祝日の今日、外は寒そうだったので、一歩も家から出ず。
家でゴロゴロしながら、皆さんのマネをして、私も好きな映画100本を考えてみました。
が、30本を過ぎたあたりで、思いつく作品がなくなってしまいました。
これまで観てきた映画は少なくない方だと思うのですが、意外に思いつきません。
何とか搾り出して、46本リストアップできたのですが、それからがもうダメです。
ということで、100本揃うまでブログに書きませんが、
絶対リストに入れようと思ったのが、
『省港旗兵・九龍の獅子 クーロンズ・ソルジャー』。
あの九龍城で初めてロケをしたということで、
香港の廃墟好きにはたまらない作品なのですが
(確か、吉田一郎著『香港街伝』という本に記述があった記憶がある)、
これが、ホント、観た後に体重が2kgぐらい減りそうなド迫力と
血みどろな残忍な描写満載の作品で、非常に面白い!
それに、映画がつくられた84年当時に香港人が大陸の中国人をどう見ていたかかというのもよく表れていて、興味深い。
私は香港の油麻地とか旺角で、小さなDVD屋をいくつも探しまわって、
DVDをゲットして見たのですが、想像通りあまりに面白くって
当時通っていた広東語教室のクラスメートに頼まれもしないのに、
無理矢理貸して見せて驚かせたりしたもんです。
が、こんな作品を評価している人なんて私ぐらいだろうなと思ってググっていたらビックリ、
こんな記事を見つけました。
香港映画賞が中国映画歴代ベスト100を発表(2005/03/17)
今月27日に授賞式を控えた第24回香港映画賞は14日、中国映画生誕100年を記念して中国映画オールタイムベストを選定、そのリストを発表した模様。1位には2002年に田壮壮監督によるリメイク版「春の惑い」が製作され注目を集めた費穆(フェイ・ムー)監督の48年の白黒映画「小城之春」が選ばれた。内訳は中国作品が24、香港作品が61、台湾映画が16、合作が2の計103本となっている。上位20作品は以下の通り。
1.「小城之春(Springtime in a Small Town)」(48) 費穆(フェイ・ムー)監督
2.「男たちの挽歌」(86) ジョン・ウー監督
3.「欲望の翼」(90) ウォン・カーウァイ監督
4.「黄色い大地」(84) チェン・カイコー監督
5.「悲情城市」(89) ホウ・シャオシェン監督
6.「省港旗兵・九龍の獅子/クーロンズ・ソルジャー」(84) ジョニー・マック監督
7.「残酷ドラゴン・血斗!竜門の宿」(67) キン・フー監督
8.「望郷」(82) アン・ホイ監督
9.「侠女」(71) キン・フー監督
10.「グリーン・デスティニー」(00) アン・リー監督
11.「街角の天使」(37) イエン・ムーツー監督
12.「[牛古]嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」(91) エドワード・ヤン監督
13.「Mr.BOO!ミスター・ブー」(76) マイケル・ホイ監督
14.「ザ・ミッション 非情の掟」(99) ジョニー・トゥ監督
15.「片腕必殺剣」(67) チャン・チェ監督 (ジミー・ウォング初主演作)
16.「ドラゴン怒りの鉄拳」(71) ロー・ウェイ監督
17.「太陽の少年」(94) チアン・ウェン監督
18.「危樓春曉(In the Face of Demolition)」(53) Li Tie監督 (ブルース・リー主演作)
19.「チャイニーズ・オデッセイ」(95) ジェフ・ラウ監督
20.「The Arch」(70) Tang Shu Shuen監督http://www.allcinema.net/prog/news_details.php?NsNum=1688何と、『省港旗兵・九龍の獅子 クーロンズ・ソルジャー』が歴代中国映画の6位に選ばれてますぜ。
『黄色い大地』『悲情城市』のすぐ後ろで、ブルース・リー出演作より上ですよ。
とまぁ、このベスト20を見て思うのは、香港映画人のバランス感覚の素晴らしさです。
芸術映画と娯楽映画(それもかなりバカバカしかったり下品だったり)が
交互に選ばれているじゃないですか。
欧米や日本でアンケートをとったら、こうはいかないでしょう。
第8位にジミー・ウォングの『片腕必殺剣』が選ばれているとなると、
あの『八仙飯店之人肉饅頭』もベスト30位ぐらいにはランクインされてるんじゃないかと思ってしまうよ。
何しろ、この作品でアンソニー・ウォンは香港アカデミーの主演男優賞を受賞したんだからね。
香港はすごい所だよ。
※ちなみにご存知ない方に『八仙飯店之人肉饅頭』の内容を説明すると、
アンソニー・ウォン演じる主人公が幼い子供達も含め家族を皆殺しにして、
ミンチにして(このミンチにする辺りの描写がリアル)、
中華まんの具にして客に出す、という実際にあった事件(!!)を元にしたスゴイ作品です。
新宿TSUTAYAにビデオあります。
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