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『東京の瞳』『小さなスナック』『落葉とくちづけ』

午後、有給休暇をとって神保町シアターで若尾文子目当てで『東京の瞳』を鑑賞。
1958年、田中重雄監督作品です。
若尾文子はまだ前歯がすきっ歯な頃です。
ホンダの工場に勤める川口浩とホンダの社長令嬢の若尾文子のカップルを中心に山本富士子、船越英二も絡めつつお話が繰広げられるのですが、なんと若尾さん、社長令嬢にもかかわらず工場の社員食堂の賄い婦として働いているのです。
ホンダが自動車部門に進出するのは63年だそうで、映画がつくられた当時はまだバイクの会社なのですが、社長令嬢が賄いをつくるとは流石ホンダです。
田宮二郎(当時は柴田吾郎を名乗っていた)が若尾文子のハワイ帰りの気取ったフィアンセ役で登場してました。
矛盾点があったり(特に驚いたのが船越英二が鍋の用意をして山本富士子を自宅で待っているくだり)、ご都合主義的だったり、相当いい加減な脚本で、1時間28分の作品なのですが更に長く感じました。
銀座の街並みが映っているのですが、これまで見たどの作品よりも森永キャラメルの地球型広告塔を長いショットで撮っていて、カラーであの地球が回転するのをずーっと見られるのは貴重かと思います。
有楽町そごうなども映っておりました。

池袋に移動し、新文芸坐の「GS〈グループサウンズ〉映画40周年記念特集」へ。
GSにはまったく興味ありませんが、今日は藤岡弘主演作の2本立て。
藤岡弘のとりこのワタシは嬉々として参上。

『小さなスナック』(1968年・松竹。斎藤耕一監督)
パープル・シャドウズのヒット曲「小さなスナック」に合わせて、スナックで出会った藤岡弘と尾崎奈々の悲恋話。
この曲、ワタシも知っている曲でした。
当時22歳の藤岡弘のモミアゲはまだ短く、身体も細くてヒョロヒョロしていて、『野獣狩り』で男臭さを撒き散らしたセクシー・ダイナマイトぶりはまだまだ開花しておりません。
とは言え、あの低音ボイスは十分セクシーで、映画が始まってしばらくの間カメラは仲間のみを映し、藤岡弘は後姿しか見えないのですが、声で藤岡弘の存在に気付きます。
相手役の尾崎奈々がとてもキュート。
二人が海辺で抱きあったりキスしたりするシーンが妙にイヤラしかったです。
この作品、時制が混乱していて、二人の回想のようなモノローグが終始流れるのですが、このモノローグがいつの時点で話されているものなのか不明で、観客を混乱させるもととなってました。
ジュディ・オングが出演していて、「全学連」という言葉を発したのにはちょっとビックリ。

次に『落葉とくちづけ』(1969年・松竹、同じく斎藤耕一監督)。
かなりレベルの高い魅力的な作品でした。
藤岡弘は田舎から東京に出てきた漫画家を目指す純朴を通り越して愚かな青年。
藤岡弘が描いた漫画という設定のイラストが劇中多用されていて、この昔懐かしいメルヘンなイラストが何とも愛らしくて魅力的で、幻想的でかわいらしい映像と(特に落葉の場面)、随所に流れるヴィレッジ・シンガーズによる音楽とが見事にマッチしてました。
生計のため藤岡弘はペンキ職人をしているのですが、藤岡弘と尾崎奈々が街中に白ペンキを塗る場面、最初ポップな感じでしたが、郵便ポストや電話ボックスまでどんどん白ペンキを塗って、最後見渡す限り真っ白になってしまい、ちょっとシュールな感じでした。
ヴィレッジ・シンガーズのロマンチックな歌もいいし(「亜麻色の髪の乙女」も流れましたよ)、ユーモアもあるし、ポップでかわいらしい作品なのですが、不思議な余韻というか謎を残す作品でした。
藤岡弘は『小さなスナック』同様まだセクシーになる前の姿。女性の母性本能をくすぐるために生まれてきたような青年を好演しておりました。
尾崎奈々はスタイルもいいしカワイイのだけれど、あの頭はカツラなんじゃないかと。
ヴィレッジ・シンガーズ時代の林ゆたかを初めて見ました。ドラム担当だったのですね。
山本リンダも一瞬出てました。
メルヘン男がストーカーする話なのに、こんなにかわいらしく愛らしい作品に仕上がっているのは、童貞キャラを好演した藤岡弘の魅力の賜物だと思いました。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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