NHK BSで成瀬巳喜男監督の「驟雨」を見る。
劇場で何度も観た作品なのだが、会話の面白さにどんどん引き込まれ
テキトーに見るつもりだったのだが、じっくり見てしまった。
成瀬の傑作ぞろいの作品群の中では凡作だと思っていたが、
ところがどっこい。ウーンと唸る。
この作品の素晴らしさを見逃していた。
肉体派女優(?)時代の根岸明美が出てくのが今見るとおかしい。
1956年当時の小田急線の梅ヶ丘駅とその商店街、住宅地が見られる。
最後、紙風船を原節子・佐野周二夫妻が打ち合うシーンが謎だったのだが、
今日見てよーくわかったぞ。
原節子は腰をすえてバンバン打っているのに、佐野周二はフラフラ。
ふふふ。
「驟雨」を見終わって、NHK総合にチャンネルを変えると
パティシエの杉野英実さんを特集している
「プロフェッショナル」という番組に
目が釘付けになる。
「『味を飛躍的に高めるための裏技などない』・・・おいしいお菓子を作るためには、地道な作業を、手を抜かずにやるのが必要だ」…
軽く感動。
不覚にもこの有名なパティシエを存じ上げませんでした。
さっそくググると、いつも通っているフィルムセンターすぐ近くに
お店があるじゃないですか。
絶対に今度行かねば。
私にとって、大好きな、何度も行きたい飲食店って
初めて行った時、ピーンときたり、感動したり、
胸がときめいたり、幸せな気持ちになったりするかだな。
そういう何かがあるお店。
まず店構え。お店を見て、入っただけで、だいたい決まる。
それで実際に食べてみて、そこの味に感動すればもう決まり。
ファースト・インプレッションが確信となる。
初めて行って体験した感動は、何度行っても私の中で変わらない。
だから、何度も通う。
でもお店側の、お客を喜ばせたいという気持ちが下がったのを
感じると、
とたんに興味がなくなる。
ビジネスなのだから商業路線でもちっとも構わない
重要なのは、お客を喜ばせたい気持ちが強いかどうか。
それにつきる。
これは飲食店に限らない。
何度も通いたいお気に入りのお店をいくつも持っている私は
シアワセだな
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