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『スパルタの海』『『花嫁吸血魔』+トークショー

狂乱のカナザワ映画祭の後、しばらく燃え尽き症候群でしたが、活動開始です。
シネマヴェーラの「妄執、異形の人々Ⅱ」へ。正直なところ、今日の2本は別に興味ないのですが、トークショー目当てに行きました。

まず『スパルタの海』。
あの戸塚ヨットスクールを、スクールを評価する立場から描いた作品。映画は既に2名死亡者が出ていた時点で製作されたそうです。
どんなキワモノかと思いきや、意外とまともでしっかりとつくられた映画で、よく出来た大映ドラマじゃないかと思って見終ったらエンドロールに天尾完次の名前ででてきて、大映ドラマではなく天尾完次プロデューサーの作品だったのかと驚いちゃった(チラシちゃんと書いてあるのですが)。
伊東四朗は全然ヨットマンに見えません。
ウルフと呼ばれる家庭内暴力の少年の更生を軸に映画が進むのですが、登場人物が出てくる度に『仁義なき戦い』みたいに名前、肩書き、学歴、年齢のテロップが出てくるのがおかしくて、家庭内暴力児の親の肩書きは「弁護士 中央大学法学部卒」てな感じで大抵高学歴。実際に東大法学部を出ている平田昭彦に「大手電気メーカー勤務 東大法学部卒」というテロップ出たときは笑っちゃいました。
戸塚ヨットスクールのコーチ達も「名大 機械化卒」とか「京大 工学部卒」「筑波大 教育学部中退」とか高学歴揃い。で、スクールに入校してくる生徒達には「家庭内暴力 16才」とかいう肩書きのテロップ。妙です。
全体的には真面目な作品でありましたが、突っ込みどころも散見。
①生徒が突然死し、マスコミからの攻撃が激化して嫌がらせにまいった戸塚校長の妻が夫に「こんな仕事やめて」と言ったところ、夫・戸塚校長は「私も止めようと思ってるんだ」と返答。すると妻が止めろと言った舌の根も乾かぬうちに「あなたからヨットをとったら何が残るの?!スクールを続けて!」と説得する理解不能な破綻したやりとりが繰広げるのには失笑。
②心臓発作を起こしたウルフ少年を病院に担ぎ込むため、スクールの車を大急ぎで走らせていると、高速道路の料金所前が渋滞していて大ピンチ。そこで戸塚校長は「突破しろ!」と指示。同乗しているスクールのコーチ、フタッフ達も何の疑問も持たず、車は閉鎖中のゲートを突破。映画自体も突破は当然だ、というスタンス。
③素晴しい戸塚ヨットスクールの教育により、すっかり更正して模範少年になったウルフに平田昭彦・小山明子が演じる両親(小山明子には「聖心女子大学卒」のテロップ)が面会にきて豪華な夕食をともにする。東大法学部卒の平田昭彦が未成年であるウルフ少年に当然のようにビールをすすめる。
④で、その夕食でウルフ少年に出されたステーキの皿に少年が大嫌いなニンジンがのっているを見て、小山明子、顔面蒼白。少年は以前、ニンジンをめぐって壮絶な暴力を家族にふるったことがあったのだ。で、ここの演出の大袈裟加減がトンデモ状態。
などなど。映画の上映後、シネマヴェーラ名義の但し書きがスクリーンに映し出されました。劇中、スクールにやってきて数日で突然死した少年について、裁判の判決と映画の内容が異なる点についての断り書きでした。(ちなみに劇中、この少年の両親には九州大学卒のテロップ)

次に1960年の新東宝作品『花嫁吸血魔』。
大蔵貢の怒りを買ったとはいえ、美人女優の池内淳子にここまでさせるのか、という作品。昔のお話かと思ったら、現代(といっても60年)の物語でした。

そしてお待ちかね、真魚八重子氏、モルモット吉田氏、磯田勉氏、木全公彦氏によるトークショー。場内満員。
真魚八重子×モルモット吉田×磯田勉×木全公彦

トークショーの中で話された役立つ(?)情報を書くと、
○「スパルタの海」は「戸塚ヨットスクールを支援する会」が東宝東和から著作権を取得。ちなみに「戸塚ヨットスクールを支援する会」は石原慎太郎が会長である(と言ったところで場内爆笑)。
○通販している「スパルタの海」DVDのジャケットに、ドキュメンタリー映画と書いてある。
○西河克巳監督はご子息が引きこもりで、その後交通事故で亡くなっていた。監督はご子息のことが心残りで、『スパルタの海』の企画がきた際、何年かかってもいいから撮りたいという撮影した。が、公開直前に事件が起こり、陽の目をみることはなくなってしまった。
○『二匹の牝犬』に文芸座の俳優が多数出演しているが、この映画の前年、文芸座は団員の大量退団があり借金が膨れ上がったため、団員達は出稼ぎしなければいけなくなり出演した。
○(この特集には直接関係ない話だけど)溝口健二の『雪夫人絵図』に混浴シーンがあったのだが映倫にカットされてしまった。が、成瀬巳喜男の『浮雲』の混浴シーンは芸術性が高いということでカットされずに済んだ。成瀬が溝口に勝った瞬間である。

トークショーが終わりロビーに出ると、今日も東映原理主義者Hさんに遭遇。Hさんとは付き合い始めたカップル並みの頻度で会っております(付き合ってないですけど)。
帰りのエレベーターの中で、女性の方に「リネンさんですよね」と声を掛けられ超ビックリ。ブログでお付き合いさせれ頂いているNさんでした。
トークショーの時、夢中になって写真を撮っていたので私だとわかったそうです。その手掛かりだけで確信され声を掛けたなんてNさん、凄いです。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

23 : 59 : 59 | 映画 | トラックバック(2) | コメント(2) pagetop
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コメント
おはよーございます。
「スパルタの海」は最後まで目がはなせず、ドラマとして楽しめる作品でした。
リネンさんご指摘の4点は私も突っ込んでいました(笑)。この辺の演出が昭和50年代のドラマしてますよね。
「花嫁吸血魔」は、池内淳子にここまで特殊メイクさせるか!と。それにしても新東宝は天知茂も池内淳子も吸血鬼にしてしまった恐るべき映画会社ですな(^^;。
by: なべら * 2007/09/24 10:42 * URL [ 編集] pagetop
なべらさん、先日はお声かけていただき有難うございます。本当にビックリいたしました。

「スパルタの海」全体的にはまともでしたね。
大映ドラマ的な突っ込みどころが散見されたので、大映ドラマかと思い込んでしまいました。

「花嫁吸血鬼」、新東宝という会社の残酷さを見せ付ける作品でしたね。
老婆の特殊メイクはグロテスクで普通に怖かったです。
by: リネン * 2007/09/24 11:01 * URL [ 編集] pagetop

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工学に関する最新ブログ、ユーチューブ、ネットショッピングからマッシュアップした口コミ情報を提供しています。 プレサーチ【2007/09/24 02:20】
この週末に観た映画は3本。 まずは、シネマヴェーラの特集にて。 「スパルタの海」 ブログションガネー【2007/09/24 10:35】
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Author: リネン
♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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