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シネマヴェーラで死にかけた。『親不孝通り』『震える舌』『処女監禁』

今日は3本鑑賞。

まずラピュタのモーニングで増村保造の1958年の作品『親不孝通り』。
これは初見です。
原作は浩の父親の川口松太郎。
白状しますが、川口浩について大根だの、声が悪いだの言っているのですが、実は結構好きです。
この作品でも川口浩、すかした演技なのですが、学ラン着ているので合格です。
川口浩は姉を棄てた船越英二への復讐のため、船越英二の妹の野添ひとみを誘惑するのですが、山小屋へ旅行に行き二人が車から降りて視線を交わすところから、すすきの中に入っていく場面までとても美しかった。
就職試験会場やナイトクラブで、スピーディーな小気味良い台詞回しで観客を魅せるところが何度かあって(内容はどれも社会への不満)、こういう演出はいかにも増村という感じです。
ラストへの持っていき方はちょっとどうなの?というところもあるのですが、増村特有の意思の強い、個に重きを置く女性像を野添ひとみが演じていて観ていて爽快でした。

夜、シネマヴェーラに行き、。『震える舌』『処女監禁』というトンドモナイ2本立てを観ました。

まず野村芳太郎監督の『震える舌』。
ギャアアアアア!ヒー!(ワタシが恐怖に身もだえする音)
チラシに書いていること以上の知識を持たずに観たのですが、あまりの恐怖にワタシが死ぬかと思いました。
大袈裟ではありません。
葛西にある団地に住む一家の女の子が泥遊びで破傷風にかかり、地獄絵図としか言いようのない恐ろしい症状になり、その凄まじさに両親も狂乱する過程を描いた作品。
最初に聖路加国際病院が協力と出てきて、撮影も昔の聖路加病院で行われていて、ただのオカルト作品ではなく一応シリアスな闘病物としてつくった体裁なだけに尚更恐ろしい。
子役の(見た感じ4才ぐらい)若命真裕子の熱演が凄すぎる・・・。
「この子の歯、乳歯?」。ああもうダメ。
100円のジュースを買うシーンがこれ程感動的に描かれた映画はありませんね。
音楽は藤原真理さんによるバッハの無伴奏チェロ組曲でした(あと、恐怖シーンはシンセサイザー)。

次に『処女監禁』。
・・・・・・・・・・・・・・・・。(ワタシが呆気にとられている様子)
こういう映画の企画が通るというのは、どういうことなんでしょう?
脚本は掛札昌裕・・・。
処女じゃないじゃん、とか女性の一人暮らしでカーテン閉めずに電気付けて裸になったり体毛処理するはずないじゃん、といった疑問はこの際不問に付す。
ストーキングのシーンにほのぼのとした音楽流したり、歌謡曲映画といってもいいぐらいオモロイ歌が物語りを代弁するように流れるのはいいのですが、主人公の変態が避妊具で自慰行為するシーンと女の子を拉致監禁してから避妊具を風船のようにいっぱい膨らませるシーンに、ワタシが特別な思い入れを持っているショパンのピアノ協奏曲第2番を流すのは止めてください。曲が汚れます。
作品を観る前、ダサい男が女の子を拉致監禁→最初怖がられ嫌われる→段々女の子に愛情が芽生えてくる、といった『ポルノの女王 にっぽんSEX旅行』と同じパターンのストーリーかと予想してました。
『処女監禁』監禁され陵辱されているうちに女の子が快感を感じ始めるシーンを観て、『ポルノの女王 にっぽんSEX旅行』では感じなかった不快感と吐き気を感じたのですが、それは『処女監禁』の男があまりにド変態でキモ過ぎるからでしょう。
荒木一郎のモグラには母性本能をくすぐるところがあって、映画もラブストーリーとして完結しているけど、『処女監禁』の変態とセックスして女の子が快感を感じるわけないだろと思いつつ観ていたら、案の定、愛情は芽生えずに監禁ストーリーは終焉を迎えるのでした。
室内でのハイキングごっこ(主人公の変態男の妄想では新婚旅行)を演劇映画のように見せられたのにも想定外でまいった。
監禁して強姦してるのに結局最後は自慰するところとか変態男をあそこまでリアリルにしっかり描くのって…。
大泉学園って恐ろしい街だったんですね。

しかしまぁ、シネマヴェーラよ、こんなにヘビーな作品2本をいっしょに上映するとは、客を殺す気ですか?
今日ワタシは死ぬかと思いました。というより、半分死にました。
少しは加減して下さい。長生きしたいのでお願いします。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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コメント
「震える舌」、怖いですよね。あの女医の冷静さが怖い。先日見た「きつね」も、そういえば脚本井手雅人で難病ものだったなあ。
by: 鈴木並木 * 2007/09/24 05:06 * URL [ 編集] pagetop
女医役、中野良子ですね。両親も狂っていくだけに、私には中野良子の冷静さが救いに見えました。
「震える舌」、破傷風への啓蒙映画なのか、観客を恐ろしがらせるためのオカルト映画なのか、どういう目的でつくられたのか観てもわからなかったです。
by: リネン * 2007/09/24 09:59 * URL [ 編集] pagetop
川口浩さん
川口浩さん、二枚目ですよね。
背もスラっとして「美しい男」だと思います。
私も好きです。
by: ソレイユ * 2007/10/09 21:43 * URL [ 編集] pagetop
ソレイユさん、始めまして。
川口浩、「美しい男」だと私も思います。特に「浮草」「地上」「妻は告白する」などの川口浩が好きです。

ソレイユさんが首都圏にお住まいでしたら、現在ラピュタで「不敵な男」、もうすぐ神保町シアターで「永すぎた春」「東京の瞳」「巨人と玩具」、シネマアートンで「美貌に罪あり」が上映されますので、是非。 
by: リネン * 2007/10/09 23:18 * URL [ 編集] pagetop
ご挨拶が遅れました。
リネンさん、始めまして。
情報ありがとうございます。
ラピュタ阿佐ヶ谷で9月から「野添ひとみ特集」をやっていたのですね・・!
今週で終了らしいのですがぜひ行きたいところです・・しかし小学校低学年の子どもがいるので残念ながら見に行くのは難しいかも・・。
とりあえず今週レンタルDVDで「くちづけ」他一編を借りることにしました。
それにしても「ラピュタ」のトップに出ていた川口浩と野添ひとみの画像とってもすてきだったなぁ・・。
by: ソレイユ * 2007/10/10 20:52 * URL [ 編集] pagetop
ソレイユさん
お子様がいらっしゃるのですね。
「くちづけ」、川口浩と野添ひとみがみずみずしくて、映画も若々しくスピーディだったのが印象的でした。
そういえば先日「あなたと私の合言葉 さようなら、今日は」のDVDを購入しました。まだ見ていないのですが、とても楽しみです。
by: リネン * 2007/10/10 23:16 * URL [ 編集] pagetop
「あなたと私の合言葉さようなら、今日は」という映画は知らなかったのですが市川昆監督で若尾さんと野添ひとみさんが共演している映画のようですね・・とここまで書いたところで若尾さんの旦那さまである黒川紀章さんがお亡くなりになったというニュースが・・。
ちょっとびっくりしてしまいましたがご冥福をお祈りいたします。
by: ソレイユ * 2007/10/12 19:27 * URL [ 編集] pagetop
「あなたと私の合言葉さようなら、今日は」、若尾文子はメガネっ娘姿で演じているようです。DVD見ましたら、感想を書こうと思います。

黒川紀章さんの訃報は突然で本当に驚きました。つい最近まで元気な姿を世間にみせていただけに・・・。
うちの母が2年前に若尾文子のトークショーに行ったとき、若尾さん、「いつも二人で海外に行っております」と話されていたそうです。
若尾文子さんが心配です。
by: リネン * 2007/10/12 23:28 * URL [ 編集] pagetop

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Author: リネン
♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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