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『香港の夜』を観る

フィルムセンターにて千葉泰樹監督作品『香港の夜』を観る。
2002年に国際交流基金フォーラムで、「香港映画の黄金時代 I」という催しがあり、
キャセイ時代の1950年代から60年代初頭までの(ショウ・ブラザーズ全盛時代に入るまでの)香港映画が特集上映され、私も通ったのだが、
一番注目していた『香港の夜』を見逃してしまった。
それから5年間いつもずっと観たいと思っていた作品。
なぜそこまで観たかったのかというと、
当時の香港映画はほとんど撮影所内のセットでの撮影に限られ、
ロケをしなかったので、香港の街並みが作品の中に写ることが滅多になく、
『香港の夜』は非常に貴重な映像資料となっているからだ。
この時代の香港の街が見られる日本映画といえば、他、『香港クレイジー作戦』、『社長洋行記』
『ホノルル‐東京‐香港』(いずれも東宝)が思い浮かぶが、
何といっても最高の映像資料であり、映画の出来の上でも見逃せないのが、
石井輝男監督の『ならず者』と『東京ギャング対香港ギャング』(ともに64年の東映作品)。
香港人が外国人に見せたくない貧しい所、汚い所を容赦なくカメラに捉えている
(マカオのシーンも秀逸)。

さて『香港の夜』。
1961年の東宝・キャセイ合作。
宝田明とキャセイの看板女優、尤敏(ユー・ミン)主演。
香港、マカオ、東京、雲仙、柳川と目まぐるしく舞台が移り、
その各地の名所をスクリーンに映すことを前提に書かれた脚本がヒドい代物であることは、
私にとってはどうでもいい。
日本と香港を行き来する度に、スポンサーのパンナムの機体が何度も何度も何度もしつこく写ることも我慢。
冒頭、中環(セントラル)の畢打街(ペダー・ストリート)あたりの石造り建物が並ぶオフィス街が写り、
次に、今はヒルサイド・エスカレーターがある辺りの屋台や露店が両脇に並ぶ石段を宝田明と藤木悠が歩く。
彌敦道(ネイザン・ロード)も当然写る。
今とは違う、当時の隠微な香港の街並みにワタシは大興奮。
ザ・ベランダで宝田明と司葉子が会うシーンもあり。
灣仔(ワンチャイ)の妖しい夜の街でのロケも凄い。
尤敏は『花様年華』でのマギー・チャンのような、
洋風の生地の襟の高いチャイナ・ドレスにハイヒールといった衣装。
香港なのに皆北京語を話しているが、
キャセイは上海から逃げてきた映画人が中心となっていた会社で、
キャセイの作品は広東語と北京語の両方でつくられたので、特別なことではない
(宝田明が勤める極東新聞社の現地スタッフの女性が電話で話す時のみ一瞬広東語だった)。
118分もあり、脚本はヒドいのでかなり長く感じる。
各舞台地を作品に押し込んだのでこの長さになったのだろう。
映画の出来としては標準以下だが、
昔の香港の映像を見ることができ、、私の個人的な趣味から大満足だった。
そういえば、その2002年の「香港映画の黄金時代 I」で、
宝田明の講演を聞いたのだが、
撮影時のエピソードが色々聞けて、とても面白い内容だった。
尤敏は自分に惚れていたが、自分は相手にしなかったので、
マカオの金持ちのところにお嫁に行った、という内容の話を宝田明は言っていた。
香港の夜


「中国映画撮影所シリーズ2 香港映画の黄金時代 I 」
http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/movie/hongkong1_b.html

新文芸坐の池部良特集のチラシをゲット。
今大注目している鈴木英夫監督の『大番頭小番頭』『黒い画集 寒流』がかかる。
非常に楽しみ。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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コメント
神火101
こんにちわ。
先日はコメントありがとうございました。
『香港の夜』の灣仔の場面、あれはセット撮影だと思います。
それにしてはよくできていますが。

石井監督の香港ロケ映画では、出来はよくないですけど『神火101 殺しの用心棒』もいろいろな所が出てきて面白いですね。
by: せんきち * 2007/02/02 19:59 * URL [ 編集] pagetop
せんきちさん
今晩は。

『香港の夜』の灣仔はセットでしたか。
確かに妖しすぎました。

『神火101 殺しの用心棒』はずーっと観たいと思っているのですが、
チャンスがありません。
ビデオレンタルも見たことがありません。
ご覧になっているせんきちさんが羨ましいです。

千葉真一が出ていた『ゴルゴ13 九竜の首』もお気に入りです。
九龍城砦も写っていたし。
(ラピュタに観に行ったら、観客の三分の一が外国人の方々でビックリした)
九龍城砦なら『省港旗兵・九龍の獅子/クーロンズ・ソルジャー』に限るのですが。
by: リネン * 2007/02/02 20:22 * URL [ 編集] pagetop

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♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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