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「カナザワ映画祭2007青いオトコまつり③ 9/16(日)篇 

カナザワ映画祭3日目、9月16日は内田裕也出演作の連続上映、そして内田裕也ご本人が来場してトークショーが開催されました。

2本目の『エロチックな関係』から鑑賞。
ビートたけし、宮沢りえが出演した1992年の『エロティックな関係』ではなく、78年の長谷部安春監督のロマンポルノ作品の方です(92年のはロマンポルノのリメイク版)。
フィルム状態かなり良好。
内田裕也演じる売れない探偵が、浮気調査をしているうちに美人とイイコトしちゃったりして、気付いたら連続殺人事件に巻き込まれるというオハナシ。レイモン・マルロー原作の『春の自殺者』の映画化なんだそう。
とてもほのぼのとした作品。もう、思春期の男の子の妄想をそのまま具現化した作品で気が抜けたサイダーみたいなのですが、幸福感があって悪くないです。
ハードな長谷部安春作品のファンにとっては不満かもしれませんが、劇場のプログラムの2本立て上映のうちの1本にしたらとても楽しく観られるのではないでしょうか。
内田裕也、比較的ちゃんと演技しているのですが、モノローグの部分は棒読み。
『探偵物語』で松田優作がペスパに乗るなら、『エロチックな関係』の裕也はフォルクスワーゲンのビートルだ!と。
(『探偵物語』の方が後の作品ですが)

次に『実録不良少女 姦』を鑑賞。
77年の作品。監督は藤田敏八。
これ、かなーり面白かった。あまりにロッケンロールな作品。トンガリ具合が尋常じゃない。
いきなりヒロインが臨月の状態で登場。16歳なのに。
主人公マコを演じた日夏たよりという女優が野性的なフェイスのお世辞にも美しくはない方で、だからこそドキュメンタリーみたいなもの凄い迫力を出してるんです(演技はうまい)。
ダンナ(というかヒモ)役の内田裕也の情けなさが最高で、あまりのダメダメっぷりにマコが怒って喧嘩をするのですが、案の定喧嘩の後はセックス。
途中、マコは内田裕也を寝取った直子(鑑別所帰り)と線路脇でキャット・ファイトをするのですが、これがもうキャット・ファイト映画史上屈指のド迫力なデス・マッチ。
タンティーノどころじゃないよ。
あと、岸部一徳がマコの元担任でミュージシャン志望の男として出てくるのですが、マコと岸部一徳のセックス・シーンにブルース・ギターが流れていてはこれまた迫力がありました。
この作品、あまり話題にならないですが、もっと評価されるべきだと思いました。クリエイションの演奏シーンも良かったし。

そしていよいよ内田裕也のトークショー。場内満員。熱気ムンムン。
ご覧下さい。裕也さんの写真を。ロックンローラーというより神に近付いています。
カナザワ映画祭

内田裕也の映画の特集上映というのは今回のカナザワ映画祭が初めてだそうで、裕也さん終始上機嫌でした。
もう冒頭から以前はアルコールと○○を常用していたが、今は止めたとか言って場内爆笑。
聞き手はモブ・ノリオさん。
カナザワ映画祭

まず裕也さん、当時からロマンポルノを評価していて出演した、ロマンポルノを通して才能ある誇り高いスタッフ達に知り合えたとおっしゃってました。
『水のないプール』『十階のモスキート』『コミック雑誌なんかいらない!』は自身にとって重要な3作品であり、(「トライアングル」と言っていた)それぞれ、映画のタイトルにはとても凝っていて、作品タイトルの所以を説明されてました。
カンヌ映画祭のレッドカーペットで演奏していたら、現地の警察に突然逮捕された体験談もされていました。
聞き手のモブ・ノリオさんがとても良くて、裕也さんを褒めつつ突っ込んだりする加減が絶妙で愛に満ちてて、会場に裕也さんが書いた脚本を持ってきていて、途中で『『十階のモスキート』『コミック雑誌なんかいらない!』の脚本の冒頭部分を読み上げたのでが、朗読、紹介の仕方が上手くて、場内爆笑、裕也さん上機嫌でした。
内田裕也といえばフラワー・トラベリン・バンドに英語で歌を唄わせた人ですが、この日も表現者は英語を勉強すべきだ、下手でもいいから英語を話すべきだと言っていて、日本語のフォークについて下駄履いて汚い手ぬぐいぶら下げて四畳半でナントカカントカと何度も皮肉ってました。
(英語の件、表現者じゃないワタシにとっても耳が痛い)
カナザワ映画祭

カナザワ映画祭

観客からの質問に移り、まず『コミック雑誌なんかいらない』に出演していた趙方豪についての質問について、裕也さん、自分が以前いた所には中国人、韓国・朝鮮人、戦後米兵との間に生まれたハーフが多く、インターナショナルな環境だったと説明し、趙方豪はいい俳優でしたよ、と。
そして次に『花弁のしずく』ニュープリント運動の同士であるMさんが「自分は女なんですけど、ロマンポルノが好きで、『少女娼婦・けものみち』が好きなんですが、『嗚呼!女たち猥歌』も好きで『嗚呼!女たち猥歌』の中で印象に残っていることを教えてください」とご質問(ヤッタネ!)
裕也さん、嬉しそうに、『嗚呼!女たち猥歌』は自分のアイデアによる映画で、当時札幌に女性向けのソープランドが実際にあり、その話を聞いて店に見学に行こうと思い、でも見学は果たせなかったのだけど、その話を元に映画をつくろうということになり、神代辰巳にそんなヘビーな役を本当に演れるか?と訊かれ、やるよと答えたと。
『嗚呼!女たち猥歌』というタイトルは演歌みたいでヤダと言っていた(笑いながら)。
そして裕也さん、怒りの暴露話を披露。
撮影前、四谷のスタジオで神代監督、姫田真佐久カメラマン、内田裕也、そして元々出演予定だった某女優と1週間リハーサルをしていたにもかかわらず突然、その某女優が降板してしまい、姫田カメラマンには今村昌平監督の次回作のスケジュールが入っておりどうにもならくて、『嗚呼!女たち猥歌』の企画自体が流れそうになったのを何とか裕也さんがカメラマンを見つけてきて、中村れい子という女優を見つけてきて撮影にこぎつけたのだ、と。
突然ドタキャンした某女優は今はバラエティーなどで売れていて、と言っているうちに怒りが込み上げて我慢ならなくなり、裕也さんついにその某女優の名前Tを暴露(確かに現在売れている女優です)。
もうこの時点で、予定時間を超えていて、それでも裕也さん、もうちょっといい?と何度も主催者に聞いて(次に『餌食』の上映とオールナイト上映があるにもかかわず、とてもノーとは言わせない雰囲気で)、強引にどんどん時間を延ばして話し続けてました。
もう、裕也さん上機嫌で饒舌で、話があちこちに飛びまくって、でも最後ちゃんと着地点に到着するという感じで、今回自分の特集を組んでくれたカナザワ映画祭に謝意を述べていて、以前NYのMOMAで自分の映画が上映された時のチケットをいつも胸ポケットに入れているのだけれども、今後は金沢21世紀美術館のチケットもいっしょに入れておきます、と言っておられました。
迫力満点、自虐的ユーモアも交えつつ自慢満載、話の内容激濃の最高に面白いトークショーでした。
カナザワ映画祭

聞いたところによると、トークショー後、裕也さん、やはり上機嫌で「青いオトコまつり」の看板の前で写真撮ったり、今回の映画祭がつくった内田裕也Tシャツを着て写真を撮ったりしたのだそう。

トークショーの後『餌食』鑑賞。
79年の若松孝二監督のレゲエ映画。
忘れられた人々が集うのは今は亡き表参道同潤会アパート。
『愛欲の罠』にも出てきた代々木のメルヘンビルが映っておりました。
実際、内田裕也はかつてボブ・マーリーを日本に呼ぼうとしたんだそうです。

以上、カナザワ映画祭、内田裕也特集のレポートでした。
その後、ワタシはそのまま「駅前シネマ・オールナイト」に移動。引き続き濃厚な空間を体験したのでした。
続く。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

03 : 45 : 54 | 映画 | トラックバック(1) | コメント(4) pagetop
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コメント
良い写真ですね~
リネンさん、
裕也さんの写真、凄いですね!しかもこれだけ良い位置でアップで獲れていて、ちょっとお借りしたいぐらい、良い写真というか。
こんな感じだったですね、神という言葉がぴったり。
それにしても私の日記では話の時間軸がバラバラになったみたいですけど、リネンさんは細かい事を憶えていて改めてびっくりです。

ここのリネンさんの映画感想、少しずつ読んでますが、マジで凄すぎます。
by: まめしば * 2007/09/22 20:50 * URL [ 編集] pagetop
まめしばさん、
写真お褒めいただき有難うございます。夢中で撮りました。まめしばさんでしたら、写真お好きに使っていただいて結構ですよ。
あの熱かった、あの場にいた同士として。

映画感想は自分のための備忘録なので、かなりいい加減な文章です。「OL映画ファンの映画鑑賞日記」の一つとして軽く読み飛ばしていただければ幸いです。
by: リネン * 2007/09/23 01:03 * URL [ 編集] pagetop
すばらしい!
内田裕也.comを制作しておりますRock'n Rollienneです。
すばらしいレポート感謝です!
by: Rollienne * 2007/10/01 23:40 * URL [ 編集] pagetop
Rollienneさん、はじめまして。
お褒めいただきありがとうございます。
本当に素晴しいトークショーでした!裕也さんの魅力に酔いしれました。裕也さんのゴキゲンでしたし。

Rollienneさんのサイトにあるカナザワ映画祭での裕也さんの写真、ステキですね!
by: リネン * 2007/10/02 00:49 * URL [ 編集] pagetop

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特集上映に関する最新ブログ、ユーチューブ、ネットショッピングからマッシュアップした口コミ情報を提供しています。 プレサーチ【2007/09/23 11:26】
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 リネン

Author: リネン
♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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