体調絶不調の中、朝からシネマート六本木へ。
アンジェラ・マオ復活祭の上映作品の中で『破戒』がオススメと詳しい方からきいたのですが、前日劇場のホームページを見るとアンジェラさんの舞台挨拶は『破戒』上映後に行われると発表されており、かなり早めに劇場に行きました。
そうして観た『破戒』は(『破壊』じゃありませんよ)、香港版『修羅雪姫』でした。
孤島の女子刑務所から映画は始まり、夫を殺されたアンジェラの母は女囚たちに見守られながらアンジェラを出産し、赤ん坊が将来両親の恨みをはらすよう願いつつ出産後すぐ息絶えます。
大きな違いは、『修羅雪姫』の母は復讐のため子供をつくろうと誰彼かまわずセックスをし、父親がわからない子供を身篭りますが、『破戒』ではアンジェラの父親は非業の死を遂げた母親の夫となっております。
アンジェラ母が死に際に赤ん坊を託したスリの女囚は赤ん坊のアンジェラとともに出所し、アンジェラを寺(西村晃のいる寺ではなく尼寺)に預け、アンジェラはそこで育てられ武術を身につけます。
そして大人になり寺を出たアンジェラは親の敵を一人ずつ殺していきます。
とストーリーは『修羅雪姫』と同じですね。
修羅雪は傘に隠し持った刀で斬っておりましたが、アンジェラは毒サソリとカンフーです。
見所はやはりカンフー。というかカンフーを見せるために日本の『修羅雪姫』を引用したという感じの映画でした。
立ち回りをする遊郭のセットは『キル・ビル Vol.1』の青葉屋(というか権八)にちょっと似ておりました。
そしてお待ちかねアンジェラ・マオさん登場。
司会は宇田川幸洋氏。
先日、有楽町朝日ホールで観たときにもアンジェラさんが若々しく輝いていたのに驚きましたが、今日再度見てまたビックリ。
今日は白のチャイナドレスに翡翠など豪華な宝石を身に付けていて。お世辞でなく本気で美しいと思いましたよ。
ファンからの質疑応答で、どのように若さを保っているのかとの質問に対し、年齢から激しい運動はできないけれどもジョギングをして太極拳をしておりますとアンジェラさん、答えられてました。
ほか、『必殺! サンダーボルト』では撮影中に腰骨を骨折したとか、『破戒』は韓国で撮影したとか、ブルース・リーには妹のようにかわいがってもらったとか話されておりました。
また映画に出演する気持ちはあるかとの質問には、いい脚本があれば考えたいと答えられてましたよ。
アンジェラさん、マスコミ向けにカンフー・ポーズまでされていて大変ご機嫌な様子で、最後は感極まっているように見えました。




とアンジェラ・マオさんの美しさに感激したところで、いったん帰宅してDVD『ゴーストワールド』と『月とチェリー』を鑑賞。
先日行った「映画のポケット」で知った映画です。
両方とも脚本が最高で、個性的な登場人物たちがこれまた最高な作品。
『破戒』を観たので今度はオリジナルが観たくなりシネマヴェーラへ。
まずは『キル・ビル Vol.1』。
ご存知のとおりこの作品も『修羅雪姫』に影響を受けた作品ですね。
ワタシ、これは公開時に3、4回劇場で観てDVDも買いました。
次に『修羅雪姫』。
『修羅雪姫』も劇場で過去2回観ておりますが、今日改めて観て完璧な構図の連続と美しい撮影、それに統一した世界観に傑作じゃないかと再認識。
『修羅雪姫』と『破戒』と比べると『破戒』は荒削りな迫力はありますがまだまだですね。
『修羅雪姫』の方が4年前の作品ですが、比べ物にならないほど洗練されております。
ワタシは両方好きですけどね。
ということで『修羅雪姫』とその流れを組む作品を観た一日でした。
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