実は、1週間前から左眼が変でした。
ある症状が左眼に表れていたのですが、疲れているからそうなっているだけでそのうちすぐ直るだろうと考え、平静を装い映画に通い、会社に行き、人に会っていたのですが、ちっとも症状が良くならず、今朝目覚めると、何と左まぶたが開きません…。
さすがにこれはヤバイ。
会社に行くのを止め、大事をとって御茶ノ水の井上眼科に行きました。
(井上眼科は夏目漱石も通院していた歴史ある病院であり、現在も日本で最も大きな眼科専門病院であります。)
井上病院といえば、ワタシが大学生の時、ここで何度か眼の手術を受けたのですが、手術後緊張のあまり貴婦人の如く崩れるように気絶してしまったことがあり、それでも意識が戻って病院を出た後、映画『戦火の勇気』を観に行ったという馬鹿極まりない行為をしたことがありました。
このメガ眼科はいつも異常な混雑状態。
検査をした後、A医師の診断。症状を説明し、恐る恐る
「映画を観過ぎたためでしょうか?」と質問。
「いや、関係ないですね」とA医師、即答。
よかったー、また映画にいけるわぁと安堵するワタシ。
が、A医師に左眼は○○○の疑いがあり、○○○が専門である院長医師の診察を受けた方がよいと言われる。
院長医師の診察は午後からなので、近くで昼食をとり、
純喫茶ミロで時間をつぶすこととしました。
御茶ノ水のことなら何でも知っているつもりであったワタシですが、この有名な純喫茶にはこれまで行ったことがなく、御茶ノ水、神保町界隈の歴史ある喫茶店の存続が危うい状態にある今、営業しているうちに行っておかなければと思い、店に入ったのであります。
昼時ということもあり店内はお客さんでほぼ満員。
かなりお年を召された物静かなお婆さん、常に小言やら文句を言っている少し若いお婆さん、アルバイトらしき素朴な女の子が働いております。
この手の店ではコーヒーは期待できないので、ココア(650円)を注文したのですが、そんなことより、ずーっと少し若い方のお婆さんが今時珍しいぐらいキビキビ働く女の子を怒鳴ったり皮肉ったりし続けるのがモウレツに気になって、ワタシがその女の子なら即キレて辞めるけど、女の子は健気に打たれ強く働き続けていて、なのにその婆さんは「今時の若いのは言う前にやるということはないんだよ。時代がかわったんだよぉ」とかなんとか大声で言い続けていて、物凄く居心地悪い。
コージーの反対。
すると歳をとった方のお婆さんがグラスでケガをしたりして、早くこの店から出なきゃと思い退散。
店の入り口に、雑誌の切り抜きや新聞記事が貼ってあって、読んでみると、純喫茶ミロは1955年に歳を召された方のお婆さん(88)が始めたお店で、現在の女主人は娘である文句ばかり言っていたお婆さんで、その文句言っていたお婆さんは実はまだ65歳で夫は店で知り合った客で、現在は明治大学教授であると書いてある。驚いた。




井上病院に戻り、院長医師の診察を受ける。
左眼は○○○であるが、十分な睡眠をとって服薬を続ければ徐々に改善するであろうというお言葉。
院長医師にも今回の症状は映画と関係があるのか訊いてみると、そんなことはないとの回答。
よかったー。映画観てもいいんだぁ。
今年に入ってから、過度の映画鑑賞により(世の中にはワタシよりもっと多くの映画を観ている人が多数いるのは知っておりますが、総合職OLであるワタシにとっては今のペースはかなりのハード・スケジュール)、心臓が痛くなること数度、劇場で並んだりして足は肉離れを起こし、今度はついに眼がヤラれてしまったのかと思いました。
映画ファンの皆さん、くれぐれも健康には気をつけましょう。
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