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絵沢萠子さんトークショー『濡れた唇』、『実録不良少女 姦』『戦国ロック 疾風の女たち』

萌え~!皆さん、お元気ですか?
ラピュタのロマンポルノ特集で、ワタシの女神・絵沢萠子さんがトークショーをされると知り、それが平日の木曜日だと知ったワタシは、迷いなく会社に有給休暇を申請いたしました。
ああ、絵沢さんが大阪からやって来られるなんて!ワタクシ、狂喜乱舞いたしました。

トークショーは神代辰巳監督の『濡れた唇』上映後です。
絵沢さんが入場される前、外から絵沢さんのあの張りのある声が聞こえてきて、ああ、絵沢さんだ!と感動し、中に入ってこられた絵沢萠子さん、入るなり場内端の席に座っていたワタシの顔を見て、「ココ?」と聞かれたので(ワタシの隣の席が空いていたので、ここに座るのか?という意味)、わぁ、目が合った!と興奮してしまいました。
一緒に白鳥あかねさんも来場されてました。
絵沢さんがご覧になる中、パチパチと拍手が鳴り『濡れた唇』スタート。
絵沢さん、『愛欲の罠』と同じような茶色のボブ・ヘアです。
登場人物が歌を口ずさんだり、ひょんなことから出会った男女複数名が放浪するところなど、後の『宵待草』に似ておりました。
同じ神代辰巳監督と姫田真佐久カメラマンの組み合わせの『黒薔薇昇天』を観たときも『宵待草』に似ていると思ったのですが。
製作年の順番は『濡れた唇』→『宵待草』→『黒薔薇昇天』。
この『濡れた唇』は、この後の神代作品のベースとなっているということでしょうか。

映画上映後、トークショーがスタート。
絵沢さん、とても鮮やかな青いお召し物を着られておりました。
最初に関西弁でゴメンなさいね、とおっしゃられてお話になる絵沢さん。聞き手は今回の特集の企画をされた高崎俊夫さん。
絵沢萌子さん

まず神代辰巳監督について。
神代監督は、俳優が演技について何も考えずに撮影にくると、怒る監督だったと。
『恋人たちは濡れた』の劇場の奥さん役について、猫を抱いている設定だったけれども、絵沢さんのアイディアで「猫売ります」の張り紙を張ることになったのだとか。
また、『恋人たち~』の撮影に入る前に、「風の音」だったか「雨の音」とかいう本を読んでおくように言われたのだが、『恋人たち~』の脚本は読んだら、読むように云われた本と全然違う内容で、要はその「風の音」(だか「雨の音」)という本に流れているフィーリングを感じ取ってほしい、ということだった、と。

絵沢さんが映画に出るきっかけは、姫田真佐久カメラマンが絵沢さんが出演していた舞台を観に来て、知り合いになり声がかかったのだと。
当時所属していた劇団の製作部に、絵沢さんが『濡れた唇』への出演を受けたことを伝えたところ、そんな作品に出たら、今後松竹や東宝などの作品に出られなくなると言われ出演を反対された、と。
で、製作部が劇団(俳優小劇場)のお偉の小沢昭一に確認したところ、逆に小沢昭一は製作部に「君たちは古いよ」と答えたのだそう。
絵沢さんは『濡れた唇』のホンを読んで、とても面白いと思い、是非とも出演したいと思われたのだそう。
『濡れた唇』の絵沢さんが演じた役は23・24歳の設定で、実際の絵沢さんはそれより歳がいっていたので、若く見えるようにカツラを被ったのだそう。
粟津號は、お寺の息子でお経が読めたのだそう。絵沢さんとは仲が良かったと。残念ながら亡くなってしまった…、と。
絵沢萌子さん

そして田中登監督について。
考えるタイプの神代辰巳に対し、田中登は若く役者より早く走るような監督だった。
田中登が東映京都に呼ばれて撮ったとき、東映は伝統あるところで、田中登に冷たく気の毒であったと。
ちょっとでも田中登が遅れて行くと、東映はみながシラーとして、田中登はショボンとしていた、と。
高倉健(『神戸国際ギャング』撮影時のこと)に挨拶したら、濡れ場は新聞を読みながらでいいか?と云われたと(ワタクシ、この作品を未見なのでどういう場面なのかわかりません)。
高倉健は大変優しい人で、いつも他の人の撮影も見ていた。
絵沢さんが撮影中、俳優に殴られるシーンで、殴られたのがまともに当たってしまい、耳が聞こえなくなってしまった。
それでも誰も気付かずそのまま撮影していたのだが、高倉健だけはちゃんと見ていてその状況に気付き、絵沢さんに、耳鼻科に行くように言ってくれた。
耳鼻科で診てもらったら、鼓膜にヒビが入っていたのだと。
健さんは、本当に撮影全体の様子をよく見ている人だった、と。
絵沢萌子さん

神代監督についての思い出について、『赤線玉の井 ぬけられます』の撮影時、この作品ではただのおかみさん役だったので、どういう演技をしようと考え、チリカミを揃えたりしたらいいのではと思い、神代監督に伝えたところ、いいねぇと取り入れられた。
神代監督は、俳優の考えを積極的に取り入れてくれる監督で、逆に何も考えずにいくと、とても怒ったと。
また神代監督は演技以外では怒らない人で、お酒は強くなかった。
役柄について、こういう人物だ、という説明をされることはなかった、と。
作品中に、セックス・シーンを定期的に入れなければいけないのに頭を悩ませていたと。
神代監督が警察に呼ばれた際(当時、日活ロマンポルノ裁判があった時期だった)、担当刑事が映画好きで、部屋の中で神代監督と刑事は(取り調べもせず)ずっと何も話さず座っていたことがあったのだ、と。

そして質疑応答。
ワタクシ、神代監督と田中登監督の違いについて伺いたいと思っていたのですが、既にお話になられたので、絵沢さんに印象に残っている作品、特にお好きな作品は何か質問いたしました。
絵沢さん、最初に出演した『濡れた唇』が印象に残っているけれども、特に好きな作品というのはないです、自分は助演が多いから、と。
もともと、映画がとても好きで、でも映画界への入り方がわからなかったの、と。
大阪に帰ったとき、やっていたお店に「ポルノに出て」と電話がかかってきたり、ロマンポルノに出てギャラが上がったか?ときかれたことがあったとお話されてました。
絵沢萌子さん

次に、浜野蟹さんが、『濡れた唇』撮影時に足を怪我をされたそうですね、と質問されたところ、絵沢さん、思い出したという感じで、「そうなの!よく知ってらっしゃるわね」と。
撮影時、床に四角い穴が開いていて、そこにはまり足を怪我をしたのだけれども、それを皆に言うと周りに気を遣わせることになるし、撮影が遅れてしまうので、黙っていたのだ、と。
自分がケガしたことを知られるのは恥ずかしかったから、と。
外国人とのセックスシーンは足を怪我した状態だったそうです。

それから『濡れた唇』の劇中で唄われていたのは、有名な春歌なのだそう。
絵沢萌子さん

ここで、トークショー終了。場内拍手。

終了後、ワタクシ、ただの観客にもかかわらず、絵沢さん、白鳥さん、高崎さん、劇場スタッフの皆さんと一緒に記念写真に納まってしまいました(あの、名物オジイサンも一緒に!)。ホント、恐縮です。
そして、『愛欲の罠』のDVDジャケットにサインをお願いしたところ、絵沢さん、ジャケットをご覧になると驚いたように「あら、この作品、見られるの?このDVD買えるの?」
写真を指差し「あら、これワタシ~?」と。
『愛欲の罠』のフィルムが発見され、昨年東京では劇場公開されたこと、DVDも発売され簡単に手に入ることを申し上げました。
大和屋竺監督は大きな人で、監督のご夫人(スクリプターだったのだそう)と何度か仕事をされたとおっしゃられてました。
「あなた、この映画観たの?」と訊かれたので、劇場で観て、絵沢さんがとてもキュートだったと申し上げました。『愛欲の罠』のボブ・ヘアもカツラだったのか伺うと、カツラだったとのこと。
すると、絵沢さん、『濡れた唇』は色気がなくて男みたいだったわねぇー、と。

「絵沢萠子」という素敵な芸名の由来について伺ったところ、ロマンポルノに出演する際、姫田真佐久カメラマンと一緒に考えたのだと教えてくださりました。
姫田さんは「絵」という字が好きで娘さんみんなの名前に「絵」の字を付けた、「沢」は絵沢さんが使いたかった字、「萠子」は絵沢さんのお知り合いの方のお名前で、それで「絵沢萠子」になったのだそうです!

憧れの絵沢さんにお会い出来て、本当に感激です。
役柄のイメージから、豪快な方かなと想像していたのですが、実際の絵沢さんは全然違って、とても上品で繊細な感じで、かわいらしい話し方をされる方でした。

絵沢さんにお会いできた感激が冷めやらぬ中、『実録不良少女 姦』を観ました。
この作品、カナザワ映画祭で観て面白いと思いましたが、やっぱり面白いなぁ。
これ、藤田敏八の作品の中で最も好きかも。
冒頭、主人公のお世辞にも美しいとは言えない野生的なフェイスのアップが映し出されて、ああ、凄いな、と。
ホント、実録っぽい。
この主演の日夏たより(「新人」とクレジットされてる)が、荒削りながら結構演技力があって、すごい迫力。彼女のワイルドなルックスも相まって、ドキュメンタリーや再現ビデオを観ている気分になります。
クリエイションなど、音楽が凄くカッコイイ。岸部一徳とのベッドシーンのブルースが特に最高。
内田裕也、赤いボーダーのシャツ着ていて、なんか楳図かずおみたい。
内田裕也のヒモっぷり、凄まじいキャット・ファイトもやっぱり最高。
ああ、面白かった。

最後に長谷部安春監督の『戦国ロック 疾風の女たち』。
うーん、よくわからなかった。映画に入りきれませんでした。
不覚にも次郎が荒戸源次郎だったとは気付きませんでした。
山科ゆりが白くて手足が長くてきれいだな、と。
尼さん役の花柳幻舟も意外にきれいだったな、と。

いやぁ、絵沢萌子さんとお話できて大感激です。
『愛欲の罠』DVDのサイン(黒地に銀色サインペンで書いていただきました♪)、家宝にいたします。

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『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』

新宿テアトルで若松孝二監督の『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』を鑑賞。
ああ、もう前の席の男性の座高が高くて、3時間以上難儀したわぁ。
だから、指定席ってキライ。

『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』、登場人物たちが発する言葉がほとんど理解できない。日本語なのに。特に森恒夫と永田洋子の言葉が(もちろん一つ一つの単語の意味はわかるのですが)。
先日観た『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』に出てくる重信房子の話がまったく理解不能だったように。
そういう意味で、リアルでとてもよく出来ているな、と。
「自らを共産主義化させよ!」 だそうです。
永田洋子を演じた並木愛枝がとても良かった。
後ろの席の大学生らしき男の子二人が、「銭湯に行ったのか!!」と殺されたり、永田洋子が坂口弘に「共産主義化の観点から森さんといっしょになるべきだと思う」と別れを宣言するところとか、異様なセリフの数々にたまらずクックックッと笑っていて、ああ、彼らにとっては失笑の対象なんだなぁと思っていたのですが、、最後ワタシも、クッキーのつまみ食いについて、「あんたの食べたクッキーこそ反革命の象徴だ!」と叫んぶ場面で、不覚にも笑ってしまいました。
組織や活動が矮小化し狂気となっていく様をよく描いた脚本だと思いました。
ジム・オルークの音楽が場面場面にとてもよく合っておりました。音楽良かったです。

劇中に出てくる大学は私の母校でして、ワタクシ学生のとき、自分の大学で図書館の蔵書管理のバイトをしてたのですが、書庫に学生運動で破壊された大学構内の様子を記録した資料が保存されているのを見つけたんですよ。
思わず仕事の手をとめて、「ハハァー、こりゃ凄い。」と見入りましたね。
で、『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』の冒頭に出てくる映像を見て、ああ、これこれ!と思いましたよ。

ただ今、若松孝二の「俺は手を汚す」を読んでおりますが、本当に面白い。
映画より若松監督の話(自伝)の方がよっぽど映画的。
それからワタシが先日観てひどく気に入った『現代好色伝/テロルの季節』について、映画ファンのHさんより、あの団地は滝山団地(東京都東久留米市。西武新宿線沿線)だとの情報をいただきました。てっきり、京王線沿線かと思ってました。
謎が解けてスッキリしました。Hさん、ありがとうございます。

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中原早苗さん来場『村八分』、『団地妻 昼下りの情事』『セックス・ハンター 濡れた標的』

今日は待ちに待ったラピュタのロマンポルノ特集初日。
モーニングから3本観ました。

モーニングは、 中原早苗特集。
朝、劇場ロビーで並んでいたら、チケットを持ったお歳を召したご婦人がやってこられて、劇場スタッフが対応しているのを眺めていたのですが、ご婦人はこの劇場に来られたのが今回始めてのようでありました。
で、そのご婦人が場内に入り席につかれて、後からやってきた身内らしき男性と話をされている内容から、一瞬「ひょっとして、あの方は中原早苗さん、ご本人か?」と頭によぎったのですが、深作欣二監督のご葬儀のときの中原早苗さんの姿と相当違って見えたので、いや、中原さんではないな、と打ち消しました。
が、映画上映前に、石井館長が「今日は中原早苗さんが来場されてます。」とアナウンスされ、そのご婦人=中原早苗さんが立ち上がってお辞儀されたので、ああ、中原さんだったのか!と驚きました。

作品は『村八分』。
場内補助席が全部出尽くすほどの満員状態。中原さんが来場されることはまったく告知されてなかったのに、なぜでしょう?レア作品だから?
作品はいかにも、近代映画協会的な作品でありました。
ラピュタの作品解説そのとおりの作品です。
映画が終わった後、場内拍手。中原さんは立ち上がって、観客にお辞儀されてましたが、涙を流されていてました。
中原早苗さんのデビュー作ということもあり、感極まったのでしょう。
中原さんが場内から出るとき、ラピュタによく来るお騒がせオジイサンが前をさえぎって厚かましく色紙を出したので、ハラハラしましたよ(この某爺の言動にはいつもハラハラさせられるのです)。
劇場から帰られる前も、中原さん、ロビーに顔を出されて、深々と「ありがとうございました」とお辞儀されてました。ロビーにいた我々はまた拍手。
まさか、中原早苗さんご本人が来場されるとは思わなかったなぁ。

そしてロマンポルノ特集。
西村昭五郎監督の『団地妻 昼下りの情事』。
ロマンポルノ第1作目の記念すべき作品。
最近、団地映画鑑賞が続いております。
白川和子、感じたときの顔が色っぽいですねぇ。
世の奥様方は、ああいうスケスケのネグリジェを着るものでしょうか?ワタシも結婚したら、あんなスケスケ着ないといけないのかな?
最後、二人が裸で車に乗っているのを観て、そういう結末になるだろうなと思ったとおりの結末でありました。

沢田幸弘監督の『セックス・ハンター 濡れた標的』。
伊佐山ひろ子が活躍する場面がなく残念。
想像していたよりずっと政治的な作品でありました。

これから毎週末、ラピュタでロマンポルノ観る予定。トークショーなど本当に楽しみです。

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『彼女だけが知っている』『殺すまで追え 新宿25時』、バターがない

今日はシネマヴェーラのマキノ雅広特集にて鈴木則文監督と山根貞男によるトークショーが行われる日だったのですが、先日フィルムセンターでの『昭和残侠伝 血染の唐獅子』上映時に、一緒に鑑賞した則文監督から映画の前後にマキノ監督に関する話を伺ったので、今日はシネマヴェーラには行かず、シネマアートンに参上。
今日から始まった「その男の職業、刑事」なる特集。

高橋治監督作品『彼女だけが知っている』(60年・松竹)。
警視庁の刑事である笠智衆や渡辺文雄が、連続強姦殺人犯を追っていたが、笠智衆の娘である小山明子が、その強姦殺人犯に襲われ一命はとりとめたものの暴行され、身も心も深く傷を負ってしまう。
自分の娘が被害者になろうとも冷静に捜査に全力をつくす笠智衆の刑事魂、刑事の妻でありかつ被害者の母親である水戸光子の葛藤、小山明子の心境、そして小山明子と恋人・渡辺文雄の関係の行方を描いたお話。
と真面目に筋を書きましたが、脚本は全体的にそりゃないだろ、という突っ込みどころが散見されるものでした。
小山明子がただならぬ美しさです。気高い近寄りがたい美しさというのでしょうか。
笠智衆はいつものあの話し方で、どう見ても刑事には見えません。
純潔が尊ばれた時代だからこそ説得力をもつストーリーです。

次に長谷和夫監督『殺すまで追え 新宿25時』(69年・松竹)。
天知茂ファンが劇場に多数来られてました。
新宿署の型破りな刑事・天知茂が、同僚の自殺を不審に思い、上司の制止も無視し、真相を求めて突き進んでいくお話。
天知茂は激しく眉間にしわを寄せつつ調べていくと、途中次々と関係者が殺されます。
そして天知茂は同僚たちの説得もきかず警察を辞めてしまいます。
で、天知茂は何の法的な力もないのに、強引に暴力もつかいつつ調べを進めていきます(この時点で、「その男の職業、刑事」じゃないです)。
川津祐介演じる殺し屋に命を狙われつつ、真相を追い求める天知さん、さぁどうなる?
えーと、ですねぇ、この作品、小林悟監督の『黒幕』と同じように、天知茂の魅力をアピールするための映画です。
だから、ここがヘン、あそこがヘンと真面目に指摘するのはヤボ。ご都合主義もご愛嬌でしょう。
天知茂ファンには堪らない映画だと思われます。
ワタシは川津祐介ファンなのですが、この作品の川津祐介、劇場チラシには2番目にクレジットされているのになかなか登場しません。
で、スナイパーとしてやっと出てきた川津祐介、『仁義なき戦い 代理戦争』の梅宮辰夫演じる岩井信一ばりに眉毛がまったくなく、かつ目の下は黒くメーキャップされ、すごく気味悪いです。
そんな個性的なルックスで、サングラスかけ、ギャングみたいなスーツ着て、新宿の街中で天知茂を狙ったら、当然目立ちます。が、そんなこと指摘するのもヤボですね。
音楽は、鏑木創。
画はあまり新しくないのに、それにかかる音楽がアヴァンギャルドすぎる感じがいたしました。ドンドンドンと打楽器が強調された曲が多かったです(『組織暴力 流血の抗争』もそうでした)。
青江三奈がクラブ歌手役で出演。劇中1曲唄っていて、演技もしておりました。

下北沢から新宿に移動。
近々同僚のお宅に遊びに行くとき、パウンド・ケーキを焼いて持っていく約束をしたのですが、最近、全国的にバターが品薄で、近所のどこのスーパーに行ってもバターは売ってません。
京王百貨店の中の富沢商店に行っても、バターは1個もありませんでした。
ガーン!バターは手に入らないのか!と危惧しつつ、三越地下のクオカに行ったところ、最後の1個のバターがありました。
いつもカルピス・バターを買っているのですが、そんなこと言っている場合じゃありません。
カルピスも四つ葉も売り切れで、最後の1個の明治のバターを何とか買うことができました。
そのバターも以前に比べて結構値上がりしているようです。
お金を払い、貴重なバター確保し、お店に取り置きしてもらい、モッズヘアへ。
明日からのラピュタのロマンポルノ特集のために(?)髪を整えました。
美容室が終ったあと、伊勢丹で化粧品を買い、三越のクオカに戻り、貴重なバターをピックアップ。製菓用の高級小麦粉も買いました。
バター売り場に(しかしバターは既にない)、バターが品薄な理由について、生乳の生産調整の結果云々との説明の張り紙がありました。
しかしまぁ、バター一つ買うのに苦労する国って、どうよ?
ワタシはバター無くても死なないけど、お菓子屋さんやパン屋さんにとっては死活問題でしょう。小麦の値上げどころのピンチじゃないはず。
しばらくバターをつかうワッフルなどつくれませんね。
農水省、何とかしてください。

あ、それからHMVにDVD4枚注文いたしました。
注文したのは『昼顔』、『でんきくらげ』、『しびれくらげ』、『現代好色伝: テロルの季節』です。
『昼顔』は、あのドヌーヴのファッションを家でも再確認したいと思ったから。
『でんきくらげ』は、最後の方の渥美マリと川津祐介のベッドシーンがエッチっぽかったから。
『しびれくらげ』は、自分の理想の川津祐介がいるから。
『現代好色伝: テロルの季節』はゴロニャンが観たいから。
今日ジュンク堂で「僕たちの大好きな団地―あのころ、団地はピカピカに新しかった! 」という本を立ち読みしたのですが、団地映画の紹介のページがあって、ひょっとしたら若松孝二作品も紹介されてるかな?と期待したのですが、読んでみたら全然若松のことは出ておりませんでした。
『現代好色伝: テロルの季節』なんて、団地映画の傑作なのになぁ。
まぁ、明日も団地映画観に行きますけどね。

若松孝二について追記ですが、海を撮ったショットがどれも素晴しかったなぁ(シネマヴェーラの特集でも海が出てくる作品が多かった)。
団地と海を撮ったら、若松監督、最高です。

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『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

水曜日、レディースデイということで立川まで遠征し、ウォン・カーウァイ(王家衛)監督の新作『マイ・ブルーベリー・ナイツ』を鑑賞。
オェーッ!つまんねー。くらだらね~。
こういう小手先の技巧だけ見せて、中身の無い映画、大嫌い。
全編、『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』で観たことあるショットや台詞が出てきて、この作品は過去の作品の焼き直し in USAなのかと。
もう、ウォン・カーウァイのコマ送りカメラワークにも飽きたよ。
顔やモノのアップばかり続くのも、どうかと思う。
才能あるんだから(あったんだから)、もうそろそろ新しいもの見せてよ。
カンヌ映画祭の審査員長している場合じゃないって。
ジュード・ロウの仕草の気持ち悪さったら。こんなカマトトぶった表情させられて、観ていてかわいそーにさえ思ったよ。若い頃の金城武やトニー・レオンやレスリー・チャンにやらせて輝いたことを、35歳の俳優にさせるなって。
ウォン・カーウァイ、次もこの調子ならもう完全に過去の人。もう一作だけ次も観るよ。

『花様年華』で大々的につかっていた「夢二のテーマ」、ハモニカによる大胆なアレンジで流れておりました。

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『性家族』『現代好色伝/テロルの季節』

連日通ったシネマヴェーラの若松孝ニ特集もワタシにとっては今日が最終日。
受付でダゲレオ出版の「俺は手を汚す」を購入。今回まとめて若松作品を観て、撮影時の濃厚そうなエピソードを知りたくなったのですが、この本は現在古本屋でないと入手できないようなので、喜んで購入。

『性家族』(71年)。
スクリーン上のタイトルは『色情家族』。
シネマヴェーラのチラシに大島渚監督の『儀式』のパロディとも言われると書いてあるのですが、この作品、想像以上に『儀式』そのまま。俳優の台詞の発し方も『儀式』を彷彿させます。
正直なところ、ワタシは『儀式』よりも『性家族』の方が好きですぞ。
冒頭、床の間に刀を飾っている和室で自衛隊のらしき制服を脱いだ父親が娘(宮下順子)を座卓の上に裸で寝かせ触りながら、「今日は家族に変わりは無かったか?」と尋ねます。すると宮下順子は「いつものとおり」と答えます。
次に同じ家の中にいる、長男カップル、次男カップルがセックスしている姿を順に映し、そこに宮下順子の「何も変わりはありません」という声をかぶせます。
次に母親が布団の上で半裸でもがき苦しんでいる姿とそれを見つめる三男。三男は苦しむ母親に薬を飲ませ、母親はこと切れます。
そしてタイトル『色情家族』が出て、お話が動き出します。
家長による威圧的な家族支配というやつを、とてもストレートにわかりやすーく描いていて面白いんですが、如何せん『儀式』にはあった佐藤慶と畳の連続による威圧感が『性家族』にはないので、どうにも迫力不足な感は否めません。
父親を演じる俳優にまったくが迫力がなく身体の線も細く、自衛隊らしき制服を着ているですが、制服がブカブカ。不気味さもなく残念。
とはいえ、家長による一族支配をピンク映画の枠組みで(国映配給)熱く描いた力作で面白かったです。

次に『現代好色伝/テロルの季節』(69年)。
ワタクシ、ひどく感動してしまいました。
またもや団地が舞台のお話。
吉沢健演じる活動家は団地にOL二人と同居し姿を隠していて、団地に隠匿しているとの情報を得た公安警察二人は(一人は丹古母鬼馬二)、吉沢健の部屋に盗聴器を仕掛け向かいの部屋から監視を始めます。
吉沢健の生活ぶりときたら、OL二人に「ゴロニャン」と呼ばれ(「ゴロニャン」ですよ!)養われ、殿のようにかしづかれ、トイレの水も女に流させ、女二人に身体を拭かせ目を細めて「余は満足じゃー」と言い、夜はOL二人と同時にセックスし、しかも二人を優劣つけることなく同等に満足させるという英雄ぶり。いやほんと、ヒーローですわ。
で、朝OL二人が出勤すると、独り言したり、団地でのんびり日向ぼっこしたり、テレビ見たりするヒモっぷり。OLが帰ってきて、「ゴロニャン、今日何した?」と訊かれると、吉沢健は「何もしてない」と答えます。もうサイコー。
そんなやり取りを毎日聴いててまいってくる公安警察二人の姿がまたおかしい。
吉沢健はいつ立ち上がるのか?と思いつつ観ていても、毎日毎日OL二人にかしづかれ、セックスばかり。で、このセックスの描写が素晴しい。
いやぁ、二人を同等にかわいがり、二人の女に争いを起こさせない吉沢健は神ですよ。
キング・オブ・ヒモ。
しかも3人で暮らしていれば、男と女の一対一の深い関係にならなくて済む。そこまで計算した上で、OL二人に養われ、OL二人を悦ばせる頭の良さと肉体的実力。
公安警察もあまりの享楽的な生活ぶりに完全に活動から脱落したと判断し、マークをはずし監視を止めます。
が、ついに吉沢健が立ち上がる日がやってきます。佐藤栄作訪米阻止です。
決行の前、スクリーンはカラーになりアメリカと日本の国旗が左右にたなびくのと多重に吉沢健がOL二人とセックスする姿が映し出されるのを観て、ワタシはヤラレタ!と思いました。
この国旗とセックスが多重露光される場面に流れるジャズのスタンダード曲(トランペットにダブル・シックス・オブ・パリのような混声スキャットによる演奏)、つい最近何かの映画(洋画)でまったく同じアレンジ・演奏で聴いた記憶があるのですが、はて何の映画だっただろう?何の曲だっただろう?
映画を観た後もずっと思い出そうと考えていたのですが、思い出せません。
曲名・音源はいつか判明するとして、この場面のこの音楽を流す若松のセンスには本当にまいりました。セックスの最後に吉沢健が涙を流す顔が映るのと同時に、ワタシも若松の音楽センスに感動して一緒に泣きそうになりました。
そして、白黒にもどり、ダイナイトを身体に巻きコートを着て、団地を出て、羽田空港に向かう吉沢健。
カメラは吉沢健から管制塔に移動し、「終」。
『現代好色伝/テロルの季節』、ワタシの若松特集の最後を飾るにふさわしい作品でありました。

これでシネマヴェーラの「若松孝二大レトロスペクティブ」、全作品鑑賞いたしました。
シネマヴェーラの特集で全作品通ったのは初めてです。日曜日は3本立てだったのが有難かったです。
素晴しいと思ったのは、『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』、『裸の銃弾』 、 『狂走情死考』 、『現代好色伝 テロルの季節』 。
『日本暴行暗黒史 怨獣』、『性の放浪』も面白かったし、 『壁の中の秘事』、 『性家族』も楽しめました。
今回の特集の初めに、ワタクシ、イデオロギーを前面に出してつくられた作品は果たして時代を超えた普遍性を持ちえているのか?との疑問を解決したく上映される全作品に通いたいと書きましたが、全作品を観た結論として、若松作品は、登場人物の設定やストーリーに(プロット)に政治や活動が出てくるものが多いけれども、それはあくまで道具であって人間を描こうとしているから、普遍性はある、ということです。
主張よりも人間描写が勝っている作品ほど面白いなと思いました。
そして、若松の画面のセンスの良さと音楽選びのセンスの良さには本当にまいりました。
音楽のセンスは後天的なものではなく持って生まれたものだと思います。そういう意味では若松は天才じゃないかと思いました。

さっそく「俺は手を汚す」、読み始めようと思います。

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『犯された白衣』『裸の銃弾』『性賊 セックスジャック』

日曜日、シネマヴェーラの若松孝ニ特集、3本立てへ。

『犯された白衣』(67年)。
これは相当以前に観たことがあります。
冒頭、唐十郎がレズ行為を見て、「離れろ!」と叫び、次に「なぜそんなに見るんだ?」と言葉を発するまで相当時間があるな、と。
少女役で出ていたのは坂本道子当時の夏純子です。まだヤボったい。
この作品の脚本を書いたのは唐十郎と『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』で神がかり的演技を見せた山下治です。
『犯された白衣』は『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』と同時に撮られた作品とのことですが、『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』 の方が断然面白いな、と。

『裸の銃弾』(69年)。
ニュープリント状態。タイトルは『柔肌無宿 男殺し女殺し』と出ておりました。
エンターテイメント作品として、すごく面白かった!
大和屋竺の脚本。
ワタシは『荒野のダッチワイフ』、『毛の生えた拳銃』、鈴木清順監督の『殺しの烙印』よりも断然この『裸の銃弾』の方が好き。
スタイリッシュなフィルム・ノワールで、キレがよくて、ユーモアもあって、お色気もあって最高。
舞台も団地そばの貧民窟、夜の新宿、原宿のセントラル・アパート(若松孝ニの事務所。『ゆけゆけニ度目の処女』 にも出てきた)、温泉などなど転々としてまったく飽きさせない。
温泉宿で吉沢健は林美樹にブツの隠し場所を聞き出そうとして、身体をつかうのですが、二人が風呂に入るところだけカラーで生々しかった。
吉沢健が手袋の詰めた小指部分に弾丸を入れておくのもカッコよかったし、一番最後、アタッシュケースが階段を落ちていくカットに完全にやられました。カッコイイー!
吉沢健は、回想部分の甘ちゃんの情けない姿も可愛くていいし、殺し屋になってからのナス型サングラスをかけた姿もカッコよくワタクシ萌えました。長身や顔の良さもステキですが、この人の一番の魅力は声とイントネーションだと思います。
『裸の銃弾』、最高でした。

『性賊 セックスジャック』(70年)。
これは高校生の頃から観たいなと思っていた作品。やっと劇場で観ることができました。
空虚な議論と、「薔薇色の連帯!」「勝つのよ!勝つのよ!」と言いながらセックスするしか能のない学生に対し、次々と実力行使を実行する川向こうの労働者少年の対比。

今のところ全作品通っている若松特集もあと2作を残すのみです。

シネマヴェーラのロビーにラピュタのロマンポルノ特集のチラシが置いてありました。
チラシに目を通すだけで興奮いたします。あああ、楽しみだぁ。
今回の特集で上映される藤田敏八監督作品『実録不良少女 姦』は、昨年のカナザワ映画祭で観たのですが(その時のブログ)、すごく面白かったです。この作品の少女同士のキャットファイト、ワタクシがこれまで観たキャット・ファイトの中でももっとも凄まじいものでありました。内田裕也の情けなさぶりもイイし、主人公の女優がお世辞にも美しい方ではないので、いかにも実録っぽくてパンチがある作品でありました。男性が観ていて興奮できる作品ではありませんが、オススメです。

テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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 リネン

Author: リネン
♀。会社員。独身。
東京23区在住。
深煎りコーヒーが好き。
成瀬巳喜男監督作品56本を
劇場で観たのが自慢。

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