就業後、ポレポレ東中野に行き楽日である『ラザロ』の整理券をとり、上映まで時間があるので中野ブロードウェイに行き、DVD狩り。
アルトマンの『バレエ・カンパニー』を1480円、小沼勝の『花芯の刺青 熟れた壷』を2880円で購入。中野に来た時はブロードウェイ→味七で味噌ラーメンと決まっていて、今日もお決まりの行動パターンを実行していたのですが、何だか「ワタシ、おっさん(もしくはオタク)みたい」とちょっと悲しくなりました。そんな独身OL金曜日の夜。
普段は目が疲れるのでビデオ撮りの映画は観に行かないのですが、映画ファンの皆さんによるブログでの感想を読んで観てみたくなり、最終日『ラザロ -LAZARUS-「朝日のあたる家」篇』を観に行きました。
上映前のトークショー、本日はいまおかしんじ(今岡信治)監督と井土紀州監督。
いまおかしんじを初めて見て、何だかキモーイと思ったのですが、しばらく観察していると飾らない性格が表れていて好感が持てました(って、オマエ何様だと言われたら反論はいたしません)。
『ラザロ』のトークショーなのに『ラザロ』の話はほとんどせず、井土紀州がいまおかしんじに、いまおかはどうやって作品をつくるのかといった質問をするだけで、いまおかしんじの話ばっかりになってしまっていて笑えました。
いまおかしんじが20歳ぐらいの時カルチャー・センターで師事した馬場当(『復讐するは我にあり』等の脚本家)に20年ぶりに再会した時のエピソードに爆笑。

さて『ラザロ -LAZARUS-「朝日のあたる家」篇』、
うぁあああ、イヤなものを観たぁー、というのが観終わった後の感想。
勿論、作品の出来が悪いという意味ではありません。
目にしたくないものをトコトン見せられた、という意味で、です。
最初の方、物寂しく耽美的かつ絶妙な構図のショットの連続にああ凄いなぁと心地良く観ていて、姉妹が泥だらけになりながらケンカするシーンなんかも面白いなと観ていたのですが、妹が暴走しだしてからは恐怖を感じ、姉の恋人がシャッター商店街を自転車を押して歩くところで、さらにヒーっと恐怖におののき、さらにどんどん恐ろしいシーンが・・・。
ああこれは社会派ホラーだと。
最後のシャッター商店街をカメラが1カットでずーっと移動するところだってもうホラー。
『 (秘)色情めす市場』と並ぶシャッター商店街映画ですな。
映画の中で「大店法」という言葉が出たのには、突飛な感じがして驚いた。 この作品のストーリーの中では当然の言葉なのだけれども・・・。
「美しい国」のホラー映画に、夢見がちな甘ちゃんのワタシはすっかりやられてしまいグッタリ。
今から『花芯の刺青 熟れた壷』見て、元気だします。
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