今日はまず一角座にて大和屋竺の『荒野のダッチワイフ』を鑑賞。
冒頭のシネマスコープに広がるランドスケープが魅力的。
山下洋輔クァルテットの音楽はまるでコルトレーン。
17時からの回、観客の数はなんと8名だけでした・・・。
次にロバート・アルトマンの『M★A★S★H』を鑑賞。
この作品のDVDを持っているのですが、DVDは買ってもまず見ないので、この作品を見るのは初めて。
もっとハチャメチャな内容を予想していたのですが、意外に普通でおとなしい作品じゃないか、と。
そう感じるのは、同時代の東映映画の強烈なユーモアが自分にとって標準になっているからかもしれません。
主演のドナルド・サザーランドとエリオット・グールドは医者としては意識が高く、軍人としてはメチャクチャな至って真っ当な正常な人間。
「ロバート・アルトマンわが映画、わが人生」によると、朝鮮戦争が舞台だけれどもあえて俳優の髪型を今風にしてベトナム戦争なのか朝鮮戦争なのか区別できないようにしたのだと(結局映画会社が作品冒頭で「朝鮮戦争」とクレジットを付けてしまったのですが)。
映画の最初と「最後の晩餐」のシーンで流れる当時12歳だったアルトマンの息子がつくったという自殺についての歌がとても良かった。
ペインレスの葬式の後、ペインレスのテントに看護婦が入るシーンでとてつもなく大袈裟な音楽が流れるのですが、ああいう音楽の付け方ってかなり好きです。
フットボール好きな将軍は、『地獄の黙示録』のサーフィン・キチガイのキルゴア中佐に受け継がれているなと思いました。
あとシャワーを浴びているホットリップスのテントの幕を引き上げるシーン、大きな行儀いいワンコを中央にして皆が集合写真を撮るみたいに並んで待ち構えているのには笑いました。
『M★A★S★H』なんだか中途半端だったなぁ。『キャッチ22』を観てみたくなりました。
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MASH、フランスでは時々テレビ版が放映されてるのですが、あれってどうなんでしょうね?映画より面白いのでしょうか?気になりながら一度も見てません。キャッチ22、大好きな作品でDVDも買いましたが、やはりDVDでは一度も見てません。久しぶりに見たくなりました。
先日コメントした件ですが・・私は文京区側、水道橋、飯田橋の間くらいに住んでたので、神保町は徒歩圏内でした。ああいう街は世界中探してもどこにもないですよね。