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『天使の恍惚』『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』

本日もまたシネマヴェーラの若松孝二特集へ。

『天使の恍惚』(72年)。
あさま山荘事件が72年2月に起きてますから、ちょうどその頃の作品です。
革命集団のメンバーたちが集団を離れ個として活動していくオハナシ。
観ていてウットリするショットが多数。
例えば、冒頭の横山リエがクラブで炎が何ちゃらとか奇妙な唄を歌うフィルム・ノワールな場面(彼女のバストショットがまたいい)。
ラスト、吉沢健が新宿東口の雑踏の中に消えていく姿もも印象的でした(歌舞伎町方面から東口に歩き、百果園の角で新宿通りを紀伊国屋方向に歩く)。
吉沢健の声の良さとセクシーなイントネーションを堪能。
横山リエもイイ。
音楽を担当した山下洋輔の演奏シーンがありました。

『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』(67年)。
傑作。今回の若松特集で観た中で一番面白かった。
小平義雄事件がモデルとあるけど、全然小平事件と違う。小平は大胆不敵な犯罪者だけれどもこの作品の主人公は普段はオドオドした小心者。だから小平事件がモデルだと観終わった後も気付かなかったです。
(小平事件の映画化で有名なのが石井輝男監督の『明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史』。小池朝雄がが小平義雄を演じてました。)
『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』、小平事件とはまった別個の物語として、素晴しかった。
主演の山下治が超ド級の怪演。
漁村の洞穴に住む丸木戸義男(『胎児が密猟する時』に続きまたも丸木戸登場)は、次々と若い女性を殺害・強姦し、裸の死体を洞くつの中に何体も並べ、話しかけたり愛撫したりしております。
まず、最初の砂浜での強姦シーンが恐ろしく美しく、観ていて息をのみました。襲うところから殺して死体を運ぶところまでの素晴しさに感銘。
そして次の被害者がレイプされるシーンの効果音の素晴しさ。
その次、若い男女が村にやってきて心中し、丸木戸は死損ねた女性を殺害しレイプするのですが、そこまでのショットの美しさもまた絶品。
全編フォーレの「夢のあとに」やバッハの「G線上のアリア」といった荘厳で切なく哀しいクラシックの名曲が繰り返し流れる中、驚異の変態演技の山下治が次から次と女性を襲い殺しレイプし、洞穴で死体に愛撫したりするのですが、格調高い音楽とカメラのためか、目の前に繰広げられている変態行為が何とも切なく哀しく見えてくるのです。
とにかく凄い作品でしたが、何と言っても主演の山下治の凄さに尽きるでしょう。
劇場で知人のKさん、Mさんに遭遇したので、劇場を出て渋谷駅までの間、ずっと山下治演ずる丸木戸義男のマネ(「ヨシエ~!」「ワタシ、ヨシエじゃありません!人違いです!」「(死体に向かって)オマエも飲めぇ?ああ、オマエは未成年だったなぁ」)をしながら帰りました。
バカですね。
Kさんによると未成年の死体を演じたのは夏純子だそうです。そう言われてみれば確かにあれは夏純子でした(名前は夏純子ではなく坂本道子として出演)。

ということで、『天使の恍惚』で今年劇場で観た映画のちょうど100本目でした。
100本観た中で一番印象に残っている作品は西村潔の『ヘアピン・サーカス』です。
で、2番目には今日観た『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』 がきてしまうかもしれない。
こんな狂った映画2本が印象に残った作品として題名があがるということは、今のワタシ、ちょっとどうかしているのかもしれません。
4月はラピュタのロマンポルノ特集に通いますので、マトモに軌道修正される見通しです。
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コメント
おー、やっぱり夏純子だったんですか。やけに似ている子だなと思って見てました。
山下治ホンモノのように凄かった。
帰途の丸木戸義男ごっこにリネンさんのハイテンションぶりがわかり吹き出しちゃいました。
by: imapon * 2008/03/25 20:49 * URL [ 編集] pagetop
imaponさん

私も観ていて、見たことある顔だなと思いつつ気付かなかったのですが、知人が、あれは夏純子だと教えてくれました。
『犯された白衣』にも夏純子は出演していて、同じ女優たちをつかって、『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』と『犯された白衣』の2本を撮り上げたらしいです。

ワタクシ帰宅してからもしばらく丸木戸のマネを一人でしてました。
知人の鈴木並木氏は「マネがしたくなる映画はいい映画だ」と書いておられるのですが、『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』はまさにそんな映画でした。
by: リネン * 2008/03/26 16:13 * URL [ 編集] pagetop

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♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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