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吉村公三郎監督『四十八歳の抵抗』『電話は夕方に鳴る』を観る

新文芸坐での吉村公三郎監督特集に行く。

『四十八歳の抵抗』。
こりゃ相当面白い。
広角レンズでの顔のアップのショットが多様された作品。
いつもの重厚な山村聰ではなく、とことん情けない山村聰。こんな山村聰もいい。
この時代(1956年)では48歳は老人一歩手前といったところらしい。
実際の山村聰は当時46歳。かなり老けてます。
山村聰が勤める大手保険会社(東京駅赤レンガの目の間の会社がある)の慰安旅行ときたら、
熱海に着くまで列車の中で、女子社員達が合唱なんかしていて、笑ってしまう。
口うるさくて、でも憎めない妻を演じる杉村春子が最高。ほんと上手い。
そして山村聰の娘役の若尾文子。今回の相手役はフニャフニャした川口浩。
何と、冒頭ブラジャー姿の若尾文子を拝めます。
若尾文子と川口浩が山村聰にわからないように(下手な)フランス語で話すところなんて可笑しい。
上映前に、フィルムの状態が終盤悪く映写事故が起きやすくなっている、とのアナウンスがあったのですが、何だ、フィルムいい状態じゃないのー、と観ていたら、最後確かに不安定になりました。
仕方ない。

『電話は夕方に鳴る』。
ニュープリント。
モノクロのシャシンが美しい。
以上。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
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