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ジャック・ドゥミ監督『天使の入り江』

本日も心臓の痛みをこらえ、ジャック・ドゥミを観にユーロスペースへ。
1963年の作品『天使の入り江』。日本未公開作品。ニュープリント上映。
上映前に今回のプログラム・ディレクターのジャン=マルク・ラランヌ氏から作品の紹介がされ、本編開始。

ジャンヌ・モロー、クロード・マン主演のギャンブル映画(?)。
平凡な銀行員のジャックは、ギャンブル好きな同僚にそそのかされ、
パリのカジノに初めて行き、年収の半額を一晩で手にする。
ジャックはその金で南仏ニースにヴァカンスに行き、
そこで、ギャンブル狂いでギャンブルのために離婚し子供も失った女ジャッキー(ジャンヌ・モロー)に出会い、彼女に惹かれ、二人で大損したり大儲けしたりで、賭けを続けて行く。
大儲けした時は、その金で車やタキシード、ドレスまで買ってモナコに繰り出して、またカジノに行く。
が、大儲けの後には大損あり。二人はどうなる?

この作品の冒頭の素晴しさったら、ほんとスゴイ。
まずドゥミ大得意のアイリスショットに、ジャンヌ・モローが映り、そしてニースの海岸を車がかなりの速度で走るトラベリング・ショットが続く。
ここの見事さったら、ちょっとないよ。
残念なのは、このシーンに流れるピアノソロの音楽が耳障りこの上ないもので、まるでリストのピアノ曲のように、左手はオクターブを叩き続け、右手はけたたましくかき鳴らし、そのピアノが調子の狂った楽器で激しく歪んだ音が大音量で流れるので、この曲が度々流れる度にワタシ、両手で耳をふさいでしまった。
本当に最悪。もっとましな録音環境で録ればいい曲なのかもしれないのですが。
(リストのピアノ曲は弾くのも聴くのも好きですけど)
白い壁の室内シーンが多く、そこに黒っぽい衣装の主人公やジャンヌ・モローが歩くショットが素晴しく、他にもおおっと思うショット満載。
だからこそ、本当に音楽(録音)のまずさが残念。

上映後、ジャン=マルク・ラランヌ氏による長いティーチイン。

ラランヌ氏の、『天使の入り江』のジャンヌ・モローが演じたギャンブル狂の女の名前がジャッキー・???で、「ジャック・ドゥミ」にかけているのではないか、
カジノのテーブルで同じ好きな数字を賭け続ける「ジャッキー」のように、ドゥミ自身も天国と地獄を経験しつつ、好きなミュージカル映画に掛け続けたのだ、という指摘は面白かった。
質疑応答で、夕張国際ファンタスティック映画祭や東京国際ファンタスティック映画祭のプロデューサーだった小松沢陽一氏が手をあげ、この方は『ベルサイユのばら』以降ドゥミと親交があって、晩年の苦労などを本人からきかされていたという話をされたのが興味深かった。
小松沢氏によると、『パーキング』のコンサート会場での死はジム・モリソンの死に影響を受けており、最初はデビッド・ボウイをキャスティングしたかったが実現しなかった。また、ジョン・レノンの死にも影響されており、そのためオノ・ヨーコのイメージで主人公の妻役を日本人が演じたのだ、とのこと。
なるほど。
ラランヌ氏によると、1968年の『モデル・ショップ』撮影時に、ジャック・ドゥミとアニエス・ヴァルダはジム・モリソンと知り合い、『ロパと王女』の古城での撮影にジム・モリソンがやってきたのだとか。
うーむ。『ロバと王女』とジム・モリソンとの組み合わせ、意外過ぎる。
ラランヌ氏曰く『パーキング』のキャストはジム・モリソン→デビッド・ボウイで考えられたが、実際にはよろしくない俳優(フランシス・ハスター)になったのだ、と。
などなど長い時間色々な話がきけたのですが、印象に残ったのはこんな話。

ユーロスペースでのジャック・ドゥミ特集が終わり、ハード・スケジュールから開放される間もなく明後日からは田中登特集。
つらい。死にそう。
「ラピュタに死す」はいやだ。
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テーマ:ヨーロッパ映画 - ジャンル:映画

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♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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