スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 pagetop

『にっぽん´69 セックス猟奇地帯』

就業後シネマヴェーラへ行くと、次々と知人に遭遇。
佐野史郎までやってきました。佐野史郎、たまに劇場で見かけます。

今日は『にっぽん´69 セックス猟奇地帯』。
新文芸坐での中島貞夫特集での上映を見逃していたので、今回の特集で一番楽しみにしていた作品です。
オープニングの東映の「荒磯に波」がいつものと違うやつで初めて見るバージョンでした。何か意味があるのでしょうか?
映画は横尾忠則のイラストで始まります。ナレーターは西村晃!
新宿駅西口から始まり、次に東口を映し、夜になり若者が踊り狂う新宿の盛り場を映します。
この盛り場のシーンで『異常性愛記録 ハレンチ』よりソフトではあるもののピカチュウ・フラッシュ攻撃が起こります。
両方とも1969年の作品。当時こういうフラッシュが流行っていたのでしょうか?
次に唐十郎率いる状況劇場による花園神社での「腰巻お仙」赤テント公演を映します。
皆さん、熱いですね。
ここまで見て思ったことは、新宿は東口も西口も69年当時と現在ではほとんど変わっていないということ。東口・西口駅周辺のビルはアルタをのぞいて既に当時建っていたということがこの映画によってよーくわかりました(南口だとさすがに激変でしょうが)。
というのも60年代の新宿を舞台とした映画は多数ありますが大体白黒作品で、67年の『今夜踊ろう』(田宮二郎、荒木一郎出演作)がカラー作品で新宿駅西口を大きく映していたのが印象的だったくらいで、カラーでは他にあまり思い当たりません。テレビでよく流れている新宿騒乱の映像もモノクロなので、今日、カラーの鮮明な映像をスクリーンで見て、初めて当時の新宿の姿をハッキリ目にすることができました。群衆の服装なども興味深い。
シンナーのビニール袋持ってヨロヨロ歩いている若者達が映っていたり(ハイミナールが入手困難になったのでシンナーが流行ったのだそうだ)。
と新宿の光景を楽しんでいたら、突然「銀座整形」というオンボロ病院に場面が変わり、診察のシーンの後、恐怖の美容整形の手術シーンが始まってしまった。相当グロテスクなシーンがあることは事前に知っていたものの、隆鼻手術、豊胸手術、二重まぶた手術と続き、特に最後の二重まぶた手術のグロテスクさにはカラダが凍りつき心臓が猛烈に痛くなってしまいました。
恐怖の手術シーンの後はボディ・ペインティング、無人島でのブルーフィルム撮影隊(富士フィルムの「シングル8」を持って撮影しているのがいかにも。ここでの西村晃のナレーションおかしい)、前衛ハプニング集団、乱交パーティ(目をこらしたけど全然乱交してない)、ストリップ劇場、飛田新地等々、次から次と当時としては「猟奇」な光景が映し出されます。
前衛ハプニング集団が銀座をヘンな格好で練り歩いているのですが、新宿に比べ当時の銀座は老築化した建物ばかり並んでいる古ぼけた街であることにまたまた驚きました。ここまで美しくない汚い銀座をカラーで見たのは初めてです。
日大闘争を始めとした学生運動の映像も鮮明なカラーで見ることができて、ワタシ、とても懐かしかった。ワタシが大学に通っていたときも大学構内に全学連によるアジ看板があちこちにあったし、校舎の前に公安警察がいたり、授業料が値上げした時バリケードがつくられ授業が中止になったのを見ていたので。
一番ケッサクだったのが、性倒錯者のマゾヒスト男が出てくる場面。
痩せた風采の上がらないヨレヨレのオッサン(下着もヨレヨレ)が、足蹴にされたり、鎖につながれたり、色々されている映像にオッサンのモノローグが流れていて、苦痛を受けるより陵辱される方がいいとか、家畜願望だの、馬願望だの、モノ願望だの、最後には便器・ビデ願望とかアホみたいなことを坦々と説明していて、スクリーンにはオッサンが便器で顔を洗ったり、女性のお小水を飲むシーンが映り、こりゃ沼正三の「家畜人ヤプー」の世界そのものじゃないかと笑いながら観てたのですが、後でモルモット吉田さんのブログを拝見したら、しょぼくれたオッサンは沼正三ご本人だったとわかり、改めて笑ってしまいました。沼正三ってあんなに貧相なオッサン(映像みる限りはオジイサンに近い)だったとは。
映画は最後、唐十郎が返還前の沖縄に向かうのを追い、突然物語風・紀行記風になります。
沖縄の基地の街に訪れ、黒人との混血児と話をする唐十郎(ここでの女の子のセリフ「沖縄の人は嫌いだけど、沖縄は好き」がいい)。
そして映画は再び横尾忠則のイラストになり終わります。
貴重な映像資料を見られるとう意味でも素晴しい作品ですが、ワタシ、想像以上に楽しんで観ました(手術のシーン以外)。
中島監督がなんとか猟奇的に、おどろおどろしく撮ろうと頑張っているなぁとも感じました。

次の『海女の化物屋敷』はラピュタの「オンナ達の危ない夜」というレイトで数年前に観たのでパス。
連日のシネマヴェーラ通いで疲労は限界を超えました。

追記:この作品のオープニングの「荒磯に波」について、東映原理主義者のHさんから情報をいただきました。
当時スタンダード版の三角マークが既に無かったので、中島貞夫監督と撮影の赤塚滋が銚子の灯台あたりまで撮りに行ったものだそうです。
だからあの三角マークはあの映画ぐらいでしか登場しないのではないか、とのことです。詳しくは「遊撃の美学」参照とのこと。
スポンサーサイト

テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

23 : 59 : 59 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(2) pagetop
<<『ずべ公番長 東京流れ者』 | ホーム | 『宇宙からのメッセージ』『異常性愛記録 ハレンチ』>>
コメント
底なし沼
こんにちわ。
『にっぽん´69 セックス猟奇地帯』に出てくる踏んづけられおじさんが沼正三であるという話は、たしか『遊撃の美学』に詳しく書いてあったと思います。
by: せんきち * 2007/10/02 21:29 * URL [ 編集] pagetop
せんきちさん
またまた情報ありがとうございます。
東映「荒磯に波」についても『遊撃の美学』にちゃんと書いてあるそうで、欲しいなと思いつつ値段にひるんで買っていなかったのですが、『遊撃の美学』の購入を決意いたしました。
ワイズ出版の本はお高いのですが、どれも値段以上の価値があると思います。
by: リネン * 2007/10/03 10:35 * URL [ 編集] pagetop

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://ssbs.blog36.fc2.com/tb.php/322-67821145
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |

プロフィール

 リネン

Author: リネン
♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最近の記事

ブログ内検索

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

最近のトラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

RSSフィード

Blogリンクリスト

BlogPeople

ブログペット

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。