怒!鈴木英夫 VS 蓮實重彦&黒沢清
2008 / 08 / 16 ( Sat )
数年前に『その場所に女ありて』を観て、鈴木英夫の素晴しさに魅了され、それ以来劇場で鈴木英夫の作品がかかる時は観に行くようにしております。
今回アテネフランセで開催された鈴木英夫映画祭も、未見の作品が上映されておりましたので、御茶ノ水のピンク校舎に通っておりました。
最近、鈴木英夫の再評価が高まっている、とか言われておりましたが、いつ行っても(土曜日に行っても)、アテネフランセの客席はガラガラ。
観客は、数えるほどしか来ておりません。
まぁ、アテネフランセは前の座席の人の頭がスクリーンに被る、観にくい施設なだけに、率直なところ、観客が入っていないのは個人的に有難いと思っておりました。
で、今日、いつも通っている御茶ノ水の眼科にコンタクトレンズを買いに行ったついでに、18時から蓮實重彦や黒沢清などによるシンポジウムが鈴木英夫映画祭の最後のプログラムとして行われたので、聴きに行きました。
場内に入ってビックリ。
満席どころか立ち見じゃないですか。場内、シンポジウムの前に上映された『その場所に女ありて』から観ていたお客さんで既にビッシリ。
これまで、毎日映画本編はガラガラだったのに!!
ここにいる観客の殆どは恐らく、今日のハスミンと黒沢清の話を聞くために、やってきた人たちで(シンポウジウムは無料だけど、映画本編の入場チケットの半券が必要)、実際のところ鈴木英夫についてなど、あまり興味にある人たちではないんじゃないのだろうか??
なぜ鈴木英夫の映画は観に来ないのに、ハスミンの話を聴きに来る?
鈴木英夫の映画よりハスミンの話の方が偉いのか?
そりゃ、ハスミンの話は確かに面白いし参考になるけど、あくまで映画本編があっての話でしょう。
ワタクシ、場内に入って、非常に頭にきました。というか情けなくなりました。
これがアテネフランセの傾向なんでしょうか?
ワタクシ、ここの施設には普段通わないのでわかりません。
そんなにハスミン・ファンが多いなら、ハスミンは毎週でも客の入ってない映画の上映後にトークショーすればいいのに。
今日はハスミン、ここの劇場でトークしますよって。
別にトークの内容は映画と関係なくていいから。
まぁ、自分が好きな鈴木英夫が、ハスミンの追っかけにも知ってもらうきっかけとなったと思えばいいのかもしれませんが、やっぱりこれって、健全な状況じゃないと思う。
そんなことを考えながら、釈然としない気持ちで中央線に乗り帰路につきました。
トークショーの内容に続く(アップデート予定)
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