石黒健治の『沸騰時代の肖像 PORTRAITS OF THE 60s』という写真集を買う。
1968年を中心に撮影されたポートレート写真集。
とにかく凄いメンツなのだ。
http://www.bunyu-sha.jp/sinkan/sinkan.htmlhttp://ishigurokenji.com/report/report_032.html【掲載者一覧】50音順
麻丘めぐみ、浅川マキ、足立正生、阿部薫、安部公房、天地真理、荒木一郎、生島治郎、石坂
浩二、石橋蓮司、五木寛之、今村昌平、岩下志麻、植草甚一、大岡昇平、大島渚、岡田真澄、
岡村昭彦、岡本太郎、奥村チヨ、小沢昭一、小沢征爾、小畑ミキ、加賀まりこ、桂米朝、加藤
登紀子、加藤治子、釜本邦茂、唐十郎、カルメン・マキ、川端康成、北島三郎、木村伊兵衛、
楠侑子、栗原小巻、小林旭、小柳ルミ子、西郷輝彦、堺正章、瑳峨三智子、篠田正浩、篠原有
司男、澁澤龍彦、清水邦夫、ジョージ秋山、菅原文太、鈴木いづみ、高木元輝、高橋英樹、高
橋昌也、津川雅彦、つげ義春、寺山修司、土門拳、長門裕之、中野良子、中村晃子、中村玉
緒、野坂昭如、浜美枝、原田芳雄、針生一郎、ピーター、久富惟晴、土方巽、日野皓正、深沢
七郎、藤木孝、藤司純子、水上勉、水原弘、緑魔子、南田洋子、美輪明宏、森進一、安岡章太
郎、山口嵩、山崎努、由美かおる、横尾忠則、吉永小百合、吉行和子、李麗仙、若松孝二、鰐
淵晴子 「沸騰時代」である。
自分が生まれる前の、本や雑誌や映画などを通してしか知らない熱かった時代。
「沸騰時代」との名のとおり、写真の一枚一枚が火傷しそうに熱い。
この本の中の時代をリードしていた若者達も、2006年現在では初老だったり、既に亡くなってしまったりしている。
どの写真もスゴいのだが、ビックリの写真を挙げると、
○石橋蓮司+緑魔子夫妻の2枚。1枚は緑魔子が妊婦姿でヘアヌード!
もう1枚は出産したばかりの夫妻と赤ちゃん。この写真でも緑魔子はヌード。
○風呂敷に入って踊っている土方巽の連続写真。
既に人間ではありません。
○鈴木いづみ。理想のカラダ、と再認識。
○そして阿部薫。
○唐十郎。カワイイ。
○横尾忠則。フォトジェニック!最高の被写体。
○美輪明宏。ヌードです。ナルキッソスそのもの。
○度肝抜かれたのが澁澤龍彦のヌード!
鎌倉の自宅の庭で素っ裸で椅子に座ってます。
いったい何が彼にそうさせたのでしょうか??
荒木一郎は、ギターを抱えて斜に構えた怜悧そうな表情で写っている1枚(胸にレースのチーフが入っていて、ピックを持った美しい指先が印象的)と、サングラスをかけてスタンドマイクを握っている1枚。
どちらも『893愚連隊』の時のイメージに近い。
熱い時代の空気を物語る素晴らしい写真集。
見ていて、しらける前のあの時代を体験した人達を羨ましく感じた。
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堺正章堺 正章(さかい まさあき、本名:栗原 正章 くりはら まさあき、男性、1946年8月6日(戸籍上の誕生日で実際は6月6日)は東京都出身。現在の芸能界のドンと言わ みくの記録【2007/01/23 02:05】