペースの若尾文子特集で観てぶったまげ、2回目新文芸坐の脇役列伝特集で観て感心し、今回3度目観てやっぱり面白いと再確認。
この作品でのジェリー藤尾の怪演はもっと評価されていいのでは。
増村保造の最高傑作だと思うのですが、原作者の大江健三郎の意向で、ソフト化不可、CSでも上映不可!
ワタクシ、大江健三郎を恨みます。
次に内藤誠監督の『青春讃歌 暴力学園大革命』。
主人公の星正人って人、すごい整った顔立ちなんですね。
で、この星正人を魅力的に見せようということで、高校の番長なのに、アメフトをさせ、バンドでギターを弾かせ、ジムでボクシングさせ(まだセリフ棒読みで表情が硬いガッツ石松が出演)、汲み取りのバイトをさせ、と七変化状態です。
プロット、脚本はメチャクチャ。まったくストーリーになっておりません。
突然クラブ歌手の設定でアイドル歌手時代の林寛子が唄う場面が2回もあったりもいたします。それを星正人が手下たちと静かに聴くんですよ。
テレサ野田は、美人で優等生の長谷直美に嫉妬して、長谷直美をおびきよせ岩城滉一(悪声で当然セリフ棒読み)にレイプさせるという役。こんな役よく受けたなぁ。
当時の観客はこの作品を観てカタルシスを感じたのでしょうか?美形の星正人が活躍するのを見て、満足したのでしょうか?
ワタシには疲労感のみ残りました。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画