大泉学園にあるジャズと地酒のお店in Fで行われた新澤健一郎さん、林正樹さん、森泰人さんのライブに行ってまいりました。
林正樹さんについては、ワタシが以前荒木一郎さんの邸宅にお邪魔した際、そこにおられていた中上太郎さんがかけていたピアノのCDがステキだったので、どなたの作品なのか伺ったところ、林正樹さんのCDで、林さんはまだ若くて天才ピアニストであると教えてくださり、それでずっとライブに行ってみたいな、と思っておりました。
新澤さんは、ワタシが荻窪のmoiでコーヒーを飲んでいたらそこに偶然やってこられて、初めてお話させていただきました(黒川紀章の話など。新澤さんは東工大大学院建築学専攻修了)。
そのお二人がピアノ・デュオをすると聞いたからには行かずにはいられません。
in Fには初めて行ったのですが、店内に入ったとたん「おでん」のとてもいい匂いがただよっていて、センスのいい本やCDが壁にいっぱいならんでいて、とってもcozyなお店でした。
店内女性のお客さんでいっぱい。
そしてライブ。
1台はピアノ、もう1台はかなりピアノに近い音を奏でるキーボード、それをピアニスト二人が交互に代わって演奏する(最初の曲では曲の途中で交代)。
うーむ。素晴しかったぁ!!
二人ピアニストのデュオでの演奏も良いし、森泰人さんのベースとのトリオもステキだし、ピアニスト一人とベースによる演奏も素晴しかった。
二人のピアニストの違いも楽しめて、その二人がかけあいながら火を噴くような演奏をするのだから痺れずにはいられません。
曲はラベル風だったり、バルトーク風だったり、プロコフィエフ風だったり、聴いたことがないようなタイプの曲だったり、スウェーデンの森の中にいるような曲だったり、しっとりとしたロマンチックな曲だったりと、色々なタイプの曲が演奏されて、どの曲も最高で、聴いていて幸福にな気持ちになり、また「ああ、ワタシはピアノを止めて良かった。ピアノはこういう天才たちに任せておけばいいんだ」と思ったり。
森泰人さんのつくった曲がこれまた良くて、暖かくて、ロマンチックで、北欧が目に浮かぶような曲なのでした。
新澤さん所有の真っ赤なスウェーデン製のキーボードの音が演奏を聴いていると、音色がピアノにかなり似ていて、指のタッチを忠実にピアノと同じように再現していて、音の残響まであるように感じられたので、値段を伺ったところ、それ程高い値段でもなので、ちょっと欲しいなと思いました(が、実際弾かせてもらうと、鍵盤のタッチはかなりキーボードチックなもので購入を断念)。
ここ最近ジャズはCDでのみ楽しんでおりましたが、やっぱり生を聴かなきゃいかん!と思い知った一夜でした。
CDでのみジャズを聴くということは、劇場に行かず家の小さなテレビモニターでDVDのみ見ていると同じようなことだと思います。
(DVDでの映画鑑賞は正確には「映画を観た」とは言えない。「映画をチェックした」だけである。)
新澤健一郎・林正樹・森泰人ライブ、最高でした!
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