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『壁の中の秘事』『裏切りの季節』、内藤誠監督、松本功さんと不良番長オフ会

今日から始まったシネマヴェーラの若松孝二大レトロスペクティブへ。
トークショーがあるためか場内満席。

『壁の中の秘事』。
面白かったです。
冒頭、窓枠や「2-10」とか「2-14」といった棟の番号など公団のカットが次々と映し出され、次に注射針のアップ、そして窓際のベッドに座るコンモリと肉付きのいいもう若くはない裸体の男女が映し出され「こんなの気休めだよ」という男の声。
ウーンとうなりました。イイ。
顔や身体のパーツのアップが多い作品。どの身体も肉感的で本能的に見える。が、それらの肉体は壁の中に押し込まれている…。
不倫の男女の回想シーンで、スターリンの肖像の前で情事をしていたり(二人は以前政治運動をしていて挫折した設定)、労働組合に従事している女の夫の超封建的なセリフの数々に思わず苦笑いしたりはいたしましたが、全体的には普遍的な題材の作品で、荒削りだけれども力があって、観ていて引きこまれました。

『壁の中の秘事』上映後、若松孝二監督、中原昌也氏、ジム・オルーク氏(日本語話せる)によるトークショー。
若松孝二

トークが製作予算の話題になり、中原氏、若松監督に「監督の作品は低予算にもかかわらず観ていると貧乏臭くないですね。ゴージャストまでは言えないけれども」と話掛けると、若松監督「それはね、人間を捉えているからだと言われるね」と即答。
話はベルリン映画祭のからみで『母べえ』に及び、『母べえ』を酷評。主演女優のY永小百合を大根役者と切り捨てておりました。
若松孝二

若松監督曰く、一番予算をかけ一番面白くない作品は北野武・宮沢りえ主演の『エロティックな関係』で、予算は4億5千万円。
もともと別の監督が撮っていて降板した作品だけれども、監督料1千万円に目がくらんで、続投を引き受けた。宮沢りえなど役者は1千5百万もらっていると後で知り、監督より役者のギャラの方が高いのはおかしいと思った、と。
宮沢りえサイドは『ニキータ』みたいな作品を撮ってくれと言ってきたので、銃の訓練に半年かけたのだとか。りえママがやってきてグチャグチャ言われたとも。
若松監督、金をかけた作品の方がつまらないなと言った直後思い出したように、『シンガポール・スリング』は4億円で撮ったけれど、こちらは少しはやりたいことができたな、と。
若松孝二

中原氏の「今回の特集で上映される作品の中で、憶えてない作品とか観てみたい作品はありますか?」と質問に、若松監督『日本暴行暗黒史』シリーズを観たいなぁと答えてました。
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』については、メイク担当もいなく俳優達に自分でメイクさせたとおしゃってました。あらゆるものを担保に入れて撮ったので、いっぱいお客さんに来てもらって撮影につかってなくなった山荘「スコーレ荘」を取り返したい、と。
音楽は監督側からジム・オルークに依頼したのだと。最初はフリー・ジャズっぽい音楽だったが、ロックに変えてもらった。『天使の恍惚』は山下洋輔に映写を見てもらいながら、即興演奏してもらったけれども、と。
最後に、今後の活動予定について訊かれて、若松監督、資金が入ったら17歳の若さでこの世を去った山口二矢の映画と撮りたい。その間に人の資金で何か撮るかもしれない、と。

場内拍手喝采でトークショー終了。
次に『裏切りの季節』を鑑賞。
昨年7月上野の一角座で観たばかり。
http://ssbs.blog36.fc2.com/blog-entry-281.html
前回よりも面白く観られました。
最後の動く傘は紐などで引っ張ったのではなく、たまたま撮影時に風が吹いてああなったらしい。

シネマヴェーラを出てMさんと喜楽で中華麺を食べ、時間をつぶして、渡辺やよいさんのお店「蔵間」がある元八幡に移動。
内藤誠監督、脚本家の松本功さんをお招きして開催の不良番長オフ会に参加。
みんなで『不良番長 手八丁口八丁』と『トラック野郎』名場面集を見ながら、ちゃんこに舌鼓。
内藤監督に、監督の特集が掲載されている雑誌「HB」にサインしていただきました。
帰り道、総武線で本八幡から新宿までの間、内藤監督と松本功さんと色々お話させていただき幸せでした。
松本功さんが脚本を書かれた傑作の誉れ高い『日本暴力列島 阪神殺しの軍団』をずーっとスクリーンで観たいと切望していることを申し上げました。
ああ、観ていたら松本さんに色々お話を伺うことができたのに、残念。

若松監督、内藤監督、松本功さんと素晴らしい映画人に遭遇できた幸福な一日でした。
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

23 : 59 : 59 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(2) pagetop
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コメント
リネン様、今晩は。

> 『母べえ』に及び、『母べえ』を酷評

小生、先日近隣のシネコンにて鑑賞しました。
映画の日、だったのですが、あ~たら、いつでも千円じゃろが!ってなお年頃の方々で、場内上々の入り。

ネット上でも、あちこちで散見出来ますが、監督の、余りにも偏った思想?が全面に押し出された映像のつるべ打ちに、さしもの小生も唖然呆然。

小生アカでも白でも左でもジンゴロウさんでもなく、ただただ映画が作品として面白ければイイや、と云う脱力系映画ファンなつもり、なのですが、それでも流石に嫌気がさしてしまいました。

あと、倍賞千恵子さん、まさか吉永小百合さんのムスメ役を演ることになろうとは、想像すらされなかったのではないでしょうか。

石原慎太郎閣下製作総指揮の、国威掲揚映画、と同時上映で名画座さんを彩ったりなんかしたりすると、とってもナイス!なのでは(笑)。
by: 埼玉の孤狼 * 2008/03/18 18:53 * URL [ 編集] pagetop
埼玉の孤狼さん

『母べえ』は未見なんです。
野上照代さんの子供の頃のおはなしの映画化ですよね?

若松監督は、吉永小百合の役を、樹木希林や泉ピン子がやる役だろうとおっしゃってましたね。

倍賞千恵子が吉永小百合の娘役だったのですか??驚きです。

〉石原慎太郎閣下製作総指揮の、国威掲揚映画、と同時上映で名画座さんを彩ったりなんかしたりすると、とってもナイス!なのでは(笑)。

国威掲揚映画の方も未見です。
その2本立ての実現の可能性は・・・、難しいでしょう(笑)。
by: リネン * 2008/03/20 09:57 * URL [ 編集] pagetop

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♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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